立山 ( 雄山:3,003m、大汝山:3,015m ) 2016.10.14 登山



【PHOTO & 記録 立山 7】

息を切らせながらも登り続ける。
左手下方には室堂を中心とした台地が広がり、その台地を守るようにして後方に並んでいる大日三山が素晴らしい。
山の形も魅力的であり、登高意欲を掻き立てる。
明日も好天のはずなので、奥大日岳に登るのが大変楽しみである。

写真 右の山が奥大日岳。
その左には 1つの山しかないように思われるが、実際は大日岳と中大日岳が重なっている。
手前に大きく見えているのが中大日岳で、大日岳は中大日岳の右後方にあり、1つに見える山の頂上部分は大日岳の頂上である。

途中、小さな祠の横を通過する。
どうやらここが 二ノ越のようである。時刻は 12時25分。

この 雄山は 下の 一ノ越から山頂の 五ノ越までの間が 4つに区切られており、 それぞれの区切りに 二ノ越、三ノ越、四ノ越として祠が置かれているようである。

この辺りから岩の間に少量の雪が現れ始めるが、 立山では 12日に初雪が降ったようである。

この 立山で思い出すのが 1989年10月8日の大量遭難事故である。
吹雪に見舞われ、8名が低体温症にて死亡するという事故だったのだが、 中高年の登山ブームによって未熟な登山者が増加したことにより発生した最初の大量遭難として記憶されている。

この時期、小生も登山を始めて 1年程、 しかもその日は丁度 甲斐駒ヶ岳に 登っていたのであった。
下山後にこの事故を知って驚くとともに、犠牲になった方々には気の毒であるが、 山を甘く見てはいけないのだ と肝に銘じたので強く印象に残っているのである。

やがて、 見上げる斜面の先に雄山神社 峰本社の社務所が見えてくる。
しかし、まだまだ遠い。

振り返れば、一ノ越では龍王岳の斜面に隠れて見えなかった 黒部五郎岳、そして 薬師岳といった 笠ヶ岳より右側の山々が再び見えるようになる

そして、さらに右側、 龍王岳の右横には浄土山頂上が見えるようになり、山頂にある富山大学の施設も見えている。

前回の 立山登山は 浄土山経由にて登ったものの、浄土山ではほとんどガスの中で何も見えなかことから、本日の好天下、是非とも もう一度登っておきたいところである。

息を切らせながら岩場を登り、 2つ目の祠がある小広い台地状の場所に登り着く。三ノ越である。時刻は 12時40分。

ここからは大きな岩が多くなり、足下が崩れにくくなって、 これまでよりも歩きやすくなる。

写真は 三ノ越 (写真中央) の上部から振り返ったもの。
一ノ越山荘は 三ノ越のある台地状の場所の張り出しによって見ることができない。



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