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途中、特種東海製紙/東海フォレスト作成の 『標高 1,500m』 の標識が現れるが (写真)、
そこには 『残念ながらまだ急登が続きます (以下 省略)』 と書かれている。
なお、標高の記述の手前に 2/7 の標示が見られるが、これは 0/7 から始まっているもので、0/7 は 1,100mである。
傾斜が緩やかになると、
三等三角点 (1,586.6m) のある 小石下に到着。
畑薙第一ダム夏期臨時駐車場で食事をしたのが、6時を少し回った時間であり、既に 4時間以上経過していて かなり腹が減ってきたため、
三角点横のベンチで第1回目の休憩とし、食事とする。
時刻は10時17分。 |
10分程休憩した後 出発。
この小石下にある標識には、千枚小屋まで 4時間30分と書かれている。
周囲には、上の 1,500mの標識に書かれているように、
1990年頃、森の多様性を意識して植林されたブナ・ミズナラなどの広葉樹が見られるようになる。
歩き易い、緩やかな道を進む。
やがて、左下には林道が見え始め、その後も登山道はこの林道に絡むようにして進むことになる。 | |
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10時42分にその林道を一度横断することになり、その後 展望のない樹林帯の登りが続く。
やがて道はカラマツ、シラビソが混在する斜面を登ることになる。
足下には落ちた松葉が敷き詰められ、一方で下草などはほとんど見られず、無味乾燥な斜面である。 |
ダラダラとした登りに少々嫌気が差し始めた頃、水の流れる音が聞こえ始め、やがて目の前に水流が現れる。
清水平が近いに違いないとは思ったものの、目の前の水があまりに美味しそうだったので、ここでノドを潤す。
水は冷たくて美味。元気が出る。
また、流れの周囲にある岩を覆う苔が美しい。
案の定、そこから少し登ると、ベンチのある清水平であった。
再びここで水を飲む。水は 18年前の記憶通り冷たくて大変に美味しい。
ただ、清水平の雰囲気は 18年前とは少々違っていたような気がするが、 記憶がいい加減だったのかも知れない。
この清水平には 『標高 1,900m』 の標識もある。
11時31分に清水平を出発。 | |
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この清水平を過ぎると、周辺は (オオ) シラビソの樹林帯へと変わる。
道は少し急登が続いたのち、緩やかになったかと思うと、再び急登になる。
再び道が緩やかになると、周囲が平地のようになり、
シラビソの林の中に 1本だけダケカンバの大木が立つ場所を通過する。
この木にも標示板が付けられており、『ダケカンバのコブ病』 についての記述があった。
『ダケカンバの幹が不自然に膨らんでいると、コブ病の細菌が寄生していると考えられます。
細菌は飛散や、昆虫を媒介として伝染するとされています。この山域ではミズナラにもこの症状がよく見られます。』 とのこと。
なかなか勉強になるし、東海フォレストだけあって その道のプロらしい視点・コメントだ と感心する。 |
また、さらに少し進むと、
平坦地に三等三角点が現れる。蕨段である。時刻は 12時11分。
なお、三角点は 写真に写っている左側の伐採木後方にある (少し見えている)。
やがて、道は人為的に作られたと思われる、
小さなハーフパイプ状になった部分の底を登って行くことが多くなる。
このハーフパイプ形状の理由は、後程 解けることになる。 | |