立山 ( 雄山:3,003m、大汝山:3,015m ) 2016.10.14 登山



【PHOTO & 記録 立山 3】

梯子を昇った後はササ原の中を少し戻るように進み、 今度は丸太の梯子を使って先程のガレ場へ下っていく。
梯子と言っても、少々壊れかけているので、慎重に下る必要がある。

写真がその梯子。
写真では分かりにくいが、ガレ場へと大きく下っている。

ガレ場を横切って東一ノ越方面を見れば、 その後方から四角形をしたウロコ雲が断続的にこちらへと流れてきている。
なかなか面白いが、雲が流れてきていることに少々不安を感じる。

この辺になると灌木も疎らになり、草地の斜面が広がるようになる。

展望もさらに開け、 五竜岳の左後方には 唐松岳も見えている。
右手を見れば、大観峰駅がほぼ真横に見えており、かなり高度を上げてきたことが分かる。

道はまたまたガレ場を横切るが、そのガレ場の縁に水の流れがあったのでノドを潤す。 先程の高山植物観察園の水に比べてこちらはかなり冷たい。

写真 左奥の山が唐松岳。その右に 五竜岳、牛首山、 鹿島槍ヶ岳、 布引山と続く。
なお、唐松岳の手前には下って行くロープウェイが見えている。

岩がゴロゴロした斜面を登っていく。
もう完全に東一ノ越の下に広がるカール地形を実感できる場所に入っており、 黄色や茶色に染まった草地の斜面の先には東一ノ越が待っている。

ありがたいことに、この頃になると、東一ノ越方面から雲が流れてくることはなくなって、 後方には青空が広がっている。
早く東一ノ越に着いて、今は見えない南〜西にかけての景色を見たいものである。

東一ノ越から右の方に目をやると、 岩壁のような稜線が繋がっている。
その光景は、 笠ヶ岳の杓子平を彷彿させる。

さらに進んでいくと、東一ノ越からの急斜面が緩やかな傾斜に変わる場所がかなり近くなる。
目の前に広がる原が素晴らしい。

振り返れば黒部平駅が見え、その右下方には黒部ダム、黒部湖も見えている。

暫く登っていくと、 東一ノ越など前方に広がる尾根から転げ落ちてきたと思われる岩が集まっている場所に出る。

傍らの岩を見ると、その窪みに溜まっている水が凍っている。
もう山の上では冬が始まっているようである。しかし本日は暖かい。

東一ノ越後方からは再び筋状の雲が流れ始める。



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