登ってきた雪渓を見下ろすと、かなりの距離と斜度のあるところを登ってきたことが良く分かる。 そして、登ってきた雪渓の上方に目をやれば、
正面に高妻山、乙妻山が見え、
その左には妙高山、
火打山、
焼山が見えている。 | |
白馬岳側を見ると、
ここまで登ってきた雪渓がさらに上へと続いているのが見えるが、その斜度が 45度もあろうかと思われる急斜面なので、今更ながら驚かされる。 10時8分、葱平の先端部を出発し、再び雪渓に入る。 | |
アイゼン + ピッケルの組み合わせはかなり良好で、危険を感じることなく急斜面を登っていける。 ようやく傾斜が緩くなると、稜線が見えるようになり、 その稜線上に、見覚えのある ツノ というか、鉄人28号の横顔のような岩が見えてくる。恐らく名前が付いた岩と思うが、 帰宅後 ネットで調べても良く分からなかったのであった。 | |
また、その ツノ のような岩の下方には、 写真で良く紹介されている羊背岩 (ルントヘッカー) と呼ばれる、氷河で削られて表面が丸く滑らかになった岩が見えているが、 その大部分は雪に埋もれてしまった状態である。 一息ついて左手を見ると、天狗菱の岩峰が先程までとは姿をガラリと変え、
イメージ通り槍ヶ岳のような姿を見せてくれている。 | |
緩斜面となってからは、先程まで大変活躍してくれたピッケルが逆にお荷物になる。 右の方へ斜面を進む。本来ならこの辺は小雪渓と呼ばれる所なのであろうが、
現在は辺り一面雪。残雪は大雪渓を過ぎても、そのまま上方の白馬山荘手前まで続いていたのであった。 | |
ここも結構 急斜面である。 さらに高度を上げて振り返れば、天狗菱が低くなり、その後方に見えていた杓子岳がグッと存在感を増してきている。 この頃になると、雲が増え始め、青空は徐々になくなりつつある。 |