横岳 (杣添尾根) ( 横岳 奥ノ院:2,829m ) 2015.3.31 登山



【PHOTO & 記録 横岳 (杣添尾根) 5】

目の前の雪のマウンドを越え、少し下ると三叉峰へのキツい登りが始まる。
途中の樹林帯では、上空を吹く風の音が結構大きく聞こえ、稜線上は風が強いのではないか と心配させられたが、 ありがたいことに、吹く風は優しく、汗ばむ身体に心地よい。

雪の上の踏み跡を辿りつつ、高度を上げていく。
既に出発してから 3時間以上経過しており、食事を含む大休止としたいところであるが、雪の尾根道では適当な場所も無く、喘ぎながらも登り続ける。

道は一直線に続くが、決して一本調子ではなく、 いくつかのマウンドを越えていくことになる。
さすがにバテ始め、少し登っては立ち止まるというパターンが続くが、立ち止まると周囲の素晴らしい景色が目に入り、 その度に周囲の景色を写真に納めてしまう。

道はようやくハイマツ帯の中を進む様になる。
斜面が急角度のため、今まで先の方に見えていた三叉峰の岩峰が見えなくなっている。
ハイマツの中をジグザグに進む。ここでも少し登っては休み、写真を撮るというパターンが続く。

振り返れば、かなりの高度感にビックリさせられる。
南牧村、川上村が下方に広がり、その後方に 天狗山、男山高登谷山横尾山などお馴染みの山々が村を囲む様にして並んでおり、 さらにその後方を金峰山甲武信ヶ岳 〜 高天原山 〜 御座山などの山々が取り囲んでいる。
もう春であるから、村々に雪は見えないが、冬場は辺り一面真っ白になるに違いなく、厳しい土地であることが想像される。

やがて、周囲のハイマツの量がグッと増え、雪道の先に青空が見えるようになる。
そして、その斜面の先に登り着くと、目の前に三叉峰の岩峰とその手前にある標識が現れる。
もっと登り続けなければならないと思っていただけに、これは嬉しい。

そして、ハイマツと雪の斜面をさらに登り続け、10時34分、 標識の立つ杣添尾根分岐点に到着。

呼吸を整えつつ右手前方を見ると、いきなり 鹿島槍ヶ岳五竜岳の姿が目に飛び込んでくる。
さらには、その左に剱岳立山も見えてくるなど、 先日の美ヶ原ではぼやけ気味だった北アルプスの山々が、 大変ハッキリ見える様になる。
これには興奮。暫し周囲の写真を撮った後、さらに良い展望を得ようと、目の前の三叉峰に登る。



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