燕岳 ( 燕岳:2,763.0m ) 2014.11.21 登山



【PHOTO & 記録 燕岳 1】

11月5日に焼岳に登って この冬 最初の雪を踏んだものの、その量は少なく、また 11日に登った 四阿山では雪が全く無い状態だったことから、 できればもう少し雪の多い山に登りたいという気持ちが強い。
一方で、雪が麓まで降ってしまうと、ノーマルタイヤの車では登山口へのアプローチが難しくなることから、是非とも 今のうちに雪山に登っておきたいところである。
昨年の今頃は、中央アルプスの麦草岳に登り、 雪山を大いに楽しんだことから、今年も同じような条件の山はないかと考えたところ、 思い浮かんだのが 北アルプスの燕岳である。 ヤマレコなどでも盛んに登山記録がアップされていて雪が楽しめそうであり、 登山口までのアプローチも今ならノーマルタイヤでも大丈夫なようである。
また、人気の山であるため、雪の登山道はかなり踏まれていて、平日に登っても道に迷うことはなさそうだ ということで、 早速この 11月21日(金)にトライすることにする。

この燕岳には 2011年の 6月に登っており、 残雪期の登山を大いに楽しんだのだったが、初冬の燕岳も残雪期とは違った顔を見せてくれることが期待でき、楽しみである。
とはいっても、登山口のある中房温泉付近の標高は 1,400m以上あるため、朝晩の冷え込みが厳しい現状では路面凍結の恐れもある。 従って、まだ暗いうちに山間部を車両走行することは危険と考え、明るくなってから山道を進むべく、少しユックリと目の 3時15分に横浜の自宅を出発する。

空には雲が多いが、燕岳の登山道がある安曇野市、 山頂のある大町市 (& 安曇野市) は一日中晴れの予報である。
6月末に圏央道にて東名高速道と中央高速道が繋がって以来、何回も利用しているルート (横浜IC−海老名JCT−八王子JCT) を進んで中央高速道に入る。
このルート利用は、高速料金が 700円程 (安曇野ICまでETC利用の場合) 高くなり、走行距離も若干多くなるが、 国道16号線を使用して高尾山ICから圏央道・中央高速道に入る場合と比べて、30分以上も短縮できるのが嬉しい。
岡谷JCTからは長野自動車道に入り、安曇野IC (旧 豊科IC) へと進む。
途中、松本IC付近からガスが濃くなってくるが、この地域では何回も経験していることなので、気にせずに進む。
ただ、ここまで あまりにスムーズに進んできており、このままでは暗いうちに山道を進むことになりそうなので、 途中の梓川SAに立ち寄って休憩するとともに、SA内のコンビニにて本日の 水・食料を購入するなどして時間を調整する。

安曇野ICにて高速を下りてからは、すぐに左折して県道57号線を進み、 豊科駅入口にて右折して国道147号線に入る。穂高川を渡った後、北穂高の信号を左折して県道25号線を進む。
ありがたいことに、この頃になると周囲のガスは消え、前方に白い山がチラチラ見えるようになる。
道の方はまっすぐであるが、途中、宮城の交差点からは県道327号線へと道路名が変わる。
有明山神社の横を過ぎ、道は山へと入っていく。周囲の気温はグングン下がり、車載の温度計はマイナス 2℃を示している。 念のために四駆に切り換えるが、零下にも拘わらず道に凍結はないようである。
観音峠、信濃坂を過ぎ、ドンドン山奥へと進む。道路脇に登山口までの距離が標示されているのがありがたい。

簡易トイレのある第一駐車場には 7時11分に到着。 明日から 3連休だからであろうか、平日にも拘わらず、駐車場は 四割方埋まっている。

 
 

雪山に備えてスパッツを着けるなど、身支度を調え、7時19分に駐車場を出発し、 車道をさらに先へと登っていく。
ロータリーを過ぎると、すぐに登山口。到着時刻は 7時26分。
スパッツを着けるのは久々だったため、締めが甘く、登山口の手前で調整し直し、少々時間を食う。

この登山口にはトイレが設置されているため、結構 人で賑わっていたが、 それを横目に見ながら、そのまま山に取り付く。時刻は 7時29分。

雪の付いたササ原、カラマツの斜面をジグザグに登っていく。
足下には途中から圧雪が現れて滑りやすくなるが、登りの場合はアイゼン無しでも問題なく登っていくことができる。
但し、雪の上には 6本爪のアイゼンの跡も見えている。

途中、山頂付近が白くなった清水岳が樹林越しに見える。 その後ろには雲一つない青空が広がっている。
本日は予報通り快晴であり、テンションがグッと上がるが、先の 焼岳の例もあり油断は禁物、 あまり喜び過ぎないようにする。

駐車場を出発する際の外気温はマイナス 2℃であったことから、 普段よりも 1枚多く着込んでいたのだが、斜面を登っているうちにかなり暑くなり、途中で荷を下ろして 1枚脱ぐことにする。

その 1枚脱いだ場所から少し進むと、すぐに第一ベンチだったので、 ちょっと損をした気分になる。時刻は 8時5分。

この第一ベンチからは雪の道が続いている様に見えたので、 早めにアイゼンを装着することにする。
久々のアイゼン装着に少し手間取り 8時13分に第一ベンチを出発。
しかし、折角アイゼンを装着したにも拘わらず、雪の道はすぐに途切れ、土の道が現れる。
しまったと思ったが、そこから少し進むと、また雪道に変わり、その後は、ほぼ雪道が続くことになったのだった。

ただ、木の根が剥き出しになっている所も多く、 その際は根を傷つけないように足場を探しながら慎重に進む。
結局、登山道は多くの登山者に踏まれて圧雪状態が続いていたものの、凍っている場所はほとんどなく、頂上まで恐らくアイゼン無しでも問題なかったと思われる。
この時期としては雪が少ないようだ。

第二ベンチを 8時37分に通過する。
多くの人はここでアイゼンを装着しているようで、ここからは雪道の上にアイゼンの跡が多くなる。
但し、写真のような場所もあり、アイゼンで木の根を傷つけないよう 注意が必要である。

やがて、左手樹林越しに、大天井岳から南へと続いている尾根が見え隠れし始める。
前回、このように尾根が見え始めた時には、テンションがグッと上がったのだったが、今回は至って冷静。 無理をして樹林越しの山々を撮らなくても、この先に見通せる場所があることを知っているからである。

その展望地には 9時1分に到着する。
ここからは東大天井岳、横通岳、そして横通岳から東に派生する尾根が良く見える。
写真 中央のピークが横通岳で、その右のピークが東大天井岳。
横通岳から左に続いている尾根は、横通岳から東に延びている尾根で、主稜から派生したものである。 その尾根上に見えるピークは 2,530m超の無名峰。



燕岳 登山データ
上記登山のデータ 登山日:2014.11.21 天候 : 快晴 単独行 日帰り
燕岳第1駐車場−燕岳登山口−第一ベンチ−第二ベンチ−第三ベンチ−富士見ベンチ−合戦小屋− 合戦沢ノ頭−燕山荘−燕岳−燕山荘 (往路を戻る)
交通往路:瀬谷−横浜IC−(東名高速道)−海老名JCT−(圏央道)−八王子JCT− (中央高速道)−岡谷JCT−(長野自動車道)−安曇野IC−(県道57号線)−豊科駅入口−(国道147号線)−北穂高−(県道25号線)− 宮城−(県道327号線)−燕岳第1駐車場(車にて)
交通復路:燕岳第1駐車場−(県道327号線)−宮城−(県道25号線)− 虹の村−(県道308号線)−穂高駅入口−(国道147号線)−柏矢町−(県道310号線)−安曇野IC−(長野自動車道)−岡谷JCT−(中央自動車道)−大月JCT− (中央自動車道)−八王子JCT−(圏央道)−相模原愛川IC−(県道52号線)−相模原公園入口−(県道507号線−県道50号線)−中央林間− 鶴間二丁目−下鶴間ふるさと館−瀬谷入口−(かまくらみち)−上瀬谷小学校入口−上瀬谷小東側−瀬谷 (車にて)

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