笠ヶ岳 ( 笠ヶ岳:2,897.8m ) 2014.9.9-10 登山



【PHOTO & 記録 笠ヶ岳 11】

 

前方を見れば、笠谷に続く谷へと下る斜面の上に、岩が飛び出ているのが見える。
その上部の斜面にも岩峰が見えるが、そろそろ雷鳥岩が現れてもおかしくない場所なので、 いずれかが雷鳥岩であろう。

道の方は、再び鋸歯の山腹を進むことになるが、総じて登り勾配。
しかも、途中に小さなアップダウンがあり、また足下がそれ程良い状態ではないので苦労する。

10時1分にその雷鳥岩と覚しき岩の前に到着 (先程 斜面上に見えた、 上の写真の岩)
写真の通り、目の前の岩は 2枚の岩が重なるように立っているだけで、その姿からはとてもライチョウを連想することはできない。
しかし、先程の場所からは、ハイマツの中から首をもたげているライチョウに見えないこともなかったので、やはりこの岩が雷鳥岩であろう。
ここで暫し休憩する。

この雷鳥岩の所で道は 90度左に曲り、岩峰の下を巻いて進んで行くことになるので、 笠ヶ岳はこれで見納めになる。
ここからの笠ヶ岳は何となく笠を思わせる形には見えるものの、先程の鞍部から見た時よりは細さを感じる。 むしろ、立烏帽子といった方が当たっているようである。

笠ヶ岳の山頂部分は南北に長く、 従って抜戸岳方面から見た場合、山頂部分が一番長く見えて平らな台形をしているが、今のように ほぼ南から見た場合は、 東西の幅が小さい部分が目立ち、どちらかというと潜水艦の艦橋や立烏帽子のように見えることになる。

5分程休憩した後 出発。
ここからはクリヤノ頭を見ながら進むことになる。
クリヤノ頭の右後方には焼岳、 左後方には霞沢岳が見えるが、 気温の所為であろうか、最早 これらの山は霞み気味である。
また、左手には穂高連峰が見えているが、その稜線はしっかり見えるものの、 稜線の後方は雲のみで、青空は見られない。
そして、槍ヶ岳の穂先は雲の中である。

少し下ると、周囲にコメツガが見られるようになり、 先の方には錫杖岳の姿も見えてくる。

クリヤノ頭を巻いて下っていく途中、何気なく左手を見ると、 抜戸岳とその下方に広がる杓子平が見通せたので少し驚かされた。
杓子平からは台形に見えていた抜戸岳も、こちらからは三角形に見え、そこを頂点として右下に下る尾根の途中に杓子平が拡がっている。

なお、昨日 杓子平に登り着いて休憩した場所は、恐らく写真の右方、 尾根の後方に見える山の一番高い部分 (真ん中の山) の左下にある小さな鞍部の所であろう。

ハイマツ、コメツガなどが混在する道を進む。
右手を見上げれば、斜面上に先程の雷鳥岩が見えている。こちらから見上げる雷鳥岩も、緑の斜面に岩が飛び出ており、 考えようによってはライチョウに見えなくもない。

足下にササが多くなると、やがて前方が開け、 錫杖岳、大木場ノ辻の姿を見ることができるようになる (錫杖岳は、写真中央にある緑色の斜面を有する山の左後方の山。 大木場ノ辻はその後方の大きな山)

また、大木場ノ辻の左側には 焼岳、 そしてその下方に中尾温泉が見えているが、下まではまだまだ距離と高さがあることが良く分かる。

クリヤノ頭を巻き、ササ原の斜面を下る。
途中、若い単独の女性と擦れ違った。この尾根を登ってくることに驚いた旨伝えると、 穂高連峰を見ながら登りたかったからとのこと。
確かにこの斜面からは槍・穂高連峰が良く見えるが、それにしても根性があると感心させられる。

ササ原の斜面は長い。
振り返れば、ササの斜面の上部にクリヤノ頭が見える。

そこから暫く下ると水場に到着。時刻は 11時8分。
山の上から冷たい水が流れ落ちてきており、疲れた身体には大変嬉しい。ここでも暫し休憩。 冷たい水でノドを潤し、顔を洗って気合いを入れる。
11時15分に出発。



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