平ヶ岳 ( 平ヶ岳:2,141m、三角点は 2,139.6m ) 2014.10.11 登山



【PHOTO & 記録 平ヶ岳 1】

9月26日、27日の 2日間にて 24年ぶりの 槍ヶ岳に登ったのだが、 下山後に御嶽噴火の惨状を知り、 同じ山登りをする者として大変大きなショックを受けたのだった。
そのためであろうか、無意識のうちに御嶽が見える山は避けてしまったようで、 次に登る山は東北、上信越の山から選ぶことを行い、結局、3連休初日となる 10月11日(土)、 平ヶ岳に登ることにしたのだった。

平ヶ岳には 2000年の 9月、10月に連続して登っているが、 その頃はフィルムカメラを使っており、従ってフィルム代・現像代が気になって十分に写真を撮ったとは言えない状況であった。 デジカメとなった現在、思う存分風景を撮影できるようになったことから、もう一度登ってみようという気になったのが大きな理由である。
ただ、紅葉を考えると もっと早く登るべきであり、さらには平日登山とすべきであったのだが、タイミングが合わず、 加えてこの週明けには台風19号もやって来るとのことから、混雑覚悟でこの 3連休の初日に登ることにしたものである。

そうなると駐車場所の確保が心配になる。
2000年に登った時は、登山口への到着が 8時前後と遅かったにも拘わらず何とか駐車場所を確保できたのだったが、近年の登山過熱ぶり、 そして 3連休を考えると、最低でも 6時前後に到着しておらねばならぬと考え、北アルプス登山並みに 2時前に横浜の自宅を出発することにする。
なお、登山口までのルートであるが、一般的には関越道小出ICから向かうことになろうが、 銀山平から先の道 (国道352号線) がどのような状況なのか分からなかったため、 前回、前々回と同様、東北自動車道経由にてアプローチすることにする。

予定通り、自宅を 1時30分に出発。
横浜ICから東名高速道に入り、首都高速を進んで、川口ICから東北自動車道に入る。連休初日ではあるものの、 真夜中近い時間では道路も空いており、順調に西那須野塩原ICまで進み、国道400号線に入る。
昨年の会津駒ヶ岳登山の際には見過ごしてしまい、 そのため食料購入に関してひどい目に遭ったセブンイレブンを、今回は見落とさないようにと気をつけながら進む。
しかし、何と言うことであろう、今回も見落としてしまったというか、セブンイレブンが見当たらなかったのである。この瞬間真っ青になり、 前回同様この先の Yショップに頼るしかないのか と思いながら、すぐ先の信号が赤になったので停車する。
そして振り返ると、何とそこにセブンイレブンがあるではないか。夢を見ているような気になりつつ、慌てて信号の先で Uターンし、 セブンイレブンにて食料・水を購入する。
少しスピードを出し過ぎていたのだろうか、信号停止の際にセブンイレブンが見えた時には、狐につままれた気分であり、 信号が赤になった偶然に感謝する。信号が青であったのならば、セブンイレブンに気づくことなく そのまま進んでしまっており、 前回同様、この先の Yショップにて、乏しい選択肢の中から食料を選ばねばならない羽目に陥ったはずである。 とにかく食料購入ができて本当に良かった。

その後は国道400号線を順調に進み、 野岩鉄道会津鬼怒川線 上三依塩原温泉口駅 (かみみよりしおばらおんせんぐちえき) 付近にて国道121号線に合流し、 会津鉄道線の下を潜った所で左折して国道352号線に入る。
後は、そのまま352号線を檜枝岐村、さらには平ヶ岳登山口へと進んで行けば良い。
なお、天候の方であるが、途中、霧が出た所があったものの、檜枝岐村に入る頃には空に雲一つない状況であった。

檜枝岐村を過ぎると、やがて七入。ここを過ぎると、国道352号線は山に入る。
クネクネした道を登っていくとやがて尾瀬御池への入口で、左手に見える駐車場には既に多くに車が駐車している。
クネクネとした道はまだまだ続く。途中、尾瀬御池に向かう車であろうか、10数台の車と擦れ違い、この時間、 こんな山の中にしてはかなりの交通量となる。しかも、所々擦れ違いができない箇所があるので慎重に進む。

やがて、道は下りへと変わり、平坦な道を進むようになる。 左右には人家、店なども見えるようになり、登山口が近くなってきたことを感じさせてくれる。
そして、5時45分に駐車場に到着。心配したとおり、この時間、既にかなりの車が駐まっており、 チョット見には数台の空きしかない状況であった。兎に角 駐車スペースが確保できて一安心である。

 
 

身支度をして 5時57分に出発。
周囲にはガスが立ちこめているが、この駐車場に至るまでの間に青空、そして周囲の山々がよく見えていたので、 このガスはあまり心配ないと思われる。

出発前に駐車場設置のトイレにて小用を足す。
トイレは大の方も空いていたのだが、この時は全く便意がなかったものだから使用することなく、 登山届を提出して 6時に駐車場横の林道に入る (このトイレをパスしたことを後で後悔することになる)

林道を暫く進むと、下台倉沢の流れを渡ることになる。
写真のような簡易的な木橋を渡るのであるが、14年前の記憶では、下台倉沢の流れはもっと浅く、 流れをそのまま突っ切ったような気がするが、その後、人為的に掘り下げたのであろうか、それとも記憶違いであろうか。

この橋の手前からは、紅葉の山肌を有する鷹ノ巣山 (と思う)、 そしてその左上方に月が見える。
先に述べたように、駐車場では少しガスっていたものの、今はガスも消え、雲一つない状況になっていて嬉しい限りである。
但し、駐車場を下りた際の車載の温度計は 4℃であった。この辺ではもう冬が近いのかも知れない。

木橋を渡り、暫く進むと、 『平ヶ岳登山道』 の標識が立っており、ここから山に取り付くことになる。 時刻は 6時14分。
道は杉林を進むといきなり急登となり、その後、多少傾斜は緩むことはあっても、 結局、下台倉山までの登りが続くことになる。

紅葉の進む灌木帯の中を登っていくと、やがて展望が開け、 左手に燧ヶ岳の双耳峰が見えるようになる。
蜂の巣があることによる迂回路を進み、朝日に赤く輝く紅葉の山を前方に見ながら登っていくと、 足下はやがて砂礫混じりのヤセ尾根の登りへと変わる。
前方には下台倉山へと続く、これから辿る尾根が見え、朝日を浴びて紅葉の山肌が赤く染まっている。

この尾根は、途中、いくつものロープ場があり、 また、登り着くと次の高みが待つといった感じであり、その節目には必ず松の木が立っている。

ヤセ尾根も終了となり、再び灌木帯に入ると、 やがて前方正面に下台倉山が見えてくる。紅葉の山肌の真ん中を割るようにして道が作られており、その急坂に少し怯んでしまう。

尾籠な話で恐縮であるが、まずいことに、この頃になると便意を催すようになり、 そのため足の動きが鈍くなる。
先程、折角トイレが空いていたにも拘わらず、使わなかったことを後悔するがもう遅い。この先にトイレはなく、 簡易トイレも持参していない。
従って、余程の緊急事態にならない限り我慢するしかなく、ここから苦行の山登りとなる。

精神的にも余裕がなくなってきている中、左手を見れば、 燧ヶ岳が先程よりも大きく迫り上がってきている。 朝靄の中に立つ双耳の山頂はなかなか魅力的である。
双耳峰の左側が俎ー、右が柴安ーである。
先程見た御池駐車場の混み具合からすれば、本日、燧ヶ岳の山頂はさぞかし賑わうことであろう。

また、後方を振り返れば、 会津駒ヶ岳 (写真 真ん中の小さなピーク) が、これまた朝靄の中に浮かんでいる。
今朝ほど檜枝岐村を進んでいる時、会津駒ヶ岳に通じる林道への分岐手前を歩く登山者を見かけたが、 こちらの山も本日は大いに賑わうことであろう。

なお、その見かけた登山者であるが、これから辿る林道の先に駐車場があるにも拘わらず、 国道352号線沿いの駐車場 (テニスコート横) を利用したということは、 林道終点の駐車場はもう満杯なのか、あるいはキリンテまで縦走するので、敢えて下の駐車場を選んだということなのであろう。



平ヶ岳 登山データ
上記登山のデータ 登山日:2014.10.11 天候 : 快晴 単独行 日帰り
登山路: 平ヶ岳登山口−林道終点−前坂−下台倉山− 台倉山−台倉清水−白沢清水−池ノ岳(姫ノ池)−玉子石分岐 A−玉子石分岐 B−平ヶ岳(三角点)−平ヶ岳(最高点付近)−平ヶ岳(三角点)− 玉子石分岐 B−玉子石分岐 C−玉子石−玉子石分岐 C−玉子石分岐 A−池ノ岳(姫ノ池) (往路を戻る)
交通往路:瀬谷−横浜IC−(東名高速道)−東京IC−(首都高3号線)− 大橋JCT−(中央環状線・首都高川口線)− 川口IC−(東北自動車道)− 西那須塩原IC−(国道400号線−国道121号線)− 早坂−(国道352号線)−平ヶ岳登山口(車にて)
交通復路:平ヶ岳登山口−(国道352号線)−早坂−(国道121号線−国道400号線)− 西那須塩原IC−(東北自動車道)−川口IC−(首都高川口線・中央環状線)−大橋JCT−(首都高3号線)−東京IC−(東名高速道)− 横浜IC−瀬谷 (車にて)

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