Demon Busters!









科学と魔法が等しく世に存在する時代。

強大な軍事力を背景に世界に覇を唱えるルベリア帝国。
その力の象徴たる超巨大都市アークタウンでは、
支配する者とされる者の間に強い対立が存在していた。
反帝国勢力の一つに傭兵として雇われる男、祐漸は、
戦いの最中、突如空から飛来した光の落下に巻き込まれる。
光と共に落ちてきたのは、一人の美しい少女だった。

「わたしは、わたしのことがまったくわからない、ということがわかりました!」

天條かなた、と名乗った少女は記憶喪失だった。
“最強”の名を冠する男と、空からやってきた少女、
二人の出会いが、世界の命運を賭けた戦いの序曲となる――










第一章 空からきた少女

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第二章 ???














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登場人物紹介

祐漸
 本編の主人公。流れ者の傭兵で、その素性は謎に包まれている。ただ一つ確かなことは、彼が“最強”と呼ばれるに相応しい実力を有しているということだった。身の丈ほどの大剣を自在に操るパワーと、卓越した剣技を持つ。一見クールだが好戦的な面もあり、特にプライドを傷付けるような言動には静だが激しい怒りを見える。義理堅さも持っており、なんだかんだと冷めたことを言いながらも他人を放っておけない気質。
 

天條 かなた
 メインヒロインにして、もう一人の主人公。空から落ちてきた、自分に関することを何も知らない少女。無垢であるがゆえに天真爛漫で、記憶喪失という境遇をまったく気に留めない明るい性格をしている。知識が著しく欠如しているため、まったく新しい事柄に触れると長い思考に入ってしまうが、頭の回転そのものは速い。自分という存在に対する執着が希薄で、逆に他人に対しては親身になって接する。
 

エリス・ファフナー
 もう一人のヒロイン。人を遥かに超越した力を持った竜種と呼ばれる特殊な種族の少女。人里離れた山奥で暮らしていたが、かつて父親を倒した祐漸を追って街へやってきた。普段は大人しく振舞っているが、烈火の如き激しい気性の持ち主。祐漸に対しては色々複雑な執着心を抱いている。外見が幼いことを気にしており、それを指摘するととても怒る。
 

ラーク・スウォード
 帝国に仕える少年剣士。魔法によって肉体能力を大幅に強化した魔法戦士であり、若くして帝国最強の集団、十二人の“ナイツ”の一員として第八の位を授けられた才能溢れる若者。強い正義感を持っており、帝国の平和を守る使命を最上のものと思っている。
 

アルド・レイ・カークス
 黒衣を纏った闇世界“最凶”の殺し屋で、死神の異名を持つ。殺しに関して独特の美学を持っており、無駄な殺しはせず、ただ最高の“死”に触れることを目指す求道者。
 

 

 

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