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霞み気味であった周囲の山々も、少しずつではあるが輪郭がハッキリし始める。
写真は前穂高岳。先程も述べた様に、左側にあるはずの奥穂高岳、
西穂高岳が見えないのが不思議である。
パノラマゲレンデを終えると、本来は左に進むべきなのであるが、
まだまだ続くゲレンデの急斜面に嫌気がさして、つい少し傾斜が楽そうな右手の方に進んでしまう (どこを登っても大差ないと思っていた)。 |
こちらは両側の木々が迫っており、幅がかなり狭く、
リフトの支柱が脇に立っているので、ゲレンデではないのであろう。
両側の木々には新雪が積もっていて美しい。
しかし、最初は緩やかだった登りも、やがて急斜面となる。
足下の雪も 5 ~ 10センチ程になり、少し煩わしい。
急坂を登って振り返れば
乗鞍岳がよく見え、
足下の斜面には小生の足跡だけがついている。
なかなか気持ちが良い。 |
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急坂を登り切ると、今度は左手の 『 峰の原ゲレンデ 』 に入ることになる。
帰宅後、この峰の原ゲレンデの説明を見たところ、「 広い一枚バーンの急斜面 」 とあった。
確かに急斜面で、息が上がる。 |
この頃になると、風もやや強くなって昨日積もった雪を舞い上げる。
後方を振り返れば、自分のつけた足跡のみが真っ白なゲレンデに残っていて嬉しくなる。
しかし、この登りは辛い。
また、
乗鞍岳もよく見え、
乗鞍岳の右には
十石山も見えている。
また、焼岳、
笠ヶ岳も輪郭がハッキリ分かる様になり、
さらに霞沢岳の右後方には
西穂高岳が雲の中にチラリと顔を出している。 |
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息絶え絶えになりながら、ようやくゲレンデの上に登り着いたが、まだ終わりでは無かった。
先程、パノラマゲレンデを登り終わった時に右に道をとったため、本来目標とすべき ゲレンデトップよりかなり右 (南西) に出てしまったようである。
登り着いた尾根の上には、『 峰の原ゲレンデ ↓、ゆりわりゲレンデ ← 』 と書かれた標示板がある。
登り着いた尾根を左方 (北東側) へと進まねばならないようで、ゆりわりゲレンデ の方へと進む。 |
周囲を見渡せば、非常にうっすらとではあるが、南南西の方向に中央アルプスが見えている。
なかなか同定は難しいが、
木曽駒ヶ岳を中心に、
その左に将棊頭山、右に麦草岳を従えた形で見えているようである。
あまり見たことの無い構図なので、ハッとさせられるが、如何せん、その姿はボンヤリとしていて不明瞭過ぎる。
この尾根上には雪が 20センチくらい積もっており、歩くのに苦労する。
すぐに前方右手上方に、日の光に輝く ゲレンデトップのリフト施設が見えてくる (写真 右から 1/4程の所)。
しかし、そこに至る迄にはさらに登りがあることを知りガッカリする。 |
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