越後駒ヶ岳 ( 越後駒ヶ岳:2,002.7m ) 2014.6.15 登山


【PHOTO & 記録 越後駒ヶ岳 1】

6月2日に登った白馬岳の記録に書いたように、 小生、この 6月末でサラリーマン生活にピリオドを打つことになっているが、実際は 6月一杯 会社員の身分ではあるものの、会社には出勤しない状況となっている。
従って、6月以降は平日を中心に山に登るつもりでいたのだが、この梅雨時、そう うまく天気の方がついてきてくれず、結局、6月15日の日曜日に山に行くことにした。
ただ、日曜日の登山と言っても、人が多いということを別にすれば、翌日からの仕事に影響が出ぬよう肉体的疲労を持ち越さないようにする といった配慮をせずに済む ということが今までと違っており、 これは結構ありがたい。

今回の行き先は新潟県の 越後駒ヶ岳
残雪の山を楽しみたいと思い、未だ雪が多いと思われる山、さらには快晴の予報が出ている地域、そして今まで登ったことのないコースということを考慮して候補を探したところ、 この越後駒ヶ岳が浮かんだ次第である。
他に苗場山も候補に浮かんだのだが、横浜出発日帰りという地理的問題を考えると、どうしても和田小屋から登るコースとならざるをえず、 過去 2回とも和田小屋から登っているため苗場山の方は却下したのであった。
越後駒ヶ岳の方は今回で 3回目となり、1回目は枝折峠から越後駒ヶ岳を経て駒の湯山荘・大湯温泉へ下山、 2回目は西側の越後三山森林公園からのピストン登山であったことから、 今回は 1回目に下山コースに使用した駒の湯山荘から登ろうというものである。

2時35分に横浜の自宅を出発する。
横浜ICから東名高速道に乗り、東京ICにて高速を下りて環八 (環状八号線) に入る。 早朝にも拘わらず工事などで混むことが多いこの環八も、本日は車の流れがスムーズである。
環八、笹目通りと進んで、谷原交差点を左折、目白通りに入ってそのまま関越道に入る。こちらも車の流れはスムーズ。
天気の方も本日は快晴のようである。
ところが、順調に車を進め、本来なら谷川岳の姿が見える場所に近づくと、 谷川岳は雲に覆われて見えない。
さらに関越トンネルを抜けると再び青空が広がったので喜んだのも束の間、車を進めるに連れて徐々に雲が多くなり、小出ICで高速を下りた時には、 目指す方向は完全に雲に覆われている状態であった。

気落ちしつつも車を進め、小出ICからは国道291号線を右に進み、すぐの丁字路で左折。 暫く進んで吉田の交差点を右折して国道352号線に入る。後は暫く道なりに進むことになる。
天候の方は微妙な状態で、目指す山の方は完全に雲に覆われている。
大湯温泉を過ぎて 3km程進むと、国道352号線は通行止めとなってしまうが (冬期閉鎖のため。6月20日より解除)、 駒の湯山荘へはその手前を右に入って暫く樹林帯の中を進むことになる。
やがて前方に数台の車が駐まっている場所が見え、右 駒の湯山荘の標識も見えたので、空いたスペースに車を駐める。
時刻は 5時48分。


身支度をして 5時54分に駐車スペースを出発する。
事前の下調べも碌にしていなかったため、ここで大失敗。良く考えもせずに目の前の橋を渡って駒の湯山荘へと進んでしまったのである。

駒の湯山荘の前を通ると、たまたま駐車場に宿泊客が居たため、 山はこっちかと訪ねたところ、そうだとの返事だったので、そのまま駒の湯山荘の前を通り、階段を登って林道をドンドン進んでしまったのである。
しかし、やや泥濘んだ林道上に足跡は全く見えず、車の轍が見えるのみである。
おかしいと思いつつも、先の方に頂上部分を雲に覆われた越後駒ヶ岳 らしき山が見えるので、そのままさらに進んでしまう。

やがて前方に車が駐まっており、その車を通り越してさらに進んで行くと、その車の主が林道の左下を流れる佐梨川で釣りをしていたのが見えたのであった。 これは明らかに道を間違えたと思い、林道を戻る。

宿泊客に道を聞いてしまったこと、事前によく調べてこなかったこと等、自分の愚かさを罵りながら駒の湯山荘まで戻る。
今度は先程の方とは別の宿泊の方を煩わせ、山荘の方を呼んでもらい、 越後駒ヶ岳への道を聞く。
結局、駒の湯山荘へと進んだのが間違いで、橋を渡らずに車を駐めた先を少し進めば登山口であることを教えて戴いたのだった。
そう言えば、車を駐めた場所の先にも 2台程車が駐まっており、その横に標示板らしきものが立っていたのを思い出す。

駐車スペースまで戻り、改めて出発し直す。時刻は 6時32分。
この 38分のロスが後で響かねば良いが と思いつつ、登山口へと進む。
そこには赤い登山ポストも設置されており、駐車スペースから注意深く見れば間違えるはずもない状況であった。
駒の湯山荘の前を通るものだと思い込んでいた小生が愚かであった。

登山口を進むとすぐに吊橋が現れる。
橋の横には 『1人ずつ渡って下さい』 との注意書きがあり、確かに橋はグラグラ揺れる。
また、底板が朝露に濡れていて滑りやすく、少々緊張させられる。

橋を渡ると、すぐに急登が始まる。
新緑が眩しい中、落ち葉が敷き詰められた道をジグザグに登っていくのだが、急登ゆえすぐに汗が噴き出す。
また、蒸し暑くもあり、本日は熱中症にならないように注意せねば と自分に言い聞かせる。

やがて、右手樹林越しに残雪を抱く山が見えてきた。
越後駒ヶ岳から西へと派生する郡界尾根の一部と思われるが、 今まで山の上部を覆っていた雲は徐々に無くなり始め、 バックに青空が見えている。ありがたい。

道の傾斜が緩んでくると、やがて登山道上に水溜まりが現れる。
水溜まりを避けてその縁を進むが、水溜まりの上にある木の枝には、モリアオガエルのものと思われる泡状の卵が産み付けられていた。

その後 道は平らな道と急な登りが交互に現れるようになる。

暫く黙々と登って行くと、 右手に先程よりも越後駒ヶ岳方面が良く見える場所に辿り着く。
三角形の山が前面に見え、その山が先頭になって後方にいくつかのピークを引き連れているという感じであるが、恐らく前面にある山はフキギという名の山であろう。
左後方の山は本日目指す越後駒ヶ岳の一部と思われるが、ハッキリ見えるのはフキギのみ、後方の山々はまだ雲に覆われている。
但し、先程よりもさらに青空の面積が増えてきているのが嬉しい。



越後駒ヶ岳 登山データ

上記登山のデータ登山日:2014.6.15 天候:晴時々曇り単独行日帰り
登山路:駒の湯山荘手前駐車場−吊橋−栗の木ノ頭−小倉山−百草の池−前駒− 駒ノ小屋−越後駒ヶ岳−(往路を戻る)
交通往路:瀬谷−横浜IC−(東名高速道)−東京IC−(環状八号線−笹目通り)−谷原− (目白通り)−練馬IC−(関越自動車道)−小出IC−(国道291号線)−小出IC干溝入口−(県道70号線)−吉田−(国道352号線)− 灰の又−(県道518号線)−駒の湯山荘手前駐車場 (車にて)
交通復路:駒の湯山荘手前駐車場−(県道518号線)−灰の又−(国道352号線)− 吉田−(県道70号線)−小出IC干溝入口−(国道291号線)−小出IC−(関越自動車道)−練馬IC−(目白通り)−谷原−(笹目通り・環状八号線)− 東京IC−(東名高速道)−横浜IC−瀬谷 (車にて)

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