![]() TDK本社 |
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![]() 沖電気4号館 |
田町駅の芝浦口より海側へ徒歩5分程度の芝浦工大となりの芝浦ルネサイトタワーにTDKの本社があるようです。TDKの本社は日鉄日本橋ビルにありましたが、日本橋ビルの建て替え工事に伴い、芝浦へ引っ越してきたようで、平成25年4月1日から業務を開始したようです。スイッチング電源で有名だったネミックラムダを引き継いだTDKラムダもあるようです。 TDKは、平成30年6月に再度、日本橋へ移転するようで、同居しているTDKラムダやTDKサービスも一緒に移転するようで、新本社の従業員数は650名とのこと。またTDKテクニカルセンターも増設するようです。 TDKテクニカルセンターが市川にあるほか、国内では、平沢工場(秋田)、象潟工場(秋田)、稲倉工場(秋田県にかほ市)、鳥海工場(秋田)、秋田工場(秋田)、成田工場(千葉)、甲府工場(山梨)、静岡工場(静岡)、三隈川工場(大分)、千曲川テクノ工場(長野)、浅間テクノ工場(長野)などがあるほか、世界各地に営業拠点があるようです。 また、平成28年末の稼働を目指して、秋田県由利本庄市の本庄工場(高周波部品、ピエゾ素子)に新工場を立ち上げ、秋田県にかほ市の稲倉工場(フェライトコアなど)にも新工場を増設したようです。平成27年度は1兆1800億円の売上を目指しており売上の構成比率は、セラミックコンデンサ、インダクタ、ピエゾ圧電素子などの受動素子が53%、二次電池のフィルムなどが15%、HDDヘッドなどの磁気応用製品などが28%のようです。 ちなみに、ネオジム磁石は、日立金属、信越化学などもやっているようです。 自動車のECM(エンジン制御モジュール)などで使用される、巻線型パワーインダクタを中国の拠点で手作業により5000万個/月生産していますが、平成28年にはハンダを使用せず溶接などにより完全自動化した生産ラインを国内で立ち上げたようです。 TDKは、スマホ向けRF部品のクアルコムとの合弁会社を売却し、約3600億円の資金を車載用センサー事業で、今までに買収した、ホール素子センサーを用いた磁気複合センサーのミクロナス(スイス)、加速度センサーを用いた9軸方位複合センサーのトロニクス(フランス)、HDDサスペンション製造技術を用いたアクチュエータ組立制御のハッチソンテクノロジー(アメリカ)の関係で700億円以上の投資をするようです。 TDKは平成28年末に、慣性センサーメーカーのインベンセンス(加州)を1600億円で買収し、平成29年9月を目処に子会社化するとのことです。インベンセンスは慣性センサーや圧力センサーなどのメーカーで6軸や9軸センサーに強く、平成27年売上高483億円で時価総額1155億円のようです。 TDKは、ESD(静電気放電)や雷サージから保護するためのバリスタを供給していますが、酸化亜鉛を用いて基板を作ることにより、バリスタを組み込んだ基板を開発したとのこと。自動車のヘッドランプなどではLEDの保護にバリスタ等が使用されているとのことですが、基板に組み込んだことで外付け部品がいらなくなった他、基板の熱抵抗が下がったため放熱にも寄与するとのことです。 TDKは平成28年に積層セラミックコンデンサMLCCの温度補償タイプで-55℃~+125℃において0±30ppm/℃を実現したとのことで、樹脂電極タイプは1005~5750サイズで容量1nF~150nF、耐圧50V~1000Vのようです。ちなみに、MLCCの温度補償型は村田製作所や太陽誘電なども力を入れているようです。 TDKは、平成29年から小型EMIフィルの量産を開始するようで、1005サイズでC:2個、L:1個のLC複合のπ型EMIフィルを開発したようで、定格電流350mA、直流抵抗0.8Ω、動作温度範囲-55℃~+125℃で700MHz~3GHzの挿入損失は30dB以上のようです。 TDKは、平成20年に子会社としたTDKラムダ(もとネミックラムダ)で、絶縁型双方向DCDCコンバータを開発したようです。平成29年にはSiC-MOSFETを使用し11kW出力(EZA11K)を実現し、並列運転も可能としたようで双方向の変換効率95%、低圧側240V、高圧側320Vのようです。 TDKは平成29年に、NC工作機械など振動のかかる部分に実装されるHDD(ハード ディスク ドライブ)の置き換え用に、停電時のデータ消失を防ぐ機能(電圧低下検出ICとバックアップ対策コンデンサによる)を強化したSSD(フラッシュメモリによるソリッド ステート ドライブ)を開発したようです。なお、回路線幅の微細化に伴う、同一箇所の読み書き回数制限が低下することに対応する誤り訂正機能も強化してようです。 TDKは平成29年6月にディジタル出力方式のTMR(TunnelMegnetoResistance)角度センサを開発し、-40℃~+150℃で角度誤差±0.2度、常温で±0.05度とのことで、平成29年度中に量産を開始するようです。 TDKは平成29年にEVやHEV用の車載充電機器などに対応した、突入電流防止用PTCサーミスタ(一定温度を超えると急激に抵抗値が大きくなり電流制限に使用される)のラインアップを拡充し、プラスチックパッケージでAC280V~560V対応、リード付きディスクタイプでAC260V~560V対応まで揃えて大型モータやインバータに対応したようです。 TDKは、平成29年に小型の0402チップ(0.4mm×0.2mm)ビーズフィルタの性能を向上させたようで、直流抵抗は従来同様0.69Ωのまま、100MHzで従来比20%増の180Ωを実現したようです。ちなみにTDK羽後工場(本庄市)で3000万個/月から1億個/月まで拡大するとのこと。チップビーズはスマホ1台あたり80個程度使用されており、村田製作所や太陽誘電などと競合しているようですが、セラミックコンデンサから発祥の村田製作所と異なり、フェライトを発祥にしたTDKが少しリードしているようです。 HDDメーカと主要部品メーカ
電子部品メーカの売上と利益は平成25年度に大幅に改善したようです。
平成28年度実績
平成29年度予想
部品メーカの買収や売却
近くにNECラーニングや沖電気もあるようです。 |