焼 岳 ( 焼 岳 (南峰):2,455.5m、但し 登頂した北峰は 2,444.3m ) 2014.11.5 登山



【PHOTO & 記録 焼 岳 1】

10月11日に平ヶ岳に登った後、 グズグズしているうちに 11月になってしまった。
理由は色々あるが、天候が今一つパッとしなかったこと、そして 10月下旬には韓国に旅行するなど、 他のことに時間をとられていたことが大きい。
しかし、そうこうしているうちにも、10月16日には富士山が初冠雪し、 その他の山々でも続々と雪が降ったとの報告がネット上でなされ、 冬は確実に近づいてきている。
冬は登山口へのアプローチも含め、小生の行動範囲が極端に狭くなってしまうため (ノーマルタイヤのため、 車で行ける場所が限られる)、少々焦りを感じていたところ、ようやくこの 11月5日(水)、 以前より狙っていた焼岳に行く機会が巡ってきたのだった。

焼岳には 15年前の 1999年に登っているが、 今年 笠ヶ岳槍ヶ岳と再登山を行った中、 この 2つの山の近くにある焼岳にも是非再登山したいと思っていたのである。
ただ、その後、御嶽の大惨事があったため、 同じく火山活動が続いていて、常時観測対象の山になっているこの山に登ることに少し躊躇いがあったのだったが、 山は登りたい時に登っておかないと後悔することになるし、また焼岳頂上からは御嶽の姿を見ないで済むようなので、 ここは雪が根雪になる前にと思い、実行することにした次第である。

さて、登山コースだが、前回は上高地から登り、 新中の湯ルートにて下山したことから、ここは初めてのルートとなる岐阜県側 中尾高原から登ることにする。 やはり登山は初めてのコースを登るのが一番楽しい (参考だが、上高地からのルートは 11月2日から冬期通行止めとなっている)
なお、中尾高原に行くには、今年の笠ヶ岳槍ヶ岳と同様に新穂高温泉を目指せば良く、 さらには焼岳登山者用駐車場の詳細な場所については、事前にネットでマップコード (898024429) を調べておいたので、 ナビにてスンナリと行けそうである。

このルートは焼岳の北西側の斜面を登ることになるので、 陽が当たり出すのが遅いに違いないと考え、登山開始を遅くすべく、いつもの北アルプス登山に比べて 1〜2時間程 遅い、 午前 3時過ぎに横浜の自宅を出発する。
笠ヶ岳槍ヶ岳の時と同様、 横浜ICから東名高速道に乗り、そのまま海老名JCT − (圏央道) − 八王子JCT − (中央道) − 岡谷JCT − (長野自動車道) − 松本ICと進み、 松本ICからは国道158号線 (野麦街道) にて沢渡、安房峠道路へと進む。 安房峠道路を通過後、平湯IC口からは国道471号線を北上し、栃尾の交差点にて右折して県道475号線に入って新穂高温泉を目指す。
途中、槍見温泉手前にある蒲田トンネルを抜けた所で右折し (中尾高原口)、合掌の森 中尾キャンプ場へと進む。 前方に焼岳の姿が見える中、山の方へと登っていくと、やがて左手に 『 焼岳登山者用駐車場 』 の看板が現れる。
そこには 20台ほどの駐車スペースがあり、登山届のポストも設置されている。到着時刻は 6時33分。
平日だけあって駐車場には 1台の車もない。

 
 

駐車場に着いた時、車載の温度計は 2℃を指していたが、それ程寒さは感じない。

登山届提出後、6時39分に駐車場を出発し、 車道 (林道) をさらに先の方へと進む。
途中、硫黄の臭いがかなり漂い出す。道路脇を見ると、コンクリート製の源泉タンク ? から もうもうと水蒸気が上がっている。

上方を見上げれば、 焼岳が白い姿を見せている。 本日は、予報通り天気が良さそうである。

さらに少し進むと、道路右手に温泉の源泉タンク ? 新設工事のための現場事務所が現れる。 本来、焼岳登山者用駐車場はこの場所にあったようである。

やがて、鎖による簡易ゲートが現れ、ここから先、車両は進入禁止となる。
この場所からも焼岳が良く見通せ、 その斜面はかなり白い。
ただ、斜面にべったり雪が付いているという状況ではなく、焦げ茶色のクッキーにパウダーシュガーをまぶしたという感じで、 この状態なら登山に支障はなさそうである。

やがて、林道はヘアピンカーブとなって左へと大きく曲がるが、 そのカーブ手前に立派な 『 焼岳登山口 』 の標識が立っており、ここから林道と分かれて山に入っていくことになる。時刻は 6時52分。

また、標識には 『 上高地登山口 〜 焼岳小屋間 冬期間前通行止め 』 のお知らせが貼られている。 通行止め期間は 11月2日 〜 翌年 5月中旬までとのこと。

林道から登山道に入り込むと、すぐに小さな沢を渡ることになり、その後 登りが始まる。
道は今程 渡った割谷の流れを左に、白水谷の流れを右にした斜面を登っていくことになる。

沢音を聞きながら登っていくと、すぐに小さな尾根に登り着く。
ここからは、白くなった笠ヶ岳、 抜戸岳の姿を樹林越しに見ることができるようになる。

落ち葉が敷き詰められた、ササ原の中の道をジグザグに登っていく。
周囲にはブナが多く見られ、大木も多い。
時折 振り返れば、樹林越しに笠ヶ岳が見えるが、てっぺんが平らな 『 深編笠 (浪人笠) というイメージとは異なった、 その見事なピラミッド型に驚かされる。

やがて、登山道は先程 登山口で分かれた林道の続きと思われる場所に飛び出す。 時刻は 7時23分。

ここは小さな広場になっており、林道の終点でもあるようである。
広場を横切った先には、『 焼岳登山口 』 と書かれた標識があり、そこからまた斜面を登ることになる。
また、この広場から今登って来た登山道への下降点には、『 近道 』 と書かれた標識も設置されている。

この広場からは、樹林の隙間より大木場ノ辻、錫杖岳、 笠ヶ岳を見ることができる。

写真は錫杖岳 (写真 真ん中)
錫杖岳の後方にある、笠ヶ岳から西に派生する尾根の方が高いので、 こちらが高度を上げていくと、錫杖岳は いずれ その尾根の懐の中に埋没して見にくくなってしまうことになるはずだが、 ここでは立派な岩峰として、存在感を示している。



焼 岳 登山データ
上記登山のデータ 登山日:2014.11.5 天候 : 快晴後曇り (時々雨) 単独行 日帰り
登山路:焼岳登山者用駐車場−焼岳登山口−林道終点−白水の滝展望所− 鍋助横手−ヒカリゴケ−秀綱神社−焼岳小屋分岐−中尾峠−焼岳−中尾峠−焼岳展望台−焼岳小屋−新中尾峠−焼岳小屋分岐−秀綱神社− ヒカリゴケ−鍋助横手−白水の滝展望所−林道終点−焼岳登山口−焼岳登山者用駐車場
交通往路:瀬谷−横浜IC−(東名高速道)−海老名JCT−(圏央道)−八王子JCT− (中央高速道)−岡谷JCT−(長野自動車道)−松本IC−(国道158号線)−中の湯−(安房峠道路)−平湯IC口−(国道471号線)− 栃尾−(県道475号線)−中尾高原口−焼岳登山者用駐車場(車にて)
交通復路:焼岳登山者用駐車場−中尾高原口−(県道475号線)−栃尾−(国道471号線)− 平湯IC口−(安房峠道路)−中の湯−(国道158号線)−松本IC−(長野自動車道)−岡谷JCT−(中央自動車道)−八王子JCT− (圏央道)−相模原愛川IC−(県道52号線)−相模原公園入口−(県道507号線)−相模台団地入口−(県道50号線)−中央林間− 鶴間二丁目−瀬谷入口−(かまくらみち)−上瀬谷小学校入口−上瀬谷小東側−瀬谷 (車にて)

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