横岳 (杣添尾根) ( 横岳 奥ノ院:2,829m ) 2015.3.31 登山



【PHOTO & 記録 横岳 (杣添尾根) 2】

シラビソの林を進む。
すぐに小さな流れを渡ることになり、そこから急登となる。しかし、その急登も長くは続かず、道は緩やかな勾配となる。
そして、その後、急登、緩やかな登りといったパターンが続き、高度を上げていくことになる。

展望は全くと言って良い程無く、雪の上を黙々と登っていくのみである。
足下には踏み抜き跡が所々に見られるが、本日は雪が締まっており、今のところ踏み抜きの心配は無い。
また、雪の上の踏み跡は明瞭で、しかも頻繁に赤テープがあるので迷うことは無い。

展望の無い登りが続く中、左手樹林越しに 金峰山がチラリと見える。
しかし、その後は再び展望の無い登りが続く。

やがて、尾根がかなり狭くなり、先の方の樹林の間から青空が垣間見えるようになったので、 樹林を抜け出せるとの期待感を抱かせる。
しかし、その高い所に登り着くと、さらに先に道が続いているというパターンが連続する。

気が付けば、尾根もいつの間にか広くなっている。まだまだ先は長い様である。

時々の急登に息を切らせつつ登っていくが、いくら登っても開けた場所には出ず、 少しずつ疲れが増してくる。

なお、樹林帯の中は日の光が差し込んで明るく、上を見上げれば青空が覗いている。 今朝程のことを考えれば、奇跡とも思える回復状況であり、早く樹林を抜けて展望を得たいという気持ちが強くなる。

やがて、樹林の密度も少しずつ疎になり始め、左手樹林越しに 富士山が見える様になる。
さらには、再び金峰山が見えた後、 右手樹林越しに浅間山も確認できるようになる。
しかし、いずれも木々が邪魔をして完全に見通せる状況にはなく、もう少し高度を上げていく必要がありそうである。

少し進むと、樹林が一旦切れて、頂上にダケカンバが 1本立っている雪のマウンドが現れる。
このマウンドに立つと、 富士山が完全に見通せる様になる。
そして、その手前には茅ヶ岳が見え、 さらには金峰山北奥千丈岳・国師ヶ岳方面、 そしてその手前に横尾山、川上村も見えるようになり、 少し元気を貰う。

写真はその 富士山方面。
富士山の左下方手前には、 茅ヶ岳、金ヶ岳が頂上を重ねるようにして見えている。
写真では分かりにくいが、右が茅ヶ岳、左が金ヶ岳と思われる。

また、金ヶ岳の左側に続く稜線は、小さな高みを 2つほど経てから一旦大きく下り、 その後、弓形を描く様にして再び尖った高みへと上っているが、その尖った高みは恐らく曲岳と思われる。



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