笠ヶ岳 ( 笠ヶ岳:2,897.8m ) 2014.9.9-10 登山



【PHOTO & 記録 笠ヶ岳 2】

 

少し進むと、 今度は槍ヶ岳が姿を現す。
その形を見て、やはり今朝ほど樹林越しに見た山は槍ヶ岳ではなかったことに気づく。
しかし、それならば先程見えた山は何という山だったのだろう との疑問が湧いてくる。

槍ヶ岳の右には大喰岳、中岳、 南岳といった 3,000m峰が続き (但し、写真には南岳は写っていない)、大喰岳の手前には奥丸山が大きな姿を見せている。

さらには、乗鞍岳焼岳が姿を現し、 北アルプスに来たことを実感させてくれ、テンションがグッと上がる。

樹林帯の中の登りはさらに続くが、1,800mの標識を過ぎて暫く進むと、 周囲は灌木帯に変わり始め、上方には稜線も見えてくる。

そして、展望の方もグッと開け、先程までのような樹林越しではなく、 間に遮るもの無しに、直接周囲の山々を見ることができるようになる。
まず目に入るのが、焼岳乗鞍岳

そして、今まで断片的にしか見えなかった 穂高連峰も繋がって完全に見通せるようになる。
大キレット、北穂高岳、涸沢岳、奥穂高岳 (写真 真ん中)、 ジャンダルム、天狗ノ頭、間ノ岳、赤岩岳、西穂高岳と並ぶ姿は素晴らしい。

そして、ここで、今朝ほど樹林越しに見えた山の正体は、 大キレットにある長谷川ピークであることに気が付いたのだった (写真 左端の小ピーク)
しかしそれにしても、長谷川ピークは周囲の山々に比べてかなり小さなピークであるにも拘わらず、 それだけが単独で樹林越しに見えたことに驚かされたのだった。

なお、涸沢岳の手前に見えるピークは、恐らく蒲田富士であろう。

暫く登って左手を見れば、 笠ヶ岳から下ってくる尾根の向こうに、 大木場ノ辻と思しき山 (写真 奥の山) が見えている。
上空には雲一つなく、本当に素晴らしい天気である。

少し先で 標高 約 1,920mの標識を通過する。時刻は 8時25分。
標識には 『 杓子平までの中間点 』 と書かれている。
展望が開け、気分が高揚してきていたのだが、このコメントを見て、まだまだ先が長いことを知り、さらには、 先程見えた稜線が笠ヶ岳から 抜戸岳へと続く稜線ではなく、杓子平へ登り上げる稜線であることに気づき、気持ちが少ししぼみ始める。

とは言え、高度は確実に上がっているようで、周囲はササ + 草付きの斜面に変わり、 周囲には青空の下、北アルプスの山々の素晴らしい展望が広がり始める。

槍ヶ岳もスッキリと見通せるようになり、 槍の穂先から千丈沢乗越へと下り、そこから西鎌尾根と奥丸山方面への 2つに分かれる尾根が良く見えている。
笠ヶ岳と同様、 槍ヶ岳に登ったのは 24年前。是非とも もう一度登りたいものである。



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