越後駒ヶ岳 ( 越後駒ヶ岳:2,002.7m ) 2014.6.15 登山


【PHOTO & 記録 越後駒ヶ岳 7】

後は順調に往路を戻る。
日曜日のため、関越自動車道が渋滞になるのは必至なので、あまり早く下山しても渋滞に巻き込まれるだけと考え、 ユックリ下ることにする。
明日は月曜日であるが、仕事のこと、帰宅時間のことを考えないで済むのがありがたい。

写真は前駒付近より、小倉山へと続く尾根を見下ろしたもの。
小倉山は写真 中央の高みで、小倉山から右に延びる尾根は、道行山、明神峠を経て、枝折峠への道となっている。
駒の湯山荘への下山道である小倉尾根は、小倉山の後方にあるため見えない。

写真は、 駒ノ小屋が建つ高みの右下にある雪渓に アルファベットの 『 D 』 の文字が見えていたのを撮ったものである。
この 『 D 』 の文字は、越後駒ヶ岳への登りの時から気になっていたため、先程の小屋番の方に確かめたのだが、 自然にできたものであろうとのことであった。
写真では 雪渓が急斜面になっていることが分かりにくいが、実際はかなりの傾斜地であり、 雪渓上部にロープを固定しない限り人為的に作成することは難しいと思われる。
偶然とは言え、自然の為せる技に大いに感心させられたのであった。

下山時、かなりの晴天になったこと、また太陽の位置が南になったことにより、今朝ほどは見えなかった (あるいは見えていても霞んでいた) 東側の山が、 良く見えるようになってきた。
荒沢岳の他、未丈が岳 (写真) も良く見える。
未丈が岳は越後駒ヶ岳山頂からも見えていたのだが、 バックにある山の方が高く見えて、その山に紛れ気味であった。
こちらの高度が下がると、写真のように未丈が岳がせり上がり、その姿がよく見えるようになる。

反対に、 越後駒ヶ岳の方は逆光気味である (写真は 小倉山手前にて)

雪渓を登り、小倉山を 14時3分に通過する。
小倉山から見る越後駒ヶ岳は、逆光気味の中、雪の斜面が日の光に輝いて、一層眩しく見えたのだった。

小倉山からの下りは、結構キツイ。
濡れた岩で足下が滑る鎖場では、鎖にしがみつくようにして下る。
鎖が泥だらけになっているので、握るのが少々躊躇われたが、滑る岩場で足場を探しながら下るなので、 贅沢は言っていられない。

下る途中、今度は後方にあった浅草岳が隠れるようになったため、毛猛山塊がよく見えるようになってきた。
写真のように毛猛山 (写真 中央) はなかなか魅力的な形をした山である。
この山は無雪期に登るのは藪漕ぎ等で少々面倒なようで、残雪期にチャレンジされていることが多いようである。

14時38分、今朝ほど休んだ場所に到着する。
この後 あまり良い休憩場所はないことから、ここで休憩とする。
先程も述べたように、天候の状態、太陽の位置関係から、周囲の山々は今朝ほどよりもハッキリ見え、大湯温泉街も良く確認できる。
10分程休んで下山開始。

その後も結構長い下りが続き、 よくもまあこんなところを登ってきたものだと感心する。
途中、左手樹林越しに越後駒ヶ岳方面が何回か見えたのだが、 見る度に背景の雲の量が増え、最終的には今朝ほど同じく、 その山頂付近は雲に囲まれてしまったのであった。

モリアオガエルの生息地を 16時13分に通過。
そして吊橋を 16時36分に渡り、登山口および駐車スペースには 16時37分に戻りついたのだった。

登る際、駐車スペースには 7〜8台の車が駐まっていたが、今は小生の車のみである。
駒ノ小屋に数名が泊まるようであったが、その人達の車はどこにあるのであろう。駒の湯山荘であろうか。

本日は快晴の確信を得て久々に 越後駒ヶ岳に登ったものの、 最初は雲が上空ならびに越後駒ヶ岳を覆い、裏切られた気分になったのだった。
しかし、最終的に山頂では快晴となり、 大いに楽しめた山行であった。

道間違いをしてしまい、下調べを怠たってはいけないこと、 思い込みで行動してはいけないこと等 を改めて学んだ山行でもあった。
道間違いでロスした 30分余りの時間が登山に影響せず、本当に良かったとつくづく思う。



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