何とかハイマツ帯を抜けると、足下は岩がゴロゴロした、 草付きの斜面に変わり、登山道にはお助けロープが現れるようになる。 元気であれば、ロープは不要かと思うが、少々フラフラした状態であることを考えると、 やはり安全を考えてロープを握らざるを得ない。 ミヤマダイコンソウであろうか、周囲には黄色い花が目立つようになるものの、 ユックリと観賞する余裕は全く無い。 | |
小さな脚立を
180度に開いて梯子として使っている場所を過ぎると、稜線がかなり近くなってくる。 そして、息を切らせつつもお助けロープのある岩場を一登りすれば、待望の稜線上に飛び出す。 時刻は 11時41分。 目の前には、右下の谷へと下って行く斜面を間に挟んでドーム型をした 阿弥陀岳が見えている (写真)。 |
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その 阿弥陀岳に至るには、 稜線を左に辿ってすぐ先に見えている摩利支天 (西ノ肩) と言われる岩場まで進み、 岩場の手前で右に折れて摩利支天の基部を進んで行くことになる。 なお、今いる稜線を右に進めば中央稜へと至ることになるが、 近くの標識には 『 立入危険 (中央稜)』 と書かれている。 | |
細い尾根道を左に進み、 摩利支天の基部に差し掛かったところで、登山道から外れて摩利支天の岩場に取り付く。 というのは、前回登った時にはそのまま摩利支天の基部を巻いてしまい、 岩の上部に置かれている鉄剣や石碑を見損なってしまったためで、今回は是非とも立ち寄っておきたいと思っていたからである。 |
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岩場の登りは意外と簡単で、 少し登ればすぐに岩の上に飛び出す。 奥の方には鉄剣、そしていくつかの石碑が見えている。 | |
ここからの展望も良いはずであるが、 この時はガスが多く、鉄剣の後方に 硫黄岳、 横岳が見えてはいるもののガスが絡み気味であり、東西の 天狗岳などは全く見えない状態である。 また、
阿弥陀岳方面を見れば、
ドーム型をした阿弥陀岳の左手後方に本日初の対面となる
八ヶ岳の主峰、
赤岳が見えている (写真)。 |
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