角間山、湯ノ丸山、烏帽子岳 ( 角間山:1,981.2m、湯ノ丸山:2,101m、烏帽子岳:2,066m ) 2019.6.18 登山



【PHOTO & 記録 角間山、湯ノ丸山、烏帽子岳 1】

左膝と右足首の状態を考慮して、『 登る 』 ことよりも 『 歩く 』 ことに重きを置いた登山をもくろみ、6月5日(水)に美ヶ原高原ロングトレイルの一部である 三峰山、二ツ山、鉢伏山に登ったところ、 体力不足と水不足に悩まされて最後はヘロヘロになってしまったものの、大変楽しい時を過ごすことができたのであった。

これに味を占めた訳ではないのだが、相変わらず左膝の状態が良くないことから、 次の山行も 『 歩く 』 ことに重きを置くことにして、浅間連峰の西側に位置する湯ノ丸山、烏帽子岳に登ることにする。
この湯ノ丸山はかねてから残雪期に登りたいと思っていた山なのであるが、何しろ登山のスタート地点となる地蔵峠の標高が 1,733mもあるため、 情報不足からノーマルタイヤの車では登るタイミングがなかなか掴めず、結局、これまで一度もトライしていなかったのである。

今回、『 歩く 』 ことに重きを置いた登山を考える際、 三峰山とともにパッと頭に思い浮かんだため、こうなったら残雪期ということに拘らずに登ってみようと思った次第である。
ただ、今はレンゲツツジの開花時期で人が多いことが見込まれるため やや躊躇していたところ、 ヤマレコにて、地蔵峠からではなくさらに北側にある鹿沢温泉から登り、角間山、湯ノ丸山、烏帽子岳を周回して戻って来るコースがあることを知り、俄然 登ろうという気になったのであった。

6月18日(火)、朝 3時40分に横浜の自宅を出発する。
上空には雲が多いものの、予報では現地は晴れ時々曇りのはずである。
横浜ICから東名高速道下り線に入り、海老名JCTからは圏央道へと進んで、お馴染みの八王子JCTを通過した後、さらに北へと進んで鶴ヶ島JCTにて関越自動車道へと入る。

圏央道ではトラックが多く、朝の 4時過ぎにも拘わらずかなりの交通量であったが、 関越自動車道では程良い交通量となって順調に進む。さらには、藤岡JCTから上信越自動車道に入ると交通量は格段に減り、全くストレスを感じず快適に進む。
途中、特徴ある 妙義山の姿を見ることができたものの、 碓井軽井沢IC前後ではガスが多くなり、 浅間山は全く見ることができない。
空の状態も、一時黒い雲が多くなってヤキモキさせられたが、途中から日が差すようになってホッとする。

小諸ICにて高速道を下り、すぐの信号を左折して県道79号線を北へと進む。
1km程先にある小諸IC北の丁字路を左折して浅間サンライン (県道79号線のまま) に入り西へと進む。
そして、3km強ほど進んだところにある別府の交差点を右折して県道94号線に入れば、後は目的地の鹿沢温泉まで道なりである。

途中、道路脇に一定間隔で石仏 (観音様) が置かれていることに気がつく。
すぐに、茅野市街から奥蓼科へと向かう県道191号 (湯みち街道) のことが思い浮かんだが、 その湯みち街道の観音様は江戸時代にこの地を訪れた湯治客らが温泉の効能に感謝をして寄進したものとのことであった。
果たして、ここの観音様にはどのような謂われがあるのであろうか・・・。

順調に山に入っていくと、 やがて道路際に 『 つつじ祭り 』 と書かれた旗が立ち並ぶ湯の丸高原を通過する。
ここが地蔵峠で、ここには広い駐車場とともにレストランやホテルもあり、また湯ノ丸山の登山口だけあって周囲には登山者の姿も見受けられる。

この地蔵峠からは下りに入るが、道の左側斜面には多くのレンゲツツジが花を咲かせている。 まだ最盛期ではないとのことだが、現在でも斜面が朱色に染まっていて素晴らしい。
山間を順調に下り、やがて周囲に人家 (旅館等) が現れてくるとそこが鹿沢温泉で、 きれいなトイレのあるスペースに車を駐める (ここはバス停にもなっている)。時刻は 6時33分。


トイレを利用させてもらった後、身支度を調えて 6時41分に出発する。

車道を辿って来た方向に少し戻ると、すぐに道路左手、旅館の紅葉館の先に観音様の石仏が見えてくる。

傍らの説明書きによれば、 道ばたに見られる石仏は 『 丁石百体観音像 (百番道しるべ観音) とのことで、 東御市新張 (とうみし みはり) からこの鹿沢温泉までの道沿いに江戸時代から明治時代にかけて一丁 (約109m) おきに、 百体建てられたとのことである。
そして、目の前にあるのが丁度 百番目の千手観音なのである。

石仏の謂われを知り、スッキリとした気持ちで先へと進む。

今度はすぐに道路右側に石碑が見えてくる。

石碑には、小さい頃に良く歌った 『 雪山賛歌 』 の歌詞が書かれており、 こちらも傍らに説明書きがあるが、ここではその内容は割愛させて戴く (最後のページにその説明書きを写した写真あり)

その石碑から少し進めば右に分かれる道が現れ、その角には 『 九十九番 千手観音 』 とともに、 『 湯ノ丸山、角間山登山口 』 の標識が立っている。時刻は 6時45分。

その右手の舗装道に入り少し登っていくと、スキーロッジ風の建物が右側に現れる。 その先で足下はコンクリート道、さらには土の道へと変わり、その後、樹林帯へと入っていく。

樹林帯の入口には 『 この付近にクマ出没 注意必要 』 の注意書きが立っており、 背中のクマ鈴をなるべく鳴らすようにして進む。

暫くは林道のような道が続く。
右手は山で、左下には川があるらしくせせらぎが聞こえている。

緩やかに登っていくと、 やがて 『 ちよだ・つま恋の森 』 と書かれた案内板が現れる。 『 ちよだ 』 というのは東京都千代田区のことで嬬恋村と交流植林事業が行われているらしい。

その案内板の下に 『 ← 角間峠 』 の標識が立っている。
時刻は 6時54分。

その標識に従って左に折れ、先ほどの川に繋がる小さな流れを渡ってさらに左へと進んでいくと、 すぐに道は山襞に沿って右へとカーブしていく。

ここからは左下に下っている斜面を横切る道が続き、道幅も狭くなって山道らしくなるとともに、左手の展望が開けるようになる。

左手には桟敷山が大きく、その右後ろに小桟敷山 (写真) が見えており、 どちらも溶岩ドーム型なので日光にいるような錯覚に陥る。

少し進むと、今度は左前方に湯ノ丸山が見えてくる。
なだらかな斜面がササ原となっており、その中に木々が疎らに生えている姿は前回の 三峰山を彷彿させるとともに、少し雲が多いとは言え、 その後方に広がっている青空にテンションが上がる。

6時58分、『 角間峠 1.3km 』 の標識を通過。
斜面を横切る緩やかな登りの道はまだまだ続く。

やがて、右の斜面には朱色をしたレンゲツツジの花がチラホラ見られるようになる。 この後、車から見たようなレンゲツツジの群生が見られると嬉しいのであるが・・・。

道はやがて短いカラマツの樹林帯に入る。
この辺からは足下にササが目立つようになり、総じてこの後はササ原が続くようになる。

樹林帯を抜けると、右手になだらかな斜面が上方へと延びている、開けた場所に出る (写真)
その斜面途中には樹林帯があるものの、この辺はスキー場の一角だったのではと 思わせるような地形である。



角間山、湯ノ丸山、烏帽子岳 登山データ







登山日:2019.6.18 天候 : 晴れ時々曇り単独行 日帰り
登山路 : 鹿沢温泉バス停横 駐車場−角間山登山口−角間峠−角間山−角間峠−湯ノ丸山 北峰−湯ノ丸山 南峰−小梨平− 小烏帽子岳−烏帽子岳−小烏帽子岳−小梨平−中分岐−鐘分岐−鹿沢温泉バス停横 駐車場
交通往路 : 瀬谷−横浜IC−(東名高速道)−海老名JCT−(圏央道)−鶴ヶ島JCT−(関越自動車道)−藤岡JCT− (上信越自動車道)−小諸IC入口−(県道79号線)−小諸IC北−(浅間サンライン:県道79号線)−別府−(県道94号線)−鹿沢温泉バス停横 駐車場 (車にて)
交通復路 : 鹿沢温泉バス停横 駐車場−(県道94号線)−別府−(浅間サンライン:県道79号線)−小諸IC北− (県道79号線)−小諸IC入口−(県道79号線)−諸入口−(国道18号線)−平原−(国道141号線)−佐久間北IC−(中部横断道)−八千穂高原IC−(国道299号線)− 清水町−(国道141号線)−須玉IC−(中央自動車道)−八王子JCT−相模原愛川IC−(県道52号線)−相模原公園入口−(県道507号線)−相武台団地入口−(県道50号線) −中央林間−鶴間二丁目−瀬谷入口−(かまくらみち)−上瀬谷小入口−上瀬谷小東側−(海軍道路)−瀬谷 (車にて)

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