蝶ヶ岳 ( 蝶ヶ岳:2,977m) 2017.5.30 登山



【PHOTO & 記録 蝶ヶ岳 7】

喘ぎつつも登り続け、漸く傾斜が緩やかになったが、 今回もこれで終わりではなかった。
今度は、写真の様に、少し平らとなった雪原の先にまたまた斜面が控えている。

またまたガッカリしたが、よく見ると、その斜面の先にはハイマツ帯が見えているではないか。
今度こそ頂上近くであろうとの期待が出て、少し元気が出てくる。

そして、足下も落ち着いたので、 大天井岳方面を写真に収める。
大天井岳の左手前には蝶槍の姿も見えている。

写真 左端の高みが蝶槍。
その右手、斜めになった木を挟んで、後方に少し霞み気味に見えている山が大天井岳で、その右に見えるピークが中天井岳である。
そして、写真右端の大きな山が 常念岳で、 その左後方に見える高みが東天井岳。

ハイマツ帯に向かって足を進める。
緩やかな傾斜の雪原を進んだ後、右斜めに斜面を登っていく。
最後の登りとは思うものの、やはり足が進まず苦しい。

2度程途中で立ち止まりながらも斜面を登り切り、何とかハイマツ帯の下に至る。 しかし、そこで雪は全く無くなってしまう。
このまま頂上まで雪が続くことを期待していたのだが、これにはまたまたガッカリさせられる。

仕方なくアイゼンを外し、手にアイゼン、ストックを持ったままハイマツ帯を進む。

振り返れば 大滝山 (写真) が見えているが、 その後方に見えるはずの 八ヶ岳富士山、 そして南アルプスの山々は霞んでしまって全くと言って良いほど見ることができない。

写真 ほぼ中央が大滝山の北峰。
その右手に見えるやや丸い高みが三角点のある南峰。

八ヶ岳や 南アルプスが全く見えないので、さて 穂高連峰槍ヶ岳はどうであろうか・・・ と思いながら先へと進む。

ハイマツ帯を緩やかに登っていくと、ハイマツ帯の先、 蝶ヶ岳ヒュッテの風力発電装置と風速計が立つ左後方に 槍ヶ岳の姿が見え始めたのでテンションがグッと上がる。

さらには、蝶ヶ岳の三角点がある高みの左後方に 野口五郎岳が確認でき、その左には喜作新道のある尾根が見えている。
蝶ヶ岳の最高点までもう少しである。

早く 穂高連峰から 槍ヶ岳へと続く山並みを見たい との逸る気持ちを抑えつつテント場を横切り、少し登って 蝶ヶ岳の稜線に立つ。
時刻は 11時36分。

イヤハヤ、体力不足の上に雪に苦しんで、何と駐車場から 5時間もかかってしまった。
時間的には地図通りではあるが、雪の無いまめうち平までがコースタイム 2時間20分のところを 1時間40分でこなしたのに対し、 まめうち平からここまではコースタイム 2時間40分のところを 3時間10分程かかっている。

この結果を真摯に受け止め、普段体力をつけることをしっかりと実践せねばなるまい (と、山に登る度に反省するのだが実践できていない)



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