立山 ( 雄山:3,003m、大汝山:3,015m ) 2016.10.14 登山



【PHOTO & 記録 立山 1】

9月の天候は大変不順で、危うく山行ゼロに陥るところであったが、ギリギリの 27日に 乗鞍岳に登ることができてホッとする。
その時は肩の小屋近くになってガスが湧いてきてしまったものの、そこに至るまでの青い空と明るい日差しの下での登山に心浮き立ち、 やはり登山は快晴に限るとつくづく思ったのであった。
こうなると 10月の秋晴れに強く期待したいところであるが、残念ながら天候不順はその後も続き (無論、晴天の日もあったが、 小生の都合が合わない)、10月もズルズルと日を重ねて、気がつけばもう半ばである。
少しイライラしていたところ、漸く 14日、15日の両日は良い天気になるとの予報が出たため、早速、今年はまだ実行していない山中泊による山行を行うことにする。

行き先は 立山。 これは、先日 3,000m峰の登山を検討した際、 乗鞍岳とともに候補に上げたことが影響しており、 その時は、折角 立山に登るのなら日帰りではなく 剱岳と組ませたいと思い断念したのであった。
さて、その 立山であるが、前回は室堂から登っており、畳平からの 乗鞍岳と同様、かなり高い所からのスタートに少々後ろめたさを感じていたので、 今回はもう少し下の黒部平から登ることにする。
しかしそうなると、翌日の 剱岳は難しくなる訳で、悩んだ結果、 剱岳は来年以降に登ることにして、代わりに奥大日岳に登ることにする。

10月14日(金)、3時過ぎに横浜の自宅を出発。
先般の 爺ヶ岳、そして 針ノ木岳・蓮華岳の時と同様、 東名高速道、圏央道、中央道と進んで、岡谷JCTから長野自動車道に入る。
梓川SAのコンビニで食料を調達した後、安曇野ICで高速を下りる。途中、空に雲が多く、安曇野ICから県道310号線、 そして一般道を経て県道306号線にて高瀬川沿いを進んでも、北アルプスの山々には雲が多く絡んでいる。
しかし、進んでいくうちに、前方左手の雲の切れ間から 鹿島槍ヶ岳五竜岳が見えるようになり、 その後方に青空が広がっているのを見て、本日の 立山方面の晴天を確信する。
順調に車を進め、扇沢の無料市営駐車場には 6時25分に到着。さすがに 10月の平日ともなれば駐車場に空きはあったが、 それでも 6割程埋まっていたことに驚かされる。

扇沢発 黒部ダム行きのトロリーバスはこの時期 7時30分発のため、 少しユックリして車内で朝食をとり、身支度を調えて 6時36分に駐車場を出発する。 駐車場の奥へと進み、林の中を少し登れば、扇沢の第3駐車場の前に飛び出す。
ユックリ車道を進んで扇沢駅前に着くと、既に切符売場には十数人が並んでいる。これにはビックリしたが、トイレを済ませて切符売場に戻ったところ、 大町からのバスが到着したばかりで、さらに人が増えていたのであった。
切符を購入してバス乗り場に並ぶ。人が多いとは言え、早朝に来た甲斐があってバスでは座ることができ (無論、遅く来た方は立たねばならなかった)、7時46分に黒部ダムに到着する。


多くの人がダム展望台へと向かうのに対し、 小生はそのままダム堰堤を歩き、ケーブルカーの黒部湖駅へと向かう。

外に出ると、ダムの向こうに 立山が見えており、 ついにやって来たという気になって、テンションが上がる。
立山の後方に少し雲が多いのが気になるが、これは天候が回復している途上と思われる。

ダム堰堤を進む。
左手を見れば、赤牛岳が黒部湖の奥に見えている。

途中、ダムが観光放水を行っていたが、やはりその迫力は満点である。
なお、写真は、ダム堰堤を黒部湖駅側まで進み、観光放水を振り返ったところ。

黒部湖駅発のケーブルカーも 8時10分の始発に余裕で乗ることができ、 黒部平駅には 8時15分に到着する。

黒部平駅では、引き続き 立山ロープウェイに並ぼうとする人たちを横目に、 売店の中を通って外に出る。

黒部平駅の外は庭園になっており、 『 黒部平 標高 1,828m 』 の標識が湧水設備の横に置かれている。
ここもかなりの標高となるが、室堂の標高が 2,450m程あることを思えば、先に述べた後ろめたさは少し解消される。

なお、ここは周囲を山に囲まれており、南には不動岳、赤牛岳などが、東には先日登った 針ノ木岳の他、スバリ岳、赤沢岳などが、そして西には 立山の山並みが 壁のように並んでいるのが見えている。
しかし、立山雄山頂上は見えておらず、 中腹に立山ロープウェイ大観峰駅を抱く山の右後方に大汝山、富士ノ折立が確認できるのみである。

先程 黒部ダムで予想したとおり、 立山の後方における 青空の割合が大きくなってきているのが嬉しい。

ストックなどの準備をして 8時21分に出発。
『 室堂・黒部湖方面 登山道 ↓ 』 の標識に従って高山植物観察園の方へと下りる。

ここにも湧水設備があったので、試しに飲んでみたところ、 それ程冷たくはないものの、ノドをスーッと通る美味しい水であった。

さらに下って行くと、黒部湖方面との分岐に到着、時刻は 8時26分。
ここは真っ直ぐ進んで東一ノ越を目差す。

やがて道は下りから登り勾配へと変わり、 左右から伸びてきているササが煩い道となる。

最初はロープウェイの下方を進む。
この立山ロープウェイは、黒部平駅と大観峰駅を結ぶ 1.7kmの間に全く支柱がなく、ロープだけで結んでいるとのこと。
景観を損ねないようにするためと、雪崩が多い地帯であることを考慮してのことらしい。

涸れた沢を渡りササの中を登っていく。
上空には青空が広がり、日差しも意外と強いため、徐々に暑くなり始め、途中でアウターを脱ぐ。

前方を見上げれば タンボ平の広がりと、その後方に稜線が見えており、 その左側の一番低い所が目差す東一ノ越である。
紅葉はもう終わってしまったようで全体的に茶色が目立つが、所々に黄色の濃淡が入っており、まだ少し楽しむことができる。

8時45分に 『 標高 1,870m 』 の標識を通過。
黒部平から一旦下ったため、歩いた時間の割に標高は上がっていない。



立山 登山データ







登山日:2016.10.14 天候 : 快晴単独行 その日は室堂泊
登山路 : 黒部平−黒部湖分岐−タンボ平−東一ノ越−一ノ越−二ノ越−三ノ越−四ノ越− 雄山−大汝山−雄山−四ノ越−三ノ越−二ノ越−一ノ越−浄土山−浄土山登山口−室堂平−立山室堂山荘 (泊)
交通往路 : 瀬谷−横浜IC−(東名高速道路)−海老名JCT−(圏央道)−八王子JCT−(中央自動車道) −岡谷JCT−(長野自動車道)−梓川SA−安曇野IC−(県道310号線)−重柳−(一般道)−安曇橋南−(県道306号線)− 上一北−(一般道)−蓮華大橋南−(安曇野アートライン)−大町温泉郷入口−(一般道)−カナディアンビレッジモントリオール横−(県道45号線)− 扇沢無料市営駐車場 (車にて)−扇沢−(関電トンネルトロリーバス)−黒部ダム−黒部湖駅−(黒部ケーブルカー)−黒部平
交通復路 : 10月14日は立山室堂山荘泊。翌日は奥大日岳に登る。

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