白馬岳 ( 白馬岳:2,932.3m ) 2014.6.2 登山


【PHOTO & 記録 白馬岳 1】

5月10日の鳳凰山以来、山に行っていなかったが、 6月2日の月曜日に山に登ってきた。
平日登山となるが、実は小生、定年を迎えてから 1年経ったことを機に、この 6月末を以て会社を辞めることにした次第で、 実際の会社勤めは 5月末までという状況なのである。
都合 38年間のサラリーマン生活にピリオドを打ったことになるのだが、特別の感慨はなく、これからの毎日、 自らを律しながら充実した生活を送っていけるのかということに興味の大半が向いている。
山に登ることも今後充実した生活を送るための大きな柱の 1つであるが、これからは人の少ない平日登山を中心にしたいと思っており、 今回の登山がその第一回目ということになるという訳である。

登ったのは白馬岳
残雪の山登りが続いている中、やはり今回も残雪の山を楽しみたいということで、6月でも残雪が多い山を探し、 御嶽会津駒ヶ岳などが思い浮かんだのであるが、平日登山なので北アルプスも選択肢に入れたら良いのではと思いついた途端、 白馬岳が思い浮かんだのである。
白馬岳に登る場合、猿倉の駐車場を利用することになるのだが、前日に出発して車中泊でもしない限り、 なかなか早い時間に現地に着けず、従って土日の登山では駐車場所確保ができるかどうか心配で、 これまで二の足を踏んでいたのであった。
北アルプスの山々はそのような状況の場所が多く、なかなか土日の登山はトライしづらかったのであるが、 これからは新穂高登山者無料駐車場など、土日の駐車が難しい場所を平日利用することで笠ヶ岳槍ヶ岳などに挑戦していきたいところである。

さて、話が少し逸れたが、白馬岳は 21年ぶりとなる (前回は夜行列車で白馬まで行き、 そこからバスにて猿倉まで進んだのであった)。ヤマレコなどで調べると、大雪渓に雪は豊富に残っているようで楽しみである。

横浜の自宅を 2時半に出発する。いつもどおり、国道16号線、町田街道と進んで高尾山ICより圏央道に入り、 その後、八王子JCTから中央道に入る。
順調に車を進め、岡谷JCTからは中央道と分かれ、長野自動車道に入る。この頃には周囲も明るくなり、 青い空をバックにした未だ白き常念岳穂高連峰が見えてテンションが上がる。
安曇野ICで高速を下り、すぐに左に曲がって豊科駅方面へと進む。駅入口の交差点を右折して国道147号線に入れば、暫くは道なりに進むことになる。 大町市大黒町からは国道148号線に入ってこれも暫く道なりに進む。木崎湖、青木湖を過ぎ、飯森陸橋で国道と分かれ、白馬村の中を進む。
八方の交差点を直進して県道322号線に入れば、後は猿倉まで道なりである。この県道322号線はしっかり舗装されているものの、 山道であり所々に狭い箇所があるため、スピード抑え、ライトを点けたまま進む。

やがて、猿倉荘に到着。車を猿倉荘の下方、バス回転場所の脇に駐める。時刻は 6時19分。
平日にも拘わらず駐車場に 5、6台駐まっていたので少々驚く。


身支度をして 6時27分に駐車場を出発する。
階段を登って猿倉荘の前へと進み、登山届に記入してから、猿倉荘の横手へと進む。
道は猿倉荘の横手から建物の裏を通って高度を上げ、その後戻るようにして猿倉荘を左下に見ながら進むようになっている。

新緑が美しい山道を暫く登って行くと、 やがて林道に飛び出し、 そこから暫くは林道歩きが続く。
やがて、左に白馬鑓温泉への取り付き口が現れる。いつか、山中一泊にて白馬三山を登り、白馬鑓温泉経由で下山したいものである。

やがて前方樹林越しに未だ多くの残雪を抱く山が見えてくる。恐らく小蓮華山であろう。青い空に白き山が映えて美しい。
本日は快晴。最後までこの状態が保ってくれることを願う。

さらに林道を進んでいくと、前方に杓子岳の姿が見えてくる。
杓子岳の左には、ピラミッド型の山が少しだけ顔を出しているが、こちらは白馬鑓ヶ岳と思われる。
となると、杓子岳の右に本日目指す白馬岳の姿を求めたくなるが、 樹林に遮られて部分的にしか見えない。

しかし、林道を進むに連れて樹林が切れ、 やがて白馬岳もその姿を見せてくれたのだった <(写真 右)
やはり、どっしりとしていて風格を感じるさせる山である。

雪解け水が流れる川を渡り、暫く進むと林道をショートカットする道に入る。
山に入ると、この辺は長い間 雪の下にあったためか、周囲は少し荒れ気味で、踏み跡もやや薄い場所を進むことになる。
しかしそれも長くは続かず、やがて登りとなって再び林道に合流する。
帰りはこのショートカットの取り付き口を見落としてしまったのだが、この時期、そのまま林道を進む人の方が多いようで、 そのため少々踏み跡が薄いように思えたのかもしれない。

林道を少し進むと、やがて林道は左斜面からの残雪に覆われるようになり、 そのまま登山道へと変わる。
登山道と言っても、大量の残雪に覆われており、所々 木道が雪の下から顔を出しているという状態である。

雪解け水が勢いよく流れる小川を渡った後、 木道・残雪と交互に現れる状態が暫く続く。
雪は少し緩んできているようで、一度大きく踏み抜いてしまったが、基本的には先達の足跡をしっかりと辿っていけば問題ない。

やがて、ササに囲まれた狭い道を抜けると、目の前に雪渓が広がり、 さらに、前方右手に白馬岳がどっしりとした姿を見せているという 素晴らしい光景が現れた。思わす声を上げる。

また、白馬岳の左下方には、 大雪渓の終点 (実際にはその手前までだが) となる真っ白な高み (稜線上の高み) も見えている。

雪渓を緩やかに登って行くと、やがて未だ分解されたままの白馬尻小屋が左方に見えてくる。
雪渓の真ん中部分を進んだことにより、小屋の正面から離れてしまい、 小屋前にある 『 おつかれさん! ようこそ大雪渓へ 』 と書かれた岩を見落とすことになってしまう。

小屋から暫く進むと、徐々に傾斜がきつくなってきたことから、 残雪の上に頭を出している岩の所で 10本爪アイゼンを装着する。
雪はガチガチでもなく、かといってグズグズでもないので、ここまでほとんど滑ることなく進んで来られたのだが、 アイゼンを装着したお陰でさらに効率良く進めるようになる。

後は黙々と雪渓を登る。
やがて、先行していた方を追い抜いたが、この方は白馬尻小屋上部で一度追い抜いたものの、アイゼン装着時に再び抜かれた人である。
これ以降 会わなかったので、白馬鑓ヶ岳方面に進んだのであろうか。

快晴の下、雪渓を登るのは楽しい。
このところ、下界では暑い日が続いており、さらには出発時、本日も暑くなる予感がしたのだったが、今は日差しが強いものの、 雪渓を吹き抜ける風が涼しい。
前方を見上げると、雪渓の行き着く先に見える白き高みの後方に、うっすらと雲が流れている。 雪渓を登り切った頃にはガスの中 といった状態にならないことを祈りながら登る。



白馬岳 登山データ

上記登山のデータ登山日:2014.6.2 天候:快晴のち曇り単独行日帰り
登山路:猿倉荘−白馬尻小屋−白馬大雪渓−葱平−白馬岳頂上宿舎前−白馬山荘− 白馬岳−(往路を戻る)
交通往路:瀬谷−(国道16号線)−八王子バイパス 相原IC−(町田街道)−医療センター入口−(八王子南バイパス)−高尾山IC−(圏央道)−八王子JCT−(中央高速道)− 岡谷JCT−(長野自動車道)−安曇野IC−(県道57号線)−豊科駅入口−(国道147号線)−一中東−(国道148号線)−飯森陸橋− 八方−(県道322号線)−猿倉荘 (車にて)
交通復路:猿倉荘−(県道322号線)−八方−飯森陸橋−(国道148号線)− 一中東−(国道147号線)−上一北−(県道306号線)−安曇橋南−重柳−(県道310号線)−安曇野IC−(長野自動車道)−岡谷JCT− (中央道)−相模湖IC−(国道20号線)−相模湖駅前−(国道412号線)−三ケ木−(国道413号線)−谷ヶ原浄水場−(県道508号線)− 塚場−(県道63号線)−葛輪−田名赤坂−(国道129号線)−塩田原−下当麻−(県道52号線)−相模原公園入口−(県道507号線)− 相武台団地入口−(県道50号線)−中央林間−鶴間二丁目−瀬谷入口−(かまくらみち)−上瀬谷小入口−上瀬谷小東側−(海軍道路)−瀬谷 (車にて)

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