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長く、そして精神的にキツく感じられた斜面も、徐々に傾斜が緩み始める。
左手 前方を見れば、樹林の向こうにマイクロウェーブ反射板が見えている。もう頂上は近い。
周囲にダケカンバが現れる様になった後、再びコメツガ、シラビソの樹林帯に入っていく。
樹林の先の方に白い雪と空が見えている。 |
今度こそ頂上に違いない と思いながら樹林帯を抜けると、
目の前に雪のマウンドが現れ、そこを登ると、もうその先に高みはなく、雪の原と周囲の山々が目に飛び込んできたのだった。
ようやく鉢盛山頂上到着である。時刻は 12時57分。
駐車場から 6時間26分を要したことになる。
最近、運動不足による体力の衰えを感じるが、遠回りをしてしまったこと、新雪に苦労したことを考慮しても、やはり時間がかかり過ぎであろう。 |
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しかし、頂上と言ったが、周辺を見回すと、
マイクロウェーブ反射板があるのみで頂上標識が見当たらない。
帰宅後に調べると、まさに今立っている雪のマウンドの下に三角点や祠があったようである。
考えたら、この山を正規に登る場合、雪の無い 6月下旬から 10月中旬までの期間限定となっている。
従って、登山時期を考えると、高い標柱は不要ということなのであろう。
と思っていたのだが、真相は、立てられていた頂上標識が壊れてしまっていたようである。 |
標識探しを諦め、マイクロウェーブ反射板の方へと進む。
ここからの展望は素晴らしいはずなのだが、残念ながら今は周囲に雲が多くなっており、山々の展望は十分とは言えない状況である。
今朝ほど、あれだけよく見えていた
乗鞍岳であるが、
今は頂上付近が雲に覆われている。
また、御嶽に至っては、
今は霞んでしまってほとんど見えない状態である。 |
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写真は
乗鞍岳方面。
大日岳、剣ヶ峰は全く見えず、辛うじて四ツ岳が見えるか見えないか というような状態である。
なお、十石山は辛うじて見ることができる。 |
こちらは、
焼岳、
笠ヶ岳、
霞沢岳方面。
写真 左端の山が焼岳。その右に見える山は、
恐らく笠ヶ岳から西に延びる尾根上にある 2,417.5m峰と思われる。
そして、その右手前に霞沢岳の南に位置する 2,553m峰が続き、その後方に笠ヶ岳が見えている。
笠ヶ岳の左手前には霞沢岳が見え、
霞沢岳の右後方には笠ヶ岳から続く抜戸岳が台形の山容を見せている。 |
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