荒沢岳 ( 荒沢岳:1,968.7m ) 2014.8.5 登山



【PHOTO & 記録 荒沢岳 3】

3つめ目の鉄梯子 (プラス鎖) を登り切ると、展望がグッと開け、奥只見湖方面が良く見えるようになる。
奥只見湖の湖面は先程よりもさらに広がりを見せており、その後方の山々も迫り上がってきている。

写真 左の波打った山並みは恐らく鋸刃。そのさらに左側に会津朝日岳の山頂がある。
鋸刃の右に見える小ピークは大幽朝日岳か ?
大幽朝日岳の右に見える大きな山容は丸山岳で、その右が梵天岳 (写真 真ん中やや左寄り)、 さらには高幽山、坪入山、窓明山、そして恐らく三岩岳 (写真 一番右手にある半分写った山) が続く。

鎖場はまだまだ続く。
鎖を伝って大きな岩の間を抜け、さらに鉄梯子 + 鎖を使って岩の左手上部に出る。
その後も、鎖、鉄梯子が交互に現れるが、最後の鉄梯子を登り切ると、今まで姿を消していた荒沢岳の姿が青空をバックに再び見えるようになる。
両翼を大きく広げたような美しい山容が青空に映えているが、その頂上を踏むまでにはまだ長い行程が待っている。
なお、これから挑む前ーの姿は、樹林が邪魔をして良く見えない。

しかし、そこから岩場を登ると、目の前に迫力ある前ーの岩峰が姿を現したのであった。
岩壁は垂直。一見すると、とても先に進めそうもないように見えるが、よく見ると岩壁の下に細々とした道が見え、 さらにその道は岩壁の下を通り抜けた後、岩壁の向こう側を斜めに登り、その後、垂直に急斜面を登っていくように付けられている。
とは言え、遠目にはかなり鋭角な斜面を横切り、その後 垂直に近い斜面を登るように見えるので、とても登れるとは思えない。
今までの鎖場はまさに予行練習に過ぎず、これからが鎖場の核心部であることがよく分かる。

右手に越後駒ヶ岳を見た後、 下り斜面に入る。
トラロープの張られた、滑りやすい岩場を暫く下り、下り着いた所からは、赤テープに従って、 直径 30センチほどの岩が積み重なっている岩場を登っていく。
ここで先行者に追い付く。この方は、小生が一度追い抜いたのだが、鎖場の手前で休んでいた時に再び抜き返されたのであった。
これまで、先程 鎖場手前で追い抜かれた方を加え、3人の方と会ったことになる (もう 1人の方は、 前山と鎖場の中間点付近で追い抜いている)

さて、登山道の方であるが、傾斜がきつくなる所から鎖が現れる。
しかし、足下の岩場が右斜面から染み出たと思われる水で濡れており、足下が滑りやすく、慎重に登る必要がある。
息を切らせつつ、鎖に頼りながら岩の斜面を登っていく。
おまけに、太陽がジリジリと照りつけて暑く、スタミナを奪う。

ようやく一息つける場所に登り着いたので振り返ると、 先程 初めて前ーを見通せた高みが、切れ込む斜面の向こう側に見えている。
よくもまあ あの急な斜面を下り、そして その底から またここまで這い上がってきたものだと感心してしまう。

しかし、鎖場はまだ終わりではない。ここからは岩場の直登が始まる。
今までは鎖に頼る割合も意外に少なかったのだが、ここからは鎖を握って腕の力にて自分を引き上げる場面がかなり多くなる。
日が高くなっている分、鎖も太陽の熱に温められ、日当たりの良い場所の鎖は握ると熱いほどである。



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