阿弥陀岳 ( 阿弥陀岳:2,805m、縦走中の最高峰は 赤岳:2,899.2m ) 2013.9.14 登山

容量確保のため、画像の解像度を少し落としました。ご了解下さい (2019.2.9)。



【PHOTO & 記録 阿弥陀岳 1】

会社の夏休みを利用して 聖岳−赤石岳に登ったのが 8月14日から 16日。
それ以降山には行っておらず、気がついたらもう 9月も半ばである。
山に行かない (行けない) 理由はいろいろあったのだが、体調が今ひとつであったことが一番大きい。
漸く体調が戻りつつある中、9月14日からは 3連休である。体調をチェックする意味もあって久々に山に行ってみることにした。
登山日については、台風の影響もあって 15日、16日は雨の予報のため、必然的に 14日の土曜日となる。
行き先の方だが、気持ちとしては夏も終わりとは言え、まだ夏山シーズンの延長として日本アルプスに登りたいところである。ただ、 日本アルプスの山々は皆 登山基地までのアプローチが大変であり、さらにはほとんどの山がキツイ登りを持っていることから、 もう少し体調が良くなってからにしたいという気持ちも強い。

そんな中、ふと思いついたのが八ヶ岳阿弥陀岳である。
この阿弥陀岳には既に 1回登っているものの、今年登った編笠山・西岳や 3年前の 赤岳・権現岳などから見たその姿が大変印象的であり、 いつかもう 1度登りたいと思っていた山だからである。
しかも、アルペン的雰囲気は日本アルプスにも負けぬものがありながら、登山基地へのアプローチが容易であり、 登りもそれ程キツイものではない (はずだ) からである。

さて、コースであるが、前回は美濃戸口から南沢沿いを進んで行者小屋まで進み、 そこから阿弥陀岳に向かったので、今回はコースを違えて美濃戸口から御小屋尾根を辿ることにした。
唯一の心配は、この連休初日、登山口となる美濃戸口に車を駐車できるかということであるが、6時位の到着を目指せば何とかなるだろうと考え、 ダメなら舟山十字路の方へ回る覚悟にて出発する。

横浜の自宅を 3時半に出発する。何時もどおり国道16号線を進み、 八王子バイパスに入った所ですぐに町田街道へと下りて圏央道 高尾山ICを目指す。このルートは現在の車に搭載のナビに教えられたものだが、 面白いことに、先日ナビの地図を書き換えたところ、ナビは八王子バイパスをそのまま進んで中央道八王子ICへと進む道を案内したのだった。
高尾山ICから圏央道に乗り、八王子JCTから中央道へと入る。天候の方は今ひとつの状態で、全体的にガスがかかっているような感じであり、 日影トンネルを抜けてからも南アルプスの山々はほとんど見えない。
また、更に進んで本来 八ヶ岳が見えてくる場所に至っても八ヶ岳は全く見えない。非常に嫌な予感がする。

小淵沢ICで高速を下りて、すぐに右折し、八ヶ岳高原ライン (県道11号線) を進む。
やがて、大平の丁字路まで進んだところで左折し、八ヶ岳鉢巻道路に入る。この道は富士見高原リゾートから編笠山・西岳に登る際に何度も利用しているので勝手知った道である。
その富士見高原リゾートを右にやり過ごし、さらに先へと進む。やがて Y字路となって美濃戸口への道が右手に分かれる。右に道をとり、 別荘地の中を暫く進めばやがて美濃戸口。
上に 2つある駐車場は満車のようであったが、テニスコート跡の駐車場は空いており、そこに車を駐車する。時刻は 5時58分。 駐車場所が確保できてホッとする。


身支度をして、6時6分に駐車場を出発する。
駐車料金を支払う場所が閉まっていたので、下山時に支払うことにして先へと進む。
八ヶ岳山荘横で道が分かれる。
行者小屋や八ヶ岳を目指すのであれば、 左に曲がって樹林帯の中の道を進むことになるが、御小屋尾根経由にて阿弥陀岳に登るには そのまま舗装道をまっすぐ進むことになる。
この舗装道歩きが意外と長い。しかも結構 勾配があるので疲れる。
要所にある標識に従って別荘地の中を進む。

やがて道は未舗装道へと変わり、 その道が終わる所で登山道が現れる。時刻は 6時28分。
ササの中につけられた道を進む。
面白いことに、登山道の方はあまり勾配がなく、舗装道の方が勾配がきつかった感じである。

登山道の傍らには所々に財産区境界明認の札が刺してある。
北八ヶ岳の天狗岳から枯尾の峰経由で 下山した時も同じように境界確認の札があったが、この地域の決め事なのだろうか、 毎年土地関係者が確認を行っているようである。

緩やかな道が続く。時折、急登となるものの長くは続かず、総じて緩やか。こういった道は体調不良の身には助かる。
なお、樹林帯なので展望はほとんど得られない。

やがて、右手の方が開けた場所を通過する。
但し、尾根が見えるだけで、展望はあまりなく、尾根の上部はガスに覆われている。
天候の方は薄曇りといった感じであるが、この先 ガスに突っ込むのかと思うと、少し憂鬱になる。

周囲には最初松が多く見られたものの、 やがてカラマツ、そして雑木林へと変化し、さらにはシラビソが多くなる。
足下の方も、ササ原からやがて雑草へと変わり、その後 周囲には苔類の方が目立つようになる。

緩やかな登りも少しずつ勾配を増してくるが、息が切れるような急なものではないのが 大変ありがたい。

少し登りが続いた道も、再び緩やかになり、やがて三角点と標識のある場所に辿り着いた。御小屋山である。時刻は 7時29分。
ここで舟山十字路からの道と合流するのだが、山というより尾根の一部という感じで、しかも展望は無い。

なお、御小屋山は別名 御柱 (おんはしら) 山というようだが、調べたところ、 この近くで諏訪大社の御柱祭に用いるモミの大木を伐り出すので、この別名が付いているようである。
ここでは休まずにそのまま通過する。

御小屋山を過ぎてもほぼ平らな道が続く。
緩やかな道に気分良く進んでいくと、やがて右側 (南側) の展望が開けるようになり、阿弥陀南陵と思われる尾根の向こう側に、 塩見岳のようにズングリした形の山が見えてきた。
さらには、そのズングリした山を人間の頭と見立てると、その左右の肩となる形を作り出している山々も見える。しかも、その肩は怒り肩である。
こちら側に こんな山があったかな と、不思議に思ったのだが、よく考えてみると、ズングリした山はギボシ。 そしてその左側の山は権現岳、 そして右が西ギボシのようである。

そして西ギボシの右手にはフジツボのような形をした 編笠山が見え、 さらにその右手奥には北岳アサヨ峰甲斐駒ヶ岳仙丈ヶ岳が見える。



阿弥陀岳登山データ

上記登山のデータ登山日:2013.9.14 天候:曇り時々晴れ単独行日帰り
登山路:美濃口駐車場−(別荘地)−阿弥陀岳登山口−御小屋山(御柱山)−不動清水分岐− 西ノ肩(摩利支天)−阿弥陀岳−中岳のコル−中岳−文三郎尾根分岐−赤岳−地蔵の頭−行者小屋−白河原−美濃戸山荘−美濃戸口駐車場
交通往路:瀬谷−(国道16号線)−八王子バイパス 相原IC−(町田街道)−医療センター入口 − (八王子南バイパス)−高尾山IC −(圏央道)−八王子JCT−(中央高速道)−小淵沢IC−(八ヶ岳高原ライン)−大平−(八ヶ岳鉢巻道路)−学林− 美濃戸口駐車場 (車にて)
交通復路:美濃戸口駐車場−学林−(八ヶ岳鉢巻道路)−大平−(八ヶ岳高原ライン)− 小淵沢IC−(中央高速道)−八王子IC−(国道16号線)−瀬谷 (車にて)

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