鉢盛山 ( 鉢盛山:2,446.6m ) 2015.4.16 登山



【PHOTO & 記録 鉢盛山 6】

そして、10時55分、ようやく小鉢盛山に到着。
シラビソの幹に、横向きになってしまった小さな標識が付けられている。
ここでは休まずに先へと進む。

小鉢盛山からは少し下った後、また小さな高みを 2つほど越えていく。
この辺からは、右手樹林越しに鉢盛山が大きく見える様になってくる。

その鉢盛山の大きさ、高さに、これからの行程を思って動揺したのか、 ここで失敗をしてしまった。
ピンクテープを頼りに進んでいたものの、必ずしもそのテープのソバを通らずに、 歩き易いところを進んでいたため、右手に鉢盛山があるにも拘わらず、勘違いをして真っ直ぐに下ってしまったのである。

つまり、ピンクテープは左側、そしてすぐに右側に付けられていたのだが、 当然 その意図は、左側のテープが 『 No.1 』 で、『 No.2 』 は右側のテープという順番なのである。
しかし、いい加減な歩き方をしていた所為で、先に右側のテープが目に入ってしまったため、そのテープを 『 No.1 』 と思い込み、 その後に左側のテープの方へと進んでしまったのである。

そこから斜面を下ったのだが、当然テープが見つからない。
暫く周囲を歩き回ったものの、全くテープが見当たらないので、斜面を登り返して元の位置に戻ったところ、正規の順番に気づいたという次第である。
ロスした時間は 7、8分程であったと思うが、精神的、肉体的に大変疲れてしまった。

正規の順番通り右に折れ、斜面を下る。
最初は緩やかな下りであったが、その後ドンドン急斜面を下ることになるので、この先に待っている鉢盛山への登りが大変に憂鬱になる。
下り着いた後は暫く平坦な道が続く。この辺の新雪は 15センチ近いところもあり、 体力を消耗させる (かといってラッセルという程ではないが・・・)

また、この辺になると、気温が上がったためであろう、 木の上からは先程までの雪の塊に代わって、みぞれ状態のものや、完全に水になったものが落ちてくる様になる。
雨と同じ状況なので、カメラを守るのに苦労する。

平らだった道も、やがて徐々に勾配が出てくる様になり、その後、登りがズッと続く様になる。
斜度はそれ程でも無いのだが、疲れた身体にはこの登りはかなり厳しい。
少し進んでは立ち止まるという、疲れた時のパターンを繰り返しながら何とか登って行く。

やがて、雪の斜面の先、樹林の向こうに青空が見え始めたので、もうすぐ頂上かと喜んだのだが、 登り着いてみると樹林が少ない場所に登り着いただけで、先の方にはまだ斜面が続いている。
ため息をつきながら登り続ける。

振り返れば、小鉢盛山が大きく見えている。
帰りに、あの斜面を登り返さねばならないのか と思うとゾッとする。

この頃になると、空は少し薄曇りとなっており、 樹林越しに見える 乗鞍岳方面にも再び雲がかかり始めている。


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