爺ヶ岳 ( 爺ヶ岳 (中峰)2,669.6m ) 2016.7.20 登山



【PHOTO & 記録 爺ヶ岳 1】

6月18日の 白毛門・朝日岳では熱中症に近い状況に陥り、 散々な登山となってしまったのだった。
しかし、これに懲りることなく、山に行きたいという気持ちは強く持っていたのだが、その後、なかなかチャンスが無く、 いつのまにか 7月も後半に入ってしまったのである。
梅雨時とは言え、時折 晴れの日が巡ってきてはいたのだが、どういう訳か山行に適した日に用事があることが多く、 また用事がなくても体調の方が今一つという状態の時もあって、ズルズルと日を重ねてしまったという次第である。

流石に焦りが出始めてきた中、小生がフリーな状態にある 7月20日は比較的天候が良さそうだということで、待ってましたとばかりに山に行くことにする。
さて、行き先であるが、この時期であればやはりアルプスに登りたくなる訳で、色々考えた結果、天候なども考慮して、 今年初めてとなる北アルプスを目差すことにする。
ただ、1ヶ月ぶりの登山、しかもその間に運動らしいことはほとんどしておらず、現状 体力にあまり自信が無いことから、 足慣らしを主体とした山選びを行うこととし、結局 爺ヶ岳に登ることにする。

この爺ヶ岳には 22年前に扇沢から 鹿島槍ヶ岳五竜岳を縦走した際に登ってはいるのだが、 当時は通過点という位置づけでしか無くてあまり記憶に残っていないことから、今度はじっくり楽しみながら登ろうというものである。
さらには、この爺ヶ岳には今年の 4、5月の残雪期に登ろうと狙ってもいたのだったが (残雪期は途中から南尾根を登る)、 残念ながらタイミングを逃してしまい、そのことが頭に残っていたこともこの山を選んだ理由である。

7月20日(水)、2時過ぎに横浜の自宅を出発する。 上空には雲が多いものの、目差す北アルプス方面は晴れているはずである。
しかし、このところ午前1時過ぎに寝るという生活を続けているため、早く床についても眠れるはずもなく、結局 2時間弱の睡眠時間となってしまう。 これが後で響いてこなければよいのだが・・・。
今後は前夜に現地に入り、車中で仮眠を取るという方法も考えねばならないようである。

いつも通り横浜ICから東名高速道に入り、海老名JCTから圏央道へと進んで、 さらに八王子JCTにて中央自動車道へと入る。
この辺も空に雲が多く、少々本日の天気が心配になる。
岡谷JCTから長野自動車道に入っても、やはり空に雲が多く、本来見えるはずの北アルプスの山々はほとんど見えない。
梓川SAにてトイレ休憩を行うとともに、SA内のコンビニにて本日の食料、水などを購入し、安曇野ICにて高速道を下りる。

ICからはまっすぐに進んで県道310号線を走り、 いつもの通り 重柳の交差点にて右折して一般道を進む。
道は途中から県道306号線となり、右手に高瀬川を見ながらの長いドライブが続く。やがて上一北にて道は再び一般道へと変わるが、 基本的に道なりである。
なお、嬉しいことに、この頃になると前方の雲間に 鹿島槍ヶ岳岳と思しき山が見えるようになり、 少し本日の天候に光明が見えてくる。
蓮華大橋南の丁字路を右折して安曇野アートラインに入り、すぐに高瀬川に架かる橋を渡ると 『 ← 大町温泉郷 』 の標識が見えてくるので、 そこを左折して暫く進む。
やがて道は県道45号線にぶつかるので、そこを左折すれば後は扇沢まで道なりである。

道は山に入って行き、木立の中を抜けていく。
いくつかのスノーシェッド、ロックシェッドを潜っていくと、右手に本日の登山道となる柏原新道の入口が見えてくるが、 その向かい側 (道路左手) にある駐車スペース (8台程のスペース) は満杯である。
すぐ先の扇沢橋を渡った所にある駐車スペースの方は、『 7/19−11/30まで治山工事のため駐車不可 』 との立て札があるため ここもパスし (但し、結構 登山者が駐車していたようである)、さらに先にある市営第二駐車場に車を駐める。
こちらは三〜四割程度の埋まり具合であるが、平日であることを考えると結構な数になる訳で、 もう既に夏山のハイシーズンに入っているということなのであろう。時刻は 5時26分。


身支度を調え、5時33分に駐車場を出発。
県道45号線を下って戻り、柏原新道入口へと向かう。

扇沢に架かる扇沢橋を渡り、柏原新道の入口には5時38分に到着。
入口には登山相談所が開設されており、持参した登山届を提出する。

さて、肝心の空模様であるが、どうやら天気予報通りのようで、上空に雲はほぼ無くなり、 本日は晴れが期待できそうである。

暫く緩やかな登りの道を進んで樹林帯に入ると、途中から右の支尾根に取り付くことになり、 ここから急登が始まる。
道は良く整備されており、石が敷かれた歩きやすい道が続くが、未だ目覚めぬ身体には結構キツイ。

また、平日にも拘わらず登山者は多く、途中で合計 10人程の登山者を追い抜く。
平日のために若い方がおらず、小生のような年配者が多いため、体力の落ちている小生でも追い抜くことができるという訳である。

また、この辺はモミジ坂と呼ばれているようで、周囲にはカエデらしき木も見られるのだが、 この時期は緑一色である。

ジグザグに斜面を登っていく。
足下には木の根、そして石が敷かれた状態が続く。
基本的に登りが続くが、途中、踊り場のように平らな道が現れて少し早くなった呼吸を整えることができる。

また、左手の樹林越しに周囲の山々がチラチラ見え始めるが、断片的であるため、 どの辺の山なのか全く分からない。

やがて周囲は低木帯に変わり、少し進むと、左手に遮るもの無く稜線が見通せるようになる。
どうやら 蓮華岳方面のようである (写真)
その稜線の後方には雲一つ無い青空が広がっており、テンションがグッと上がる。

そして、そこから少し登れば 『 八ツ見ベンチ 』 であった。
時刻は 6時13分。
ここにはその名の通りベンチが置かれており、ここから 八ヶ岳が見えるために その名が付けられたようであるが、本日 八ヶ岳方面は雲に覆われていて全くその姿を見ることができない。

八ツ見ベンチを過ぎると、再び樹木が多くなり、 その間から今度は先程の 蓮華岳の右側にある 針ノ木岳、スバリ岳の姿が見えるようになる。
但し、針ノ木岳の手前にある大雪渓は角度的にまだ見ることができない。

また、針ノ木岳からそのまま手前下方に目を下ろせば、 扇沢駅とその手前の駐車場が見えている。
さすがに有料駐車場の方はガラガラのようである。

写真 左の山が針ノ木岳。中央の山は小スバリで、その右がスバリ岳。

緩やかながらも登りはまだまだ続くが、 やがて周囲に杉の木が多く見られるようになって雰囲気が少し変わる。
今度は樹林の間から岩小屋沢岳が見えるようになる。しかし、岩小屋沢岳よりもむしろその右側に続く小さなピークの固まりの方が魅力的である。

写真 中央の山が岩小屋沢岳。



爺ヶ岳 登山データ
上記登山のデータ 登山日:2016.7.20 天候 : 快晴後曇り曇り 単独行 日帰り
登山路:扇沢市営第二駐車場−柏原新道入口−モミジ坂−八ツ見ベンチ−ケルン−駅見岬 −一枚岩−石畳−水平道−水平岬−包優岬−石ベンチ−アザミ沢−ガラ場−富士見坂−鉄砲坂−種池山荘−爺ヶ岳南峰−爺ヶ岳中峰−種池山荘−鉄砲坂 −富士見坂−ガラ場−アザミ沢−石ベンチ−包優岬−水平岬−水平道−石畳−一枚岩−駅見岬−ケルン−八ツ見ベンチ−モミジ坂−柏原新道入口 −扇沢市営第二駐車場
交通往路:瀬谷−横浜IC−(東名高速道)−海老名JCT−(圏央道)−八王子JCT− (中央自動車道)−岡谷JCT−(長野自動車道)−安曇野IC−(県道310号線)−重柳−(一般道)−安曇橋南−(県道306号線)− 上一北−(一般道)−蓮華大橋南−(安曇野アートライン)−大町温泉郷入口−(一般道)−カナディアンビレッジモントリオール横−(県道45号線)− 扇沢市営第二駐車場 (車にて)
交通復路:扇沢市営第二駐車場−(県道45号線)−カナディアンビレッジモントリオール横− (一般道)−大町温泉郷入口−(安曇野アートライン)−蓮華大橋南−(一般道)−上一北−(県道306号線)−安曇橋南−(一般道)−重柳− (県道310号線)−安曇野IC−(長野自動車道)−岡谷JCT−(中央自動車道)−勝沼IC−(国道20号線)−相模湖駅前− (国道412号線)−三ケ木−(国道413号線)−谷ヶ原浄水場−(県道508号線)−塚場−(県道63号線)−葛輪−田名赤坂− (国道129号線)−塩田原−下当麻−(県道52号線)−相模原公園入口−(県道507号線)−相武台団地入口−(県道50号線)− 中央林間−鶴間二丁目−瀬谷入口−(かまくらみち)− 上瀬谷小入口−上瀬谷小東側−(海軍道路)−瀬谷 (車にて)

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