白馬岳 ( 白馬岳:2,932.3m ) 2014.6.2 登山


【PHOTO & 記録 白馬岳 3】

登ってきた雪渓を見下ろすと、かなりの距離と斜度のあるところを登ってきたことが良く分かる。

そして、登ってきた雪渓の上方に目をやれば、 正面に高妻山、乙妻山が見え、 その左には妙高山火打山、 焼山が見えている。
先程述べたように、高妻山の右には戸隠山、 西岳が続き、その右後方にはうっすらと飯縄山の姿も見えている。
さらに右に目をやれば、四阿山と覚しき山も見えている。

白馬岳側を見ると、 ここまで登ってきた雪渓がさらに上へと続いているのが見えるが、その斜度が 45度もあろうかと思われる急斜面なので、今更ながら驚かされる。
この斜度を見て、ストックを仕舞い、ピッケルを使って登ることにする。

10時8分、葱平の先端部を出発し、再び雪渓に入る。

アイゼン + ピッケルの組み合わせはかなり良好で、危険を感じることなく急斜面を登っていける。
しかし、一方で体力の方がついてこない。
加えて、先程までのダブルストックの使用の際、思った以上に力が入っていたのであろう、雪の斜面にピッケルを突き刺す時、手が重くだるい。
何度も急斜面の途中で立ち止まりながら登り続ける。

ようやく傾斜が緩くなると、稜線が見えるようになり、 その稜線上に、見覚えのある ツノ というか、鉄人28号の横顔のような岩が見えてくる。恐らく名前が付いた岩と思うが、 帰宅後 ネットで調べても良く分からなかったのであった。

また、その ツノ のような岩の下方には、 写真で良く紹介されている羊背岩 (ルントヘッカー) と呼ばれる、氷河で削られて表面が丸く滑らかになった岩が見えているが、 その大部分は雪に埋もれてしまった状態である。

一息ついて左手を見ると、天狗菱の岩峰が先程までとは姿をガラリと変え、 イメージ通り槍ヶ岳のような姿を見せてくれている。
岩峰がいくつか屹立しているため、お化け煙突のように、見る方向によって姿が変化する (お化け煙突は 煙突の数が変化) のであろうが、 この槍のような岩峰は一番高く、そして一番奥にあるようである。
また、天狗菱の右後方には杓子岳の姿も見えている。

緩斜面となってからは、先程まで大変活躍してくれたピッケルが逆にお荷物になる。
急斜面の登りで疲れたこともあったので、雪面に顔を出している岩に腰掛けて休憩するとともに、再びピッケルからストックに持ち替える。
10分程休憩し、出発する。

右の方へ斜面を進む。本来ならこの辺は小雪渓と呼ばれる所なのであろうが、 現在は辺り一面雪。残雪は大雪渓を過ぎても、そのまま上方の白馬山荘手前まで続いていたのであった。
やがて、前方の ツノ のような岩の右手に大きな岩が見え始め、さらに高度を上げていくと、その大きな岩の右手、 稜線の一角に白馬岳頂上宿舎が見えてきたのであった。
しかし、宿舎まで近いように見えるものの、そこまでの距離は結構長い。

ここも結構 急斜面である。
しんどいながらも、黙々と登り続ける。

さらに高度を上げて振り返れば、天狗菱が低くなり、その後方に見えていた杓子岳がグッと存在感を増してきている。
また、杓子岳は先程までは三角形をしていたのであるが、今はその三角形の右側に、後方へと続くかなり長い斜面が見え始め、まるで三角形の両辺が垂木、 三角形の頂点から後方へと続く稜線が棟木、そして稜線から右に下っている斜面が屋根のように見える。

この頃になると、雲が増え始め、青空は徐々になくなりつつある。
白馬岳頂上宿舎方面にはまだ青空が見えているものの、やがて雲に覆われてしまうのは時間の問題のようである。



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