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道はやがて緩やかな登りとなり、樹林帯を抜けて草付きの斜面を登るようになる。
途中、玉子石へのもう一つの分岐を過ぎ、再びオオシラビソの樹林を抜ければ、後は頂上に向かって木道を緩やかに登っていくだけである。
振り返れば、先程休憩した池ノ岳 (写真中央の 緑の頂上の山) が見え、
さらにはその右後方に会津朝日岳も見える。
また、写真では分かりにくいが、池ノ岳の左後方に未丈ヶ岳、さらには浅草岳も見えている。
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そして、多くの人々が憩う木道横のウッドデッキの間を右に曲がって少し進めば、
二等三角点のある平ヶ岳
頂上 (実際は、後述のように頂上ではない) であった。
時刻は 11時2分。
この三角点のある場所は、ハイマツ、オオシラビソなどに囲まれていて展望はない。
また、三角点の後方に 『 2,141m 』 と書かれた標柱が立っているが、
この三角点の標高は 2,139.6mであるため、標柱の表記は間違っていることになる。
従って、ここは平ヶ岳の最高点 (2,141m) ではない。
平ヶ岳の山頂はこの三角点のある場所ではなく、
地図で見るとさらに木道を先に進んだ場所となっている。
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木道に戻り、最高点を目指して先へと進む。
暫く進むと、前方に光電式積雪計のポールが見え、木道はその先で終点となる。
木道の終点には 『この先通行止め』 の標柱が立っていて、その先には土の道が続いている。
この光電式積雪計のある所が最高点と言う説もあるようだが、
通行止めの先をよく見ると、
巻機山が見える方向に標柱らしきものが立っている。
従って、恐らくそこが最高点であろう (何故 通行止めの先に標柱など立てているのであろう)。
しかし、平ヶ岳は平らな山頂であり、
三角点のある場所も含めて、1m前後の差などは問題ではない。
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この通行止めからの展望は頗る良く、池塘の広がりの向こうに多くの山々が見える。
まず北の方角に目をやれば、
8月上旬に登った荒沢岳が美しい姿を見せてくれている。
面白いもので、8月に銀山平側から見た荒沢岳の姿を、ここでは丁度反対側から見ることになる。
従って、それぞれの頂の形が馴染みのあるものなので分かりやすい。
荒沢岳の右に見えているピークが 1,898m峰。そしてさらに右に花降岳と続く (写真では、花降岳は樹林に隠れている)。 |
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荒沢岳の左には
越後駒ヶ岳が見える。
こちらから見る越後駒ヶ岳は、荒沢岳から見たズングリとした姿とは違い、
キレイなピラミッド型を見せているので驚かされる。
むしろ、中ノ岳の方が小生の持つ
越後駒ヶ岳のイメージに近く、本日 下台倉山から台倉山への稜線歩きにて中ノ岳の姿を初めて見た時、
一瞬 中ノ岳を越後駒ヶ岳と思ってしまった程である。
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そして、こちらがその
中ノ岳。
位置的には越後駒ヶ岳の左側、
丁度こちらからは北東の方角となる。
また、中ノ岳から右の越後駒ヶ岳へと続く稜線上に高みが見えるが、
恐らく檜廊下であろう (写真 右から 1/4程の所にある高み)。
中ノ岳の左後方には、
八海山の最高峰 入道岳が見えている。
また、中ノ岳の手前、中ノ岳の懐に抱かれているように見える山は兎岳であり、
その左方、入道岳の左側には丹後山が続いている。
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