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道の方は、傾斜がきつくなったかと思うと、また緩やかな道になるといった状況を繰り返す。
足下には木道が時々現れ、傾斜の急な場所では木の階段が現れる。
この木の階段は、登りでは歩幅が合わないところもあって少々ペースが乱れるが、下りの際 (下山時) は大変助かった。
滑り止めとなるゴムなども付けられており、泥濘んだ滑りやすい斜面を下るのに比べて大変効率良く下ることができたからである。
木道、階段には平成24年、25年施工のプレートが貼られていたので、2年連続で予算を組んで整備したのであろう。
ありがたいことである。
越後駒ヶ岳の方は、
先程まで背景を雲が完全に覆っていたのだが、
また青空の部分が少しずつ増えてきている。この変化が面白い。 |
やがて、
登山道上に 『 百草ノ池 』 の標識が現れる。但し、池自体はササヤブの向こう側、しかも残雪の下のようである。
時刻は 10時24分。
ここからは急な登りが続くようになる。
見上げれば、灌木帯の先に残雪が見え、そこを登って行くことになるようである。
灌木帯をひたすら登り続ける。
登山道の周囲にはタムシバの白い花、そしてシラネアオイが多く見られるようになる。 | |
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やがて、『 百草ノ池 』 のところから見えた雪渓の縁に到着する。
ここから雪渓登りがずっと続くのかと思ったら、雪渓を登る距離は短く、目の前に見えるササ原に突っ込むことになる。
雪渓を抜けてからも急登が続く。足下には岩が現れ出し、左手に雪渓を見ながら登って行く。
左手を見れば、
燧ヶ岳の双耳峰が少し顔を出し始めており、
先程の荒沢岳と同様、高度を上げるに連れて徐々にその姿が迫り上がってくる。 |
足下は写真のような道が続く。
時刻は 11時に近く、歩き始めてから既に 5時間、小倉山における休憩からも 1.5時間程が経過しているため、かなりペースが落ちてくる。
急斜面を喘ぎつつ登る。
少し登っては立ち止まって上を見る といった動作を繰り返しながら、漸く高みの左下に登り着く。恐らくこの高みが前駒であろう。
ここからは、途中から見えなくなっていた越後駒ヶ岳方面が再び見通せるようになり、
そこまで続く岩稜帯・雪渓も良く見えるようになる。
また、目を凝らすと、越後駒ヶ岳下方にあるピークに鉄塔らしきものも見える。駒ノ小屋の付属設備であろう。
道の端に岩場があるので休憩しても良かったのだが、駒ノ小屋も近いのならと、疲れてはいたものの そのまま先へと進むことにする。 | |
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左手を見れば、今まで手前の山に隠れてその姿が少ししか見えなかった
中ノ岳がよく見えるようになる。
中ノ岳には十字峡からピストン登山したことがあるが、
できるならこの越後駒ヶ岳と併せて縦走してみたいものである。
また、中ノ岳の左には至仏山、
平ヶ岳、
燧ヶ岳が良く見えるようになってくる。
朝の天候が嘘のような状態になり、テンションが上がる。 |
越後駒ヶ岳の方を見れば、
背景にあった雲はほとんどなくなりつつある。
嬉しい限りであるが、頂上まで まだまだ距離があるので、この後 どうなるのかは神のみぞ知る である。
岩稜帯を登って行く。
振り向けば、荒沢岳の左奥に
会津駒ヶ岳も見えるようになってきている。 | |