越後駒ヶ岳 ( 越後駒ヶ岳:2,002.7m ) 2014.6.15 登山


【PHOTO & 記録 越後駒ヶ岳 5】

岩稜帯を緩やかに登って行くと、やがて岩場の登りへと変わる。
岩に付けられた赤ペンキに従って岩場を登って行くのだが、それ程難しい場所ではないので、手は使わず立ったまま登ることができる。

途中、直登 × のペンキ印とともに 左に進めとの矢印があったが、 そちらを見ると雪渓の斜面となり、斜面上に足跡は一切見られない。
しかも、その雪渓はかなりの斜度があるので、ここは雪渓に入ることは止め、× 印を無視してそのまま直登することにする。
この時期、これが正解であった。

やがて、傾斜が緩くなり、 ササ原の斜面へと変わると、すぐに駒ノ小屋前に飛び出したのであった。時刻は 11時29分。

小屋で今度こそ休もうと思っていたのだったが、 越後駒ヶ岳の方を見ると、 雪の斜面が待っている。
加えて、もう少しで頂上だと思うと元気も出て来るようになり、小屋横の水場でノドを潤しただけで、 休まずにそのまま頂上を目指すことにする。

小屋横を通り、雪渓の斜面を右に見ながら、雪の無い尾根を暫く登る。
斜面には雪解け水が流れている。
高度を上げて振り返れば、奥只見湖も見えている。

やがて、道は雪渓に入ることになり、結構 急な斜面を登ることになる。
アイゼンは不要であるが、油断をすると滑落する危険性もあるので、慎重に登っていく。

僅か 5分程の登りであったが、やはり気温が高くなっているためなのであろう、 足を置くと雪ごと滑り、少々緊張させられたことが数回あった。
ここを下る際には、もっと注意が必要であろう と思いつつ登っていく。
雪渓の先に青空が広がっているのが嬉しい。

雪の斜面を登り切ると、 右手に越後駒ヶ岳山頂が見えるようになり、 その直下まで緩やかな雪渓が続いている。
尾根上に夏道が見えるが、ここは雪渓の上を進むことにする。
ただ、あまり斜面の縁を通ると危険なので、なるべく尾根側を進む。

雪渓を暫く進んだ後、頂上直下にて左側のササ原を突っ切って夏道に入る。 そして、そこから一登りすれば越後駒ヶ岳頂上であった。
時刻は 11時50分。

なお、頂上に着く寸前、目の前を小さな蛇が横切ってササ原に逃げ込んだので、 少々ビックリさせられる。

越後駒ヶ岳山頂には、 山頂標識、三角点、猿田彦の像、剣などが置かれており、これは 13年前の記憶通りである。
当時と違っているのは、新潟県・環境省の立てた頂上標識が加わったこと、そして頂上にベンチが 4基程置かれていたことである。

頂上には 8人程の先客がいたものの、そのうち 5人程のパーティはすぐに下山したので、 ありがたいことに頂上にあるベンチを 1人 1基ずつ使用することができるようになる。

ここからの展望は素晴らしい。
まず、西側を見ればズングリとした入道岳 (写真 中央)、 そして右に大日岳、薬師岳と続く八海山が見える。 本日初対面である。
入道岳から左奥に派生する尾根上には阿寺山も見えている。
2000年の秋に八海山に登った際には、芝原から登り、地蔵岳、不動岳 〜 大日岳、そして入道岳と縦走した後、五竜岳を経て阿寺山へと進み、 秋の山を楽しんだのであった。
こちらから見る八海山は立派な山容をしており、もう一度登りたいという気にさせられる。



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