焼 岳 ( 焼 岳 (南峰):2,455.5m、但し 登頂した北峰は 2,444.3m ) 2014.11.5 登山



【PHOTO & 記録 焼 岳 7】

 

すっかり太陽は姿を消し、周囲が灰色になった中を登る。
足下も雪と岩だけになり、まるで白黒写真の世界である。

ただ、ありがたいことに、周囲の山々は雲に隠れてはいない。

写真は西鎌尾根、左俣岳方面。
西鎌尾根、左俣岳、樅沢岳と続く稜線の後方に、ズングリとした形の野口五郎岳が見えている (写真 中央)
写真を拡大すると、野口五郎岳の手前左に三角形の山があるが、真砂岳かもしれない。

こちらは、上記写真のさらに左側。
右から 1/3 程のところに見える大きな山は樅沢岳。
樅沢岳の左後方に鷲羽岳 (写真 真ん中) が見え、 さらにその左奥に水晶岳 (黒岳) が見えている。
水晶岳の左には双六岳が続くが、双六岳の山容は大きいため、頂上部分はもっと左側にあり、写真には写っていない。

中尾峠から見えた噴気を上げている岩 (写真 左) を左手に見て、 右の方へと登っていく。稜線までもう少しである。

焼岳の斜面左側を見れば、 霞沢岳が大きく、 心なしかその後方の雲が明るい。
しかし、この状態から青空へと戻るのは最早 無理であろう。

10時45分、稜線に登り着く。
ここは新中の湯ルートとの合流点でもあり、今まで見えなかった 乗鞍岳が目に飛び込んでくる (写真中央が乗鞍岳 剣ヶ峰)

ここで、既に頂上を踏んでこられた方と少し話をする。
その方が頂上に着いた時は本当に良い天気で、青空を背景に四方の山を見ることができたが、 急に天候が変わってしまったとのことであった。小生も感じた通り、アッという間の出来事だったようである。
その方は、上高地へ下山したかったようであるが、既に書いたように焼岳小屋から上高地のルートは通行止め。
西穂山荘近くまで進めば、上高地に下るルートがあることを教えたが、如何せん遠い。 そのまま、登って来た中の湯の方へと下山されていった。

稜線を右に進み、吹き出す硫黄で周囲が黄色くなった、 硫黄臭漂う噴気孔のソバを進む。
少し先に進んでいた老夫婦を抜かせてもらい、岩場をひと登りすれば 焼岳北峰であった。 到着時刻は 10時50分。
中尾峠からもかなりの時間を要することになったが、この斜面の登りにおいても 74枚の写真を撮っており、 さらには雪で足下の危うい所があったため慎重に進んだこともあって、致し方ないところであろう。



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