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緩やかになった道を登っていくと、
左手樹林越しに笊ヶ岳、布引山が見えるようになり、
さらには富士山も見えてきたので少し嬉しくなる。
尤も、千枚小屋に着くと、その庭先から何も遮ることなく、富士山、笊ヶ岳、布引山等の山を見ることができるようになったのだが、
その時は知るよしもない。
14時19分に 『標高 2,500m』 の標識を通過し、
そこから少し登れば千枚小屋であった。時刻は 14時22分。
小屋は 2009年に火事で焼失してしまった後、2012年に新たに建てられたため、かなりキレイな小屋である。
宿泊の申し込みを行った後、小屋前のベンチでビールを飲む。富士山を見ながらのビールは気持ちが良い。 |
こちらは、
千枚小屋の前から見た布引山 (写真 右のズングリとした山)、
そしてその左に笊ヶ岳。
笊ヶ岳は双耳峰になっており、右の耳が本峰、左奥の耳が小笊である。
笊ヶ岳の左の山は生木割山、そしてさらにその左に偃松尾山と思われる山が続く。 | |
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こちらは夕暮れ時に撮った富士山。
そして、富士山の手前には、笊ヶ岳から生木割山、
天井小屋山、上の切、保利沢山と続き、さらには伝付峠へと至る尾根が横たわっているが、その尾根の中腹に千枚岳、
悪沢岳へと続くこちら側の尾根の影が映っているのが面白い。
なお、その尾根上、富士山の右下に見えるピークが 上の切 と思われる。
明日が晴れることを切に希望するばかりである。 |
【2日目 : 7月24日】
期待していたにも拘わらず上空に青空は全くなく、かなり雲が多い。
富士山も写真のように頂上付近が雲に覆われている
(見えているだけマシかもしれないが・・・)。
ご来光を期待していた宿泊者の方々も、かなりガッカリされていたようである。
なお、富士山の手前には、
昨日は雲の中であった竜ヶ岳、
雨ヶ岳、毛無山が見えている。
この分では悪沢岳はガスや雲の中かもしれず、
天候が悪く、悪沢岳を諦めて
赤石岳ピストンにしてしまった 2011年のことが思い起こされる。
あまりテンションが上がらないまま、5時6分に千枚小屋を出発する。 | |
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もう花期は終わったのか、葉だけのマルバダケブキ (と思う。漢字では 丸葉岳蕗 と書く。) の群落の中をジグザグに登って行く。
早朝であることに加え、天候のためあまりテンションが上がらない身にとっては、いきなりの急坂は辛い。 |
暫く登っていくと、道はほぼ平坦になり、
ダケカンバの美しい林が続くようになる。
そして、このダケカンバの林を抜けると、再び登り斜面に変わり、周囲にハイマツが多く見られるようになる。 | |