白馬岳 ( 白馬岳:2,932.3m ) 2014.6.2 登山


【PHOTO & 記録 白馬岳 5】

白馬山荘受付前の雪を越えて行くと、後はほとんど雪のない斜面が続く。
雪の上を歩くことに慣れた身体には、ここからの岩屑の道は結構歩きにくく、さらには、疲れもあってなかなか足が進まない。

しかし、高度を上げるに連れ、素晴らしい展望が広がってくるのが嬉しい。
下方を見やれば、手前に白馬山荘の建屋、そしてそのさらに下方に白馬岳頂上宿舎の建屋が見える。
よく見ると、白馬山荘から正規の尾根道が白馬岳頂上宿舎と旭岳との間を通っており、そのまま杓子岳の方へと続いているのが分かる。
この尾根道上には白馬岳頂上宿舎上部まで雪が全くない。
先程 宿舎前で擦れ違った方は、宿舎上部まで進んで、そこから下り始めた と理解でき、謎が解けたのだった。

砂礫、岩のゴロゴロした道をジグザグに登る。
先程 述べたように、雪の斜面を登ってきたので、こうした岩場の道は調子が狂う。

やがて、右手に 松沢貞逸氏のレリーフへと続く道が現れたが、そちらに向かう余裕はなく、 そのまま頂上へと進む。
ちなみに、松沢貞逸氏は 1905年に白馬岳頂上直下にあった測量用の石室の使用権利を得て、 日本で最初の営業山小屋 (白馬山荘の前身) を創設されたのだそうである。

身体の方はかなりくたびれてきているが、高度が上がるに連れ、素晴らしい展望が広がってくるので何とか登っていける。
展望がドンドン広がっていき、一方でバテ気味であることから、立ち止まって写真を撮ることが多くなる。
写真を撮る上では、朝のように快晴であればもっと良かったのだが、一応 周囲にガスなどはかかっておらず、 やや霞み気味ながらも展望が得られているので良しとしたい。
尤も、太陽がギラギラと照りつけていたら、もっとへばっていたかも知れないのだが・・・。

岩場のジグザグの登りも終わりになると、まっすぐな坂道が現れ、暫く登って行くとやがて先の方に方向指示盤と頂上標識、 そして三角点が現れたのであった。

頂上到着は 12時55分。
道の途中に頂上が突然現れたという感じであり、さらには手前に見える岩峰が頂上と思っていただけに、少々アレッという気分になる。
この白馬岳は 2回目となるが、 前回はあまりそのように感じなかったと思う。 が、一方で人間の記憶が如何に曖昧かということの証左なのかもしれない。

ところで、地図では白馬山荘から頂上まで 15分となっているが、 30分もかかったことになる。
疲れに加え、歩き易い雪からいきなり岩がゴロゴロした道になって足がなかなか進まなかったこと、 そして何よりも周囲の景色の素晴らしさに写真を撮りまくったためと思われるが、 それにしても時間が掛かりすぎである。

誰も居ない頂上で暫し休憩。
ここからの展望は抜群であるが、やはり気温が高い分、遠くの展望は得にくい。それでも目を凝らせば、それぞれの山を同定することができる。

北東には焼山、火打山妙高山が見える (写真)
その手前に見える大きな山は小蓮華山。そしてその右下は乗鞍岳である。
焼山の左、小蓮華山の右後方には雨飾山もあるのだが、 それは帰宅後確認できたもの。この時点では気づいていない。

妙高山の右には、 大雪渓を登っている時によく見えていた乙妻山、高妻山が見える。
乙妻山の左方に見えている高みは地蔵山という山らしい。
高妻山の右下には五地蔵山、そしてさらに右に九頭竜山、八方睨、 そして西岳といった戸隠連峰が続く。
そしてその右後方には、 飯縄山のシルエットが見えている (写真 右端)



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