これまで岩と土が混ざった道を登っていたが、
途中 岩が積み上がったガラ場を登ることになり、そこに木陰と座り心地の良さそうな岩があったため、休憩することにする。
時刻は8時56分。 | |
すぐに 2,100mの標識を通過する。 特に、槍ヶ岳は先程よりも迫力を増しており、
槍ヶ岳から西に派生する西鎌尾根と、大喰岳から西に発生する西尾根との間に見える飛騨沢カールも良く見えている。 |
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そしてこちらは、
槍ヶ岳、
大喰岳のさらに南にある中岳、南岳、そして大キレット。 | |
苦しい登りながらも、周囲の景色を楽しみながら進んで行くと、
恐れていたことが起こり始めた。 そうこうしているうちに、青空が広がっていたこちらの稜線の先にもガスが漂い始め、
そのガスはやがてこの斜面に下り始めてきたのだった。 |
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周囲はガスに覆われたかと思うと、再び明るくなるといった状態が続くようになる。 | |
そして、目の前の斜面を登り切ると、目の前がパッと開け、
待望の笠ヶ岳からの稜線が目に飛び込んできたのだった。 目の前にはカール地形が広がり、その詰めた所に台形をした抜戸岳、
そしてその左にピラミッド型をした 2,753m峰が見える。 |
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しかし、ガスに覆われないで済んだ、間に合った と喜んだのも束の間、
肝心の笠ヶ岳方面に目をやると、
残念ながら笠ヶ岳は既にガスに囲まれていたのであった。 とは言え、素晴らしい景色が目の前に広がっているので、 この小広い台地状の場所で暫し休憩することにする。 |
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