燕岳 ( 燕岳:2,763.0m ) 2014.11.21 登山



【PHOTO & 記録 燕岳 5】

 

一方で、目指す燕山荘はなかなか近づいてこない。
姿は見えているのだが、進むに連れて、燕山荘のある高みが非常に高く見えるようになる。山荘までの登りはなかなか厳しそうである。

道はさらに斜面を登り、やがて平らになった尾根へと登り着く。

合戦沢ノ頭にて、本日初めてのご対面となった 燕岳は、 写真などで良く目にするピラミッド型ではなく、頂上が平らなフジツボ型であった。
しかし、山荘に近づくに連れ、徐々にその形は変わり始め、今はお馴染みのピラミッド型に近づきつつある。

平らな尾根を暫く進み、燕山荘への最後の登りに入る。

左手を見れば、 槍ヶ岳から南岳へと続く尾根のさらに左側に、 穂高連峰が姿を見せている。
穂高連峰は、右から涸沢岳、北穂高岳、ジャンダルム、奥穂高岳という順に並んでいるが、 順番が頭の中にあるものと違うので、少し戸惑う。

燕山荘に向けて最後の斜面を登っていくと、 槍ヶ岳の右に 笠ヶ岳も姿を現し始める。
晴天の下、これだけの展望を得られたことを喜ぶとともに、 燕岳頂上からの展望が非常に楽しみになる。
この状況ならば、先日の焼岳のような天候の急変は考えられない。

また、すぐ目の前に見える尾根の斜面には足跡が見えているが、 恐らくカモシカのものであろう。急斜面にも拘わらず、滑ることなく しっかりと横断していることに、少々驚かされる。

燕山荘には裏側から回り込む。
これは冬道のようであるが、良く踏まれた雪の道が導いてくれ、また赤い旗がしっかり立てられているので、 雪が降った直後でも迷うことはないと思われる。

山荘の裏手には 12時5分に登り着く。
前回はここから良く分からずに山荘の西側を回ってしまったのだが、今回は雪の上の踏み跡を追い、迷うことなく東側を回る。
先の方を見れば、山荘の赤屋根の後方に、美しいピラミッド型をした 燕岳がハッキリと見えている。

天候がこれから急変することは よもや考えられないので、 山荘前のベンチにて暫し休憩することとし、テルモスの紅茶を飲みながら食事とする。
本日は寒くないものの、やはり暖かいお茶はありがたい。

ベンチの傍らには、山の版画家 として知られる 畦地梅太郎氏の手に成る 『 山男の像 』 が置かれている。この像は、見る角度によって色々な表情を見せてくれる。


燕 1、   燕 2、   燕 3、   燕 4、   燕 5、   燕 6、   燕 7、   燕 8、   燕 9、   燕 10、   燕 11、   燕 12  もご覧下さい。


百名山以外の山に戻る   ホームページに戻る