蝶ヶ岳 ( 蝶ヶ岳:2,977m) 2017.5.30 登山



【PHOTO & 記録 蝶ヶ岳 10】

場所を少し移動して頂上標識の後方へと進むと、南東方向に 大滝山が見えてくる。

しかし先にも述べたようにその左右の後方に見えるはずの 八ヶ岳富士山、 南アルプスは全く見ることができない。

大滝山のさらに右側、南の方角には 鉢盛山 (写真後方 左側の山) が見えるものの、 その後方の中央アルプスはほとんど同定できない状況である。
そして、鉢盛山のさらに右、南南西の方向にはうっすらと 御嶽が見えていて、 これで 360度、グルリと一周である。


すぐ目の前の 穂高連峰がクッキリとしていないのが残念だが、 一応この展望に満足したところで、12時19分に下山を開始する。
当初は蝶槍まで行くことも考えていたが、最高点を踏んでしまうと全く行く気が失せてしまった。
従って、蝶ヶ岳ヒュッテや瞑想の丘にも寄らずにそのまま下山する。
身体の方が早く下山したい旨を脳に伝えていたようである。

稜線を離れてテント場へと下る手前にて、見納めとなる 穂高連峰の姿をカメラに収める。
やはり ややボンヤリ気味であるが、この光景はいつ見ても素晴らしい。

写真は前穂高岳 (左)、奥穂高岳、涸沢岳、 北穂高岳そして大キレットを挟んで南岳、中岳、大喰岳と続く稜線。

こちらは上記写真と大分重複しているが、 奥穂高岳 (左)、涸沢岳、北穂高岳、大キレット、南岳、中岳、大喰岳、そして最後に 槍ヶ岳へと続いている稜線。

素晴らしい景色をカメラに収めた後、往路を戻る。

大滝山を見ながら雪渓の手前まで進み、 アイゼンを装着した後 雪の斜面を下る。
急斜面なので心配であったが、アイゼンが利いてくれて無事に長い斜面を下り終えて樹林帯に入る。

樹林帯の中の雪の斜面も順調にこなし、トラバースが続く道に入り、 往路にてアイゼン装着した同じ場所にてアイゼンを外す。

残雪の道と雪のない道が交互し、そして雪の斜面のトラバースが数回現れる道を下る。

雪は今朝ほどに比べて緩んでおり、一度 大きく右足を踏み抜いてしまったが、 恐ろしいことにその右足が底を捉えることはなかったのであった。

往路を忠実に戻り、2,000m地点の標識を 13時45分に通過、ここからは普通の夏道が続く。
そして、まめうち平には 14時丁度に戻り着き、3分程休憩してさらに先へと進む。

写真は蝶沢のトラバース地点から見た 常念岳、前常念岳。

『 ゴジラみたいな木 』 のある場所を 14時36分に通過し、 14時40分に力水に戻り着く。
冷たい水にてノドを潤し、顔を洗って気合いを入れてさらに下る。

ニリンソウの群落を抜け、吊橋を渡り、 常念岳との分岐には 14時55分に到着。
そして、登山口 (下の写真 ; 登山相談所) には 14時57分に到着し、そこのトイレをお借りした後、駐車場には 15時7分に戻り着いたであった。

この間、常念岳が見えるはずの場所では、ガスなどに遮られることなく、 しっかりとその姿を見ることができたのであった。

本日は残雪の山として 蝶ヶ岳を選んだが、登りに使うのは初めてであるためワクワク感もあり、 しかも好天に恵まれたため、前回全く見ることができなかった景色を楽しみながら登ることができて満足のいく山行であった。

雪の斜面ではかなり苦労したものの、蝶ヶ岳を選んだのは身体的にも正解であった。
また、蝶ヶ岳から見た 穂高連峰は 薄いベールが掛かっているようで期待したレベルではなかったものの、十分に初夏の山々の様子を窺うことができ、これも満足である。

ただ、問題はいつものように体力で、 本当に体力強化に真剣に取り組まねばならない状況である。



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