荒沢岳 ( 荒沢岳:1,968.7m ) 2014.8.5 登山



【PHOTO & 記録 荒沢岳 1】

8月1日に思いがけず 美ヶ原散策の機会を得たとはいえ、 やはり、山に登ったという実感がないものだったため、その前の 悪沢岳登山における不完全燃焼を引きずったままの状態が続いている。
そのため、ここは少し大汗をかく山に登ってスカッとしたいところであるが、肝心の天候の方は台風 12号、11号等の影響により安定せず、 さらに、翌週のお盆休みを含む週に至っては、山に登るのが難しそうな天気予報となっている。
これは早く山に登らねばと焦りが出てきたものの、南、中央、北のアルプスはどこも予報が芳しくない。
そうした中、新潟県の天気が良いことが分かったので、迷うこと無く、荒沢岳に登ることにする。荒沢岳は、 先日越後駒ヶ岳に登った際、 その両翼を大きく広げたような美しい山容に魅力を感じ、登りたい山のリストに加えていたものである。

8月5日(火)、横浜の自宅を 3時過ぎに出発する。
今回も圏央道を使うべく、東名高速道横浜ICから海老名JCT方面へと向かう。海老名JCTから圏央道に入り、鶴ヶ島JCTに向けて道を北上する。
先日 美ヶ原を散策することになった長野への小旅行でもこのルートは使用したので、 何の迷いも無く鶴ヶ島JCTから関越道に入る。
先般 越後駒ヶ岳に登った時は、まだ圏央道が開通しておらず、横浜ICから東名高速道、 環状八号線・笹目通り・目白通り経由にて練馬ICから関越自動車道に乗ったのだが、それに比べると今回は大幅な時間短縮となっている。
この日、関越道は空いており、順調。天候の方も予報通り良さそうである。

越後駒ヶ岳の時と同様、小出ICで高速を下り、 小出IC干溝入口の丁字路を左折して県道76号線に入る。
その後、吉田の交差点を右折して国道352号線に入れば、暫くは道なりである。
やがて折立温泉を過ぎた所で、奥只見シルバーラインへの分岐が現れるので、そちらのレーンに入って左折。 今は使われていない料金所の横を通ってシルバーラインを進む。
この道は初めてであるが、道のほとんどがトンネルであることに驚かされる。対面通行の道で、やや道幅は狭いものの、 一応 大型車同士の擦れ違いも可能であるようだ。しかし、薄暗いトンネルのため、左右の壁の圧迫感をかなり感じる。
尤も、往路では全く車と擦れ違うことはなかったのだが・・・。
また、トンネル内の温度はかなり低く、車載の温度計は 17℃ (帰りは 22℃) を指しており、 トンネルを抜けた時はサイドミラーが曇ってしまう程であった。

目指す銀山平はトンネル内にて右折する必要がある。
これも初めての経験で楽しい。銀山平右折の標識を受けて、点滅信号を右折、暫く進むとトンネルを抜け出し、北ノ又川を渡るとすぐに丁字路となるのでそこを右折する。
この道路は、先程まで進んでいた国道352号線である (シルバーラインに入らず、 枝折峠経由にてもここまで来ることができる)。 その国道352号線を少し進むと、左手にトイレが見え、その手前のスペースに車が数台駐まっているのが目に入る。 ここが荒沢岳の登山口である。到着時刻は5時50分。


駐車場には車が 3台ほど駐まっている (うち 1台の中にはまだ人が居り、食事中)。先行者がいるのはありがたい。
身支度をし、トイレを済ませてから 5時56分に出発する。

車を駐めた場所からトイレ脇を通れば、すぐに登山ポストがあり、 そこから左に曲がれば山道が始まるのだが、ここは一旦トイレの裏を回って車道近くまで戻り、 『荒沢岳登山口』 と彫られた標柱を写真に納める。
家から予め用意してきた登山届を登山ポストに投函して先へと進む。
最初は平坦な道が続く。

小さな流れを 2つ渡った後、 後方を流れる沢の水を貯めている水場に到着する。
コンクリートの貯水槽 ? には水道の蛇口が付けられており、そこから水が飲めるようである (この時は試さず)

道はここで左に曲がり、登りが始まる。
最初は急坂であるものの、すぐに傾斜は緩やかになり、その後はそれなりの斜度が続く。
空の方は最初雲が多かったものの、徐々に雲は少なくなり、青空が広がり始める。

やがて、左前方樹林越しに、チラリとピラミダルな山容が見えてきた。
オッと思ったが、どうやら本日目指す荒沢岳ではなく、その東 (左) にある 1,898m峰のようである。

道の両側は、当初灌木帯が続き、 その中にコナラやブナの木が疎らに生えている程度であったが、やがてブナの美しい若木が両側に多く見られるようになる。

また、高度をかなり上げてきたのであろう、左下方、樹林の間より、 奥只見湖ならびに銀山平船着場と覚しき建物が見える。
温度差によって湖には霧が発生しているようである。本日はかなり気温が上がりそうである。

さらに登っていくと、 右手樹林の間からなかなか形の良い、双耳峰のような山が見えてきた (写真 真ん中)
帰宅後調べてみると、唐松山らしい (双耳峰に見える右側の山)。標高が 1,079.4mしかない山ではあるものの、 なかなか立派な山容である。

傾斜がかなり緩やかになってくると、 今度は樹林越しに目指す荒沢岳の姿が見えるようになる。
荒沢岳頂上から右へと下る尾根に平行するような形で、頂上の左手前からもう一つの尾根がこちら側へと下ってきている。 恐らくあの尾根を登ることになるのであろう。

さらに少し進むと、道の真ん中に三角点が現れた。
周囲に標識など無かったが、ここが前山であろう。時刻は 6時37分。
ここの標高は 1,090.5mである。

ここからは目指す荒沢岳 (写真 真ん中右) が完全に見通せるようになり、 さらにはその左に、先程チラリと見えた 1,898m峰、そして花降岳 (一番左のドーム型のピーク) が続いているのが見える。

また、反対側には、 樹林が少し邪魔ではあるものの、越後駒ヶ岳が姿を見せてくれたのだった。
それぞれの山々の後方には青い空が広がっており、テンションがグッと上がる。

三角点を過ぎると、道は下りとなった後、すぐに ほぼ平らな道が続くようになる。
やがて、再び登りとなり、暫く登り続けると小さなピークに達し、その後は小さなアップダウンを繰り返すようになる。
途中、たまに右手樹林越しに越後駒ヶ岳が見え、一方、 左手の方は時折グッと開けて会津の山々を見ることができるようになる。



荒沢岳登山データ

上記登山のデータ登山日:2014.8.5 天候:快晴後晴れ単独行日帰り
登山路:荒沢岳登山口−水場−前山−前ー下−前ー−荒沢岳 (往路を戻る)
交通往路:瀬谷−横浜IC−(東名高速道)−海老名JCT−(圏央道)−鶴ヶ島JCT− (関越自動車道)−小出IC −(国道291号線)−小出IC干溝入口−(県道70号線)−吉田−(国道352号線)−シルバーライン入口−(奥只見シルバーライン)− 銀山平口−(国道352号線)−荒沢岳登山口 (車にて)
交通復路:荒沢岳登山口−(国道352号線)−銀山平口−(奥只見シルバーライン)− シルバーライン入口−(国道352号線)−吉田−(県道70号線)−小出IC干溝入口−(関越自動車道)−鶴ヶ島JCT−(圏央道)−海老名JCT−(東名高速道)− 横浜IC−瀬谷 (車にて)

荒沢岳 1、   荒沢岳 2、   荒沢岳 3、   荒沢岳 4、   荒沢岳 5、   荒沢岳 6、   荒沢岳 7、   荒沢岳 8、   荒沢岳 9 もご覧下さい。

百名山以外の山のページに戻る   ホームページに戻る