上空には青空が広がり、また先程見えたように、
越後駒ヶ岳方面も雲が消え始めたので、
今後さらに条件が良くなることが期待され、気分良く登って行く。 | |
ところが、登っているうちに、時々日が陰り始め、8時を過ぎると上空は完全に雲に覆われてしまったのである。 | |
テンションが下がったまま登り続ける。 気落ちしながらも黙々と登って行くと、ありがたいことに日差しが時々射すようになる。 | |
急斜面を登りきると、
やがて見晴らしの良い場所に登り着く。 歩き始めてから (間違った方向への歩行も含め) 3時間近く経っていることから、 傍らの岩に腰掛けて食事とする。というよりはむしろ、熱中症を避けるべく多めに水分を補給することを心懸ける。 ここからは市街地が見えるが、恐らく大湯温泉街であろう。 | |
10分程休んで出発。 やがて鎖場に到着。登りの場合、鎖は安全のために握っておく程度であったが、 下山時は滑りやすい岩場 (濡れている) のため、結構この鎖に頼ることが多かったのだった。 この頃になると、先程 絶望感を覚えた上空の雲はドンドンなくなって青空が広がり始め、
日差しも強く照りつけるようになる。 | |
高度を上げるに連れ、 小倉山から派生する尾根の向こうに見える荒沢岳の姿が、グングンと迫り上がってくるのが面白い。 また、振り返れば、やや逆光気味ではあるが未丈が岳が見える。 |