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あーとだいありー  2005年夏

 9月24日(土)

 風の中の展覧会 II小川原脩記念美術館の庭(後志管内倶知安町北6東7)

 

 展覧会をコーディネートした地元倶知安の陶芸家、林雅治さんから写真がとどきましたので、会場風景を紹介いたします。
 写真は、右から、小野寺紀子さん、橘井裕さん、川上加奈さんです。
 

 橘井さんの「一人の侍」です。

 

 江別の川上勉さん(左)と川上加奈夫妻の作品です。

林雅治「無題」笠原昌子「蛹」 以下は、筆者の撮った写真。
 左は林さんの「無題」。
 これも陶の作品です。

 右は笠原昌子さんの「蛹」。
 木にたてかけてあります。

 加藤宏子さんは
「旧作ですから」
と話していました。いずれも道展の出品作です。

□出品目録
□小野寺さんのサイト

■03年8月の林雅治個展(画像あり) ■02年12月の林さん個展 ■01年の林さん個展(画像あり)

■北の彫刻展2004(笠原さん、川上加奈さん出品) ■笠原昌子彫刻展(04年4月 画像あり) ■道教大院生展(笠原さん出品、03年12月) ■笠原昌子個展(03年7月。インスタレーション。画像あり) ■道教大卒業展(笠原さん出品、02年3月) ■2人展(同)

■加藤宏子展(04年 画像あり) ■北海道立体表現展(加藤さん出品、03年秋) ■加藤宏子展(03年4月 画像あり) ■02→03展(加藤さん出品02年12月) ■リレーション夕張(同、02年8月) ■サッポロ未来展(同、02年3月)

■札幌の美術2004(川上加奈さん出品) ■03年全道展(川上加奈さん=旧姓井上さん=出品) ■02年全道展(同) ■全道展受賞作家展(同)

■04年の橘井裕彫刻展 ■03年の橘井裕彫刻展 ■上砂川野外展(橘井さん出品 画像あり)

 9月12日(月)

 またもや間が空いてしまいましたが、きょうは、訃報をはじめ、短い話題をいくつかお伝えします。

 9月8日の北海道新聞によると、札幌の版画家、尾崎志郎さんが亡くなりました。81歳でした。
1954年の札幌版画協会(現北海道版画協会)創設にかかわり、初代事務局長(代表)を務めた。日本版画協会、春陽会、全道美術協会、道版画協会の各会員。ニシン漁家など古い建造物を木版画で描き、道内版画界の重鎮として活躍した。
 過不足のない死亡記事で、筆者ごときがつけくわえることはありません。
 札幌版画協会は、日本の木版画界の重鎮である北岡文雄さんが、一時期札幌に移り住んでいたとき、北岡さんを囲むかたちで結成されたと聞いています。そのときの仲間が、大本靖さんだったそうです。
 おおらかな明るい方でした。ご冥福をお祈りします。


風間健介写真集「夕張」 夕張在住の写真家で、炭鉱遺産の保存を以前から訴えていた風間健介さんが、寿郎社(じゅろうしゃ。札幌)から写真集「夕張」を出版しました。
 消費税込み5040円です。

 掲示板にも書きましたが、解説が、長野重一さん(戦後写真界の重鎮です)、写真家の佐藤時啓さんと大西みつぐさん、梶原高男さん(元「日本カメラ」編集長)、小説家の東直己さんという豪華メンバーです。また、ブックデザインの鈴木一誌さんは、その世界の第一人者ですから、本の作りは非常にかっこよく仕上がっています。

 実際の炭鉱や炭住の街並みの写真よりも、北炭清水沢発電所が多くを占めているのがちょっと意外でした。
 
 それにしても、炭鉱の絶頂期を過ぎてから風間さんがフィルムにおさめたものが、もう2005年の時点で大半が解体されているのというのは、衝撃的でした。
 旧産炭地の人たちは、じぶんたちの足元にあるものの貴重さについて、まだ認識していないのではないかという気がします。なんて、のんきなことを言っている段階ではないようですけど。


 札幌のファイバーアーティストの田村陽子さんから手紙をいただきました。
 目次のトピックスにも書きましたが、9月18日の原マスミさんのコンサート(あけぼの開明舎)のお手伝いをするのと、10月8日に札幌・CAIで行われる室野井洋子さんのダンス公演で衣裳・美術を担当するのだそうです。
 原マスミさんは、この前後に、市立小樽文学館でもコンサートをひらくようです。
 筆者は、原さんの音楽はあまり知りませんが、角川文庫の「トロイの月」は持ってます。ふしぎな本です。
 あと、原さんは、NHK教育の「おかあさんといっしょ」に挿入される、カタツムリが家のかたちをしている風変わりなアニメに声で、出演しています。
 1度だけ、新宿でお見かけしたことがあります。ひとことで説明するのがむつかしい人だと思います。


 先月の話になってしまい恐縮ですが、佐々木秀明さんからメールをいただいています。
 勝手ながら引用します。
この秋に新潟大学の人たちが企画運営している『うちのDEアート』というアートプロジェクトに参加することになりました。
私は戦前に立てられた住宅を1軒使って作品にする予定です。先月下見に新潟に行ってきました。
 
立派なホームページができていて、私の作品紹介のページやトークの報告などがアップされています。URLは
 
 近年、佐々木さんは札幌であまり発表していないので、楽しみです。

 ■2000年の個展について(画像あり


 すでに掲示板でご存知の方も多いかと思いますが、元エルエテギャラリースペース(中央区南1西24、リードビル2階)のオーナー渡辺さんが、大阪に「乙画廊をオープンさせました。おめでとうございます。
 第一弾のグループ展には、札幌の渡邊慶子さんもラインナップに入っています。

 一応9月6日(火)

 丹野信吾近作展札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3 地図A
 
 道内の美術の発表の場がまだ公募展にほとんどかぎられていた1950年代から「反公募展」をかかげ、前衛美術グループを組織していた丹野さん。
 ここ数年、病に倒れた奥様の恵子さん介護に忙しく、制作も思う存分とはいかないようですが、今回は、A室に自作を、B室には奥様の水彩画16点を陳列しました。
 もともと奥様は道展の水彩部門に出していたとのことで、筆者は初めて見たのですが、うまいです!
 写真の左側に見えるのは「大学裏(札大)の森」という、ご自宅のちかくに取材したものですが、たしかに札大キャンパスの一角には、このような緑ゆたかなところがあります。
 ほかには「工場の残る小樽運河」などで、こういうひっそりしたところに視線を向ける姿勢も、いいなあと思いました。
 静物画は、暗い背景にモティーフが浮かび上がるような「パンと南瓜のある部屋」など。
 初日には、車いすで恵子さんも会場をおとずれたそうです。
 丹野さんのほうは、以前から「おうし座CG星(惑星の誕生)」「超新星残骸(渦)」といった題名からもわかるように、宇宙の、それも静謐な星空ではなく、ダイナミックに生成と死滅をくりかえす宇宙をおもわせる絵画を発表してきました。
 で、今回見て、瞬間的に感じたこと。
 …とくに根拠はないんですが、「これは宇宙といっても、内宇宙だな」っていうこと。
 自分自身の内側にも実際の宇宙にまけない広大な宇宙が存在する−というと、なんだかニューウエイブSFみたいですが、そういう一種精神的な深みをはらんだなにかを、感じたのでした。
 8月8−13日。

■03年の個展(画像あり) ■WAVE NOW '02 ■札幌の美術 20人の試み展 ■01年の個展


 HIROKO KITAJIMA「葦&Yoshi」札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3 地図A
 千歳の北島裕子さんは、自由美術に出品しています。
 歌人でもあり、連句もたしなみます。
 そこらあたりから着想したと思われるのが、これ↓
北島裕子さんの連画

 「連画」だそうです。
 おなじ大きさのキャンバスがならんでいます。すきまを離して陳列していますが、横にぴったりくっつけると、ちゃんとつながり、横長のランドスケープといったおもむきになります。
 「連句みたいに、複数の人で描いたらおもしろそうですね」
と言ったら、同意してくれましたが、呼吸をあわせるのはなかなかむつかしそうですね。
 8月8−13日。

□関連サイト「プロヴァンス」
■02年の個展(画像あり)

 
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