悪沢岳 ( 悪沢岳 = 荒川東岳:3,141m ) 2014.7.23 - 24 登山



【PHOTO & 記録 悪沢岳 5】

5時29分に二軒小屋ロッヂへ下る道を右に分けると、 完全に灌木帯の中の登りとなる。
まっすぐな坂道を登っていき、登り切ったところが森林限界。
そこからは周囲が見渡せるが、富士山は相変わらず雲が多い。 笊ヶ岳、布引山方面はしっかりその形を確認できるものの、 その上空には雲が垂れ込めている。
そして、肝心の赤石岳方面、 そしてこれから向かう悪沢岳、 千枚岳方面ともガスに囲まれており、テンションがさらに下がる。
ガスが流れる中、ハイマツと砂礫の道をジグザグに登っていく。

写真は小赤石岳、赤石岳方面。完全に頂上付近はガスが掛かっている。 ましてや、赤石岳の左後方に見えるはずの 聖岳は全く影も形も無い。

千枚岳頂上には 5時43分に到着する。
先の方を見れば、丸山、 悪沢岳方面は完全に上部がガスの中である。
ガスであろうと無かろうと、この後 悪沢岳までは行くつもりだが、その後どうするか 暫し考える。
本日は悪沢岳を越え、荒川中岳、前岳に登った後、 一旦下って赤石岳に登り返し、その後 赤石小屋に泊まる予定であったが、 今回のメインである悪沢岳がガスの中では、後の行程は完全に惰性になってしまう。 それならば悪沢岳の頂上を踏んだ後、椹島まで下山して、 本日の内に帰宅することも あり ではないかと悩む。
結局、帰宅することをメインとして、悪沢岳頂上で様子を見て最終決定することにする。

しかしながら、どうやら 2011年と同じパターンになりそうである。

5時56分に千枚岳を出発する。

千枚岳頂上でグズグズしていたため、小生の後から登って来た人たちも皆先に行ってしまっている。
千枚岳からは一旦下って、丸山への登りとなるのだが、この下りの岩場が少々悪い。慎重に下れば問題は無いが、 それでも要所では 3点支持が必要である (写真はその岩場の下り斜面)
そう言えば、前回 逆方向から来た時、この場所で少し渋滞していたことを思い出した。

岩場を下れば、後は普通の道が続く。
目の前に見えた高みは左側の斜面を巻いて進み、登り切った所から右に曲がって砂礫とハイマツの道をジグザグに登ることになる。

丸山から左へ延びる 悪沢岳へと続いている稜線は、 完全にガスに囲まれている。
上部を見れば、ガスで時々隠れはするものの、丸山の丸い頂上が見える。あそこは 3,000mを越えているはずである。
ハイマツの中をジグザグに登って行き、丸山頂上には 6時34分に到着したのだった。

この丸山頂上では休まずにそのまま進む。
ここからまた一旦下ることになるのだが、その先はガスの中である。全くテンションが上がらない。
緩やかな斜面を下り、登り返す。
ようやく見えるようになった目の前の高みを越えて行くと、大きな岩がゴロゴロした道となる。
ガスで余り視界は得られないものの、足下の道は明瞭、さらに岩には赤いペンキ印がしっかり付けられている。

写真は、丸山頂上から見た 悪沢岳方面への下り道。

少し登って下りに入ると、 下の方に雪渓が現れる。
雪渓の縁を回り、また登りに変わる。
その後、道は土の上を離れ、完全に岩稜帯となり、岩に付けられたペンキ印を忠実に辿ることになる。
ガスに囲まれてはいるものの、10m先くらいまでは見えるので、それ程不安に駆られることはない。



悪沢岳 1、  悪沢岳 2、  悪沢岳 3、  悪沢岳 4、   悪沢岳 5、  悪沢岳 6、  悪沢岳 7   もご覧下さい。

めざせ百名山のページに戻る   ホームページに戻る