はがくれ日記




 ここに紹介するのは、故吉田竹雄曹長(戦死後少尉)が昭和19年11月1日から、戦死直前の12月24日まで、ほぼ毎日書き綴った日記です。
 公的記録が全て焼却されてしまったなかで、僅かに残った個人的日記は非常に価値ある原資料ですが、なかでも吉田曹長のそれは、詳細さにおいて比類のないものです。

 惜しむらくは、吉田氏の戦死によって、この日記が僅かな期間で終わってしまったことです。彼が生き残って終戦まで書き続けていたなら、膨大な第一級の記録となったことでしょう。
 もっとも、この日記も「遺品」となったからこそ、今日現存しているのかもしれません。操縦者は日々、記録を付ける習慣があり、当時はほとんどの者が自分の日誌を持っていたわけですが、終戦後、占領軍からの追求を恐れて処分されてしまった例が多数あったからです。

 ともあれ、ご遺族のご厚意によってこの実に貴重な記録を公開する機会を得たことは、この上ない喜びであります。
 今後、順次掲載していきますが、文中の「注」「ママ
(原文のまま)」などは櫻井が記入したものです。


吉田曹長の略歴

大正8年11月30日、埼玉県生れ
昭和14年11月、製薬会社勤務から輜重兵として現役入隊。北支へ派遣される
昭和17年6月、宇都宮陸軍飛行学校に下士官操縦学生第90期として入校
昭和18年10月、飛行第244戦隊に配属
昭和19年11月7日、はがくれ特別攻撃隊員拝命
昭和19年12月27日、帝都上空において体当り戦死。感状上聞に達する。享年25歳





日記


■ 昭和19年11月1日〜11月7日


■ 昭和19年11月8日〜11月12日


■ 昭和19年11月15日〜11月17日

 
■ 昭和19年11月19日〜11月22日


■ 昭和19年11月23日〜11月24日


■ 昭和19年11月25日〜11月27日


■ 昭和19年11月29日〜12月1日


■ 昭和19年12月3日〜12月4日


■ 昭和19年12月5日〜12月7日


■ 昭和19年12月8日〜12月10日


■ 昭和19年12月11日〜12月15日


■ 昭和19年12月18日〜12月20日


■ 昭和19年12月21日〜12月24日
04.9.16
最終回



 同時期の四宮中尉日記






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