爺ヶ岳 ( 爺ヶ岳 (中峰)2,669.6m ) 2016.7.20 登山



【PHOTO & 記録 爺ヶ岳 4】

歩き始めてから既に 2時間を経過しているため、そろそろ休憩しても良いかなと思い始めた頃、 『 石ベンチ 』 と書かれた標識が現れ、その名の通りそこには腰掛けるのに適した岩がいくつか置かれている。

ただ、ここまでまあまあのペースで来られたこと、 そして岩小屋沢岳方面に雲が湧き上がってきているのを見ると、できるだけ早く稜線に立つべきである との思いが強くなり、 そのまま通過して先へと進むことにする。
時刻は 7時44分。

左手後方を見ればスバリ岳は完全に雲の中であり、雲は次に 針ノ木岳を飲み込もうとしている。
これを見て、自然と足が速くなる。

道の方は、『 アザミ沢 』 と書かれた標識の立つ所にて左に大きく曲がっていく。
なお、アザミ沢に水は流れていない。時刻は 7時48分。

大きく向きを変えたことで、ここからは登山道に日が当たり始める。
ただ、本日は先日の 白毛門、朝日岳の時と違い、涼しいのがありがたい。

やがてガラ場に到着。時刻は 7時56分。
ガラ場の手前には通過時の注意点が書かれた標識が立っている。
その中で気になったのは、『 サルやカモシカが上方にいる時 石が降ってくることもあります 』 との一文。
22年前にこの柏原新道を登った際に、登山道脇の木の上にサルを見かけたことを思い出す。

その時は宮崎県に単身赴任中で、夏休みに家族のもとに帰る際、 まっすぐには帰らずに名古屋空港に下り、名古屋から扇沢への夜行バスにて 鹿島槍ヶ岳五竜岳の縦走を行ったのだった。
九州には 2,000mを超える山がなく、少々ストレスが溜まっていたため、大切な家族をないがしろ ? にしてしまった次第である。

さて、ガラ場であるが、左に下るガレた急斜面を横切っていく。
確かに、上部にサルやカモシカがいて落石を起こされたらかなり危ない状況である。
また、足下も細い道のため、慎重に通過する必要がある。

ガラ場を通過すると、道は左に曲がっていくが、道自体が少々左下の谷へと傾いているためか、 右の斜面にロープ、鎖がつけられている。
しかし、利用しなくても問題なく通過することができる。

また、この辺からは道の周囲に高山植物が多く見られるようになり、 特に黄色いキンポウゲがよく目立つ。

少し高度を上げて右に回り込んでいくと、再び周囲の展望が開ける。
しかし、最早 針ノ木岳は雲に飲み込まれてしまっており、 蓮華岳 (写真) も風前の灯火の状態である。
これを見て、稜線に登り着いた時の状況がますます気になり始める。



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