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12時21分に 『標高2,100m』 の標識を通過した後、
その先で 右上の岩に見晴台の標示板が現れる。
18年前にここを下った時には、登山道の少し上に登っただけであったが、今回さらに上まで登ってみたところ、
ベンチのある小さな広場に飛び出した。広場の脇には林道もある。
ここからの展望は素晴らしく、千枚岳、
悪沢岳、
荒川中岳、前岳、小赤石岳、赤石岳が見える。
ここでも山々の背後に青空はほとんど見られないないものの、稜線がハッキリ見えるのが嬉しい。
写真は、赤石岳 (写真 中央左奥)、
小赤石岳 (写真 右)。 |
こちらは、千枚岳 (写真 右端)、
悪沢岳 (写真 中央)。
悪沢岳の左斜面後方に、荒川中岳、前岳へと続く稜線が少し写っている。
荒川前岳と小赤石岳の中間には、荒川小屋も確認できる。
7分程休憩し、12時30分に再び登山道へと戻る。 | |
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道はシラビソの林を登るが、先程も述べたように、小さなハーフパイプ状になった部分の底を登って行くことが多くなる。
道の傍らにあった案内板によれば、伐採した木材を木橇 (木馬 : きんま) にて運ぶ時に使った木馬道の跡らしい。
勿論、馬などは使われておらず、人力である。
この説明を見て、ハーフパイプ状の地形の意味を理解する。
12時57分に 『標高2,300m』 の標示板を通過。
その標示板に 『長いだらだら坂から、所々急な登りが続きます(以下省略)』 と書かれているとおり、
道は時にはかなり厳しい登りが続く。
しかも、木馬道として使われたため、直線の急坂が多く、それが小生にはかなり応える。 |
一旦、周囲のシラビソはかなり細いものになるが、登るに連れ、再び徐々に太いものに変わってくる。
もしかしたら、木材伐採を行う区画を決めて順番に移動させていったことにより、 その跡地に生える新しい木の生長に時間差が生じることになったのかも知れない。
左手樹林越しには、
悪沢岳が見える。 | |
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やがて、右下に緑色の沼地のようなものが見えてくる (写真)。駒鳥池である。時刻は 13時30分。
その先に標識があり、そこから池の縁まで下りられるので、18年前と同様 池の縁まで行ってみる。
18年前は曇り空であったためか、明るかったものの何となく薄気味悪い気がしたのだったが、本日は日が当たり、
水に周囲の緑が映り込んでなかなか良い雰囲気である。
登山道に戻り、駒鳥池の標識前にあったベンチにて少々休憩する。
13時40分に出発。
なお、駒鳥池の標識に 千枚小屋まで 1時間とある。もうすぐである。 |
道は登りと平らな道が交互に続くが、
やがて 再び木馬 (きんま) 道の案内板が現れ、一直線の登りが続くようになる。
また、その案内板によれば、この辺を伐採したのは明治40年から 43年にかけてのことらしい。
道が左へと曲り、斜面の下を横切るようになると、周囲のシラビソも細くなり、
やがて 『お疲れさま 小屋まであと 15分 ガンバ!』 と書かれた標識が現れる。
また、足下には エゾコザクラ、ミヤマキンポウゲなどの花が見られるようになり、元気をくれる。 | |