悪沢岳 ( 悪沢岳 = 荒川東岳:3,141m ) 2014.7.23 - 24 登山



【PHOTO & 記録 悪沢岳 1】

関東甲信地方が梅雨明けしたのを受けて、 『梅雨明け 10日』 (梅雨明け後 10日程は天候が安定するということ) を信じ、 ずっと宿題になっていた南アルプス 荒川東岳 (= 悪沢岳。以下 悪沢岳。) の登頂を翌 23日 〜 25日の 3日間にてトライすることにした。
これまでは、椹島から大倉尾根を登る時計回りの挑戦が続いたため (1回目は天候に恵まれ、 赤石岳経由にて悪沢岳登頂。 2回目は天候が悪かったため赤石岳のみで断念。)、 今回は必然的に悪沢岳に登らざるを得ない状況に追い込むべく、 反時計回りにて登ることにする。

7月23日(水)、午前3時少し前に横浜の自宅を出発する。
横浜ICから東名高速道に乗り、新東名高速道 新静岡ICを目指す。このルートは昨年 聖岳−赤石岳を登った際にも通っているが、 従来 東名高速道 清水ICで高速を下りた後、静清バイパス、県道74号線などを通って桜峠下まで進んでいたところを、 一気に桜峠下近くまで行けることになり、かなりの時間短縮となったのがありがたい。
途中 上空は曇り気味、富士山は全く見えず、 加えて御殿場JCTを過ぎた辺りでは小雨もパラつく状態になり、先行きに若干の不安を覚える。
しかし、明るくなるにつれて、山の方にはガスがかかってはいるものの、上空に青空が見えるようになり、 少し気分が良くなってくる。

ところで、今回は新静岡ICで下りた後に食料を購入しようと思っていたのだが、 新静岡ICのすぐソバにあるローソンをパスしてしまったところ、その後、なかなか次のコンビニが現れない。シマッタと思い、 引き返すことも覚悟していたら、左前方に Kマートが現れ一安心。結局、この Kマートが最後のコンビニであった。
Tポイントカードが使えるファミリーマートが先の方にあるのではないか などと欲を出し、ローソンをパスしてしまったのが冷や汗をかくことになった原因であり、 やはり自分の都合ばかり考えずに、早め早めに手を打つべきと反省した次第である。

新静岡ICからは県道27号線 (安倍街道) を北上する。
件の桜峠下を通った後、玉機橋で安倍川を渡って西へと進み、上助にて県道189号線に入る。昨年はこの県道189号線が夜間通行止めだったため、 上助にて右折して県道27号線をそのまま進み、口坂本温泉経由にて富士見峠の北側へと進んで県道60号線に合流したのだったが、 あまりの道に狭さに 車通りの少ない夜間とは言え かなりの緊張を強いられたのであった。
今年は県道189号線をそのまま進み、そのまま県道60号線へと入ることができたのだが、こちらもやはり狭い山道が続き、 しかもすでに夜が明けて人々が活動を始める時間帯となっていたので、対向車にはかなりの気を遣う状況であった (実際、 2台の大型タンクローリーが現れたのにはビックリさせられた)
富士見峠を越えて下りに入ると、少し道も広くなり余裕が出てくる。井川ダム、井川駅を過ぎ、井川湖湖畔を進む。
井川湖を離れてからは大井川源流に沿って進み、畑薙第一ダム夏期臨時駐車場を目指す。
順調に進んで、6時8分に駐車場到着。


駐車場の埋まり具合は 40%ほどであったが、 平日としては車が多いことに驚かされる。
まずは腹拵えをし、身支度をした後、椹島ロッヂへの送迎バス発着所へと進む。
正規のバス発車時刻は 8時であったが、ありがたいことに 7時過ぎに臨時バスが出ることになる。バスは補助席を使用せずに満員という状態。
この頃になると、上空に青空が広がってきており、途中バスを止めて見せてくれた聖岳赤石岳もその頂上が見通せる状況であった。

なお、折角早く出発できたものの、途中、パンク ? した椹島ロッヂの車があって、 バスの運転手がその対応に追われたりしたことから少々時間がかかり、椹島ロッヂに到着したのは 8時30分近くになったのであった。

椹島ではトイレなどを使用させてもらい、 8時35分に出発する。
神社脇の斜面を登り、林道に飛び出す。
赤石岳に進むのなら左であるが、今回は右に進み、林道を暫く下る。
やがて滝見橋が見えてくるが、その橋のたもとから左に入り、暫く大井川沿いに進むことになる。
大井川から離れると、やがて大井川支流に架かる吊り橋を渡ることとなり、その少し先から急登が始まる。

睡眠不足の身体には この急登がかなり応えるが、何とか登り切ると暫くは緩やかな道が続くようになる。
樹林帯の中、岩がゴロゴロしている間を縫うようにして進む。
足下には枯れ葉が敷き詰められており、また下草のほとんどない道を進むが、途中からシャクナゲの幼木などが見られるようになる。
この間、展望は全く得られない。

やがて道は鉄塔の下を通過する。時刻は 9時31分。

なお、道の所々に 特種東海製紙/東海フォレスト が、 標高や木の名前を書いた標示板を取り付けてくれている。そこには標高や木の名前に加え、登る際のアドバイス、これからの登山道の状況、 そして木についての解説が書かれており、これがなかなか参考になる。
因みに、コシアブラの木に取り付けられた標示板には以下の解説が書かれていた。
『コシアブラ (酒屋の娘)』酒屋の娘 (泣かせ) という異名を持つほど、酒飲みにはこたえられない山菜の王様です。 タラ・ウド・タカノツメなどと同じウコギ科です。直径 40〜50cmの大木に成長しますが、 杉林では嫌われ者として伐られてしまいます。

鉄塔下を通過した後、暫くあまり雰囲気の良くない場所を進んで行くと、足下に岩が多く現れるようになり、 その先で樹林が切れて 『岩頭 (いわがしら) 見晴し』 との標識がある岩場に到着する。時刻は9時40分。

ここは樹林が切れており、 荒川三山 悪沢岳、 中岳、前岳) 方面を見通すことができる。
荒川三山の後方に青空は見えないものの、稜線がクッキリと見えており、明日あの稜線を歩くと思うと、テンションがグッと上がってくる。

『岩頭 (いわがしら) 見晴し』 からは、 ゴジラの背中のようになった岩稜地帯を下る。
再び道が緩やかになると、道は尾根の右側、尾根上、尾根の左側を交互に進むような形で徐々に高度を上げていくことになる。

やがて小さな坂を登っていくと、林道に飛び出すことになる。
標識に従って林道を右に進んでいくと (標識には距離 60mと記されている)、すぐに鉄の階段が現れ 、 再び山に取り付くことになる。
ジグザグに急坂を登る。



悪沢岳登山データ

上記登山のデータ登山日:2014.7.23-24 天候:7月23日:曇り後晴れ、24日:曇り後晴れ単独行日帰り
登山路:1日目:椹島−吊り橋−鉄塔下−小石下−清水平−蕨段−見晴台−駒鳥池−千枚小屋(泊)
2日目:千枚小屋−二軒小屋ロッヂ分岐−千枚岳−丸山−荒川東岳(悪沢岳)−(往路を戻る)
交通往路:瀬谷−横浜IC−(東名高速道)−御殿場JCT−(新東名高速道)−新静岡IC−(県道27号線=安倍街道)− 上助−(県道189号線・県道60号線)−畑薙第一ダム夏期臨時駐車場 (車にて)−(椹島ロッヂ送迎バス)−椹島
交通復路:椹島−(椹島ロッヂ送迎バス)−畑薙第一ダム夏期臨時駐車場−(県道60号線・県道189号線)− 上助−(県道27号線=安倍街道)−新静岡IC−(新東名高速道)−御殿場JCT−(東名高速道)−横浜IC−瀬谷 (車にて)

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