滝子山(寂敞尾根) ( 滝子山:1,620m ) 2021.4.26 登山



【PHOTO & 記録 滝子山(寂敞尾根) 1】

4月15日の 中倉山に続いて、4月23日(金)、 南大菩薩滝子山に登ってきた。
先日の 権現山・扇山・百蔵山登山の際に見た滝子山の姿がなかなか見事で印象に残ったためなのだが、 加えて、近年人気の寂敞(じゃくしょう)尾根を登るコースに興味をそそられたことも大きな理由となっている。

ところがである、これまで登山において数多くの失敗を経験してきてはいるものの、今回の滝子山では未だかつてない大失敗をしてしまったのである。
寂敞尾根を登って滝子山の頂上を踏んだ後、大谷ヶ丸へと縦走している途中、カメラのシャッターが切れなくなるという現象が生じたのだが、その対応を間違えてしまい、 それまでの 4時間20分ほどの登山を記録した画像データを一瞬でパーにしてしまったのである。

小生のカメラには 2つの SDカードスロットがあり、第一スロットの SDカードが一杯になったら、 自動的に第二スロットの SDカードに記録されるよう設定してあるのだが、どうやらシャッターが切れなくなったのは、その移行ができなくなってしまったかららしいのである。
当然、この時、液晶モニターに警告が出ていたのであるが、それをよく読みもせず、さらには疲れて頭が回らなくなっていたのであろう、第二スロットの SDカードに問題があると勝手に思い込み、 即座に第二スロットの SDカードをフォーマットし直してしまったのである。

ところが、実際は どういう訳か、第二スロットの SDカードの方から記録保存が為されるようになっており、 その第二スロットの SDカードが一杯になったため、シャッターが切れなくなってしまったのであった (第二スロットから記録を行った場合、容量が丸々残っている第一スロットの SDカードへの自動切り替えは行われない)
それを、警告内容を見もせず、さらには SDカードの使われ方も確認せずに、ただ思い込みで第二スロットの SDカードをフォーマットしてしまったため、 ここまでの登山記録を一瞬でパーにしてしまったという次第である。

すぐに過ちに気づいたものの、もう後の祭り。自分の愚かさを罵るとともに、後悔することしきりであるが、データが元に戻るはずもなく、 空しい思いで大谷ヶ丸を経て下山したのであった。
加えて、大谷ヶ丸の山頂付近で 富士山白根三山を見ることはできたものの、後は展望のほとんど無い単調な道ばかりであったため、 気落ちしていることも加わって、大谷ヶ丸からは本当に辛い道のりであった。

とは言え、画像はなくとも一応 滝子山には登ったので、簡単に登山記録をアップして終わりにしようとも思ったのだが、寂敞尾根で見た 富士山や南アルプスのことを思い出すと悔しさが募り登山記録を書く気になれない。
そして、どうしようかと散々悩んだあげく、もう一度同じルートを辿ることが一番良かろうという結論に達したのであった。
心配は、同様の天候に恵まれ、同様の景色に出会えるかということであるが、幸い 弥の明後日 (やのあさって) となる月曜日も天気が良さそうなので、 早速出かけることにする。

4月26日(月)、5時半に横浜の自宅を出発する。
横浜ICより東名高速道下り線に乗り、海老名JCTから圏央道へと進んで北上し、さらに八王子JCTから中央自動車道に入る。 この日も快晴で、高速道を進む途中、富士山を見てテンションが上がる。

大月ICで高速道を下り、国道20号線に入って笹子方面へと進む。
大月ICから 10分程進むと、大鹿川を渡ったところで右手にアスファルト(瀝青)生成工場が見えてくるので、その先にて右折する。 すぐに JR中央本線のガード下を潜った後、その先で道が 2つに分かれるので、右側の道に入る。
暫く坂道を緩やかに昇っていくと、やがて右手に中央自動車道が平行に走るようになり、坂道を昇りきったところで右折して中央自動車道を橋 (原平橋) にて越える。
後は道なりに昇っていけば、すぐに出発地点となる桜森林公園のゲートが見えてくる。

ゲート手前の駐車スペースが空いていたので、そこに車を駐める。時刻は 6時48分。


車内で朝食をとった後、身支度を調えて、6時55分に出発する。
前回は 7時15分出発だったので、20分程早い。

まずは、有害獣が出て行かないためのゲートを開けて公園内に入り、舗装道を緩やかに昇っていく。

なお、小生が車を駐めたゲート前のスペースが塞がっている場合は、ゲートを開けて中に入れば、 空きスペースがいくつかある。

大鹿川を渡り、さらに進んでいくと、 これまでのアスファルト道が少し狭いコンクリート道に切り替わるところで、右手に寂敞尾根へのルートが現れる (写真)
時刻は 7時丁度。

ここには 『寂しょう尾根 危険! 注意!』 と書かれた大月警察署と大月市による注意書きが立っている。

3日前はこの注意書きを見て少し緊張したが、1回登っているので、 今回は 『油断は禁物』 ということだと解釈する。

林道のような道を緩やかに登っていくと、2回ほどカーブした先に建物が現れる。時刻は 7時4分。

右手の建物には 『寂敞苑』 と書かれた立派な表札が架かっており、 左手の建物には 『梁山泊 (漢字だったと思う) と書かれた建物もあったので、 かつてはここを登山基地として山を楽しんだ方々がおられたのであろう。

しかし、今や建物は廃屋への道を突き進んでいるような状態である。

なお、帰宅後調べると、寂敞尾根は 1984年に この寂敞庵の人々の手で開拓されたらしい。 感謝。

この寂敞苑の先から足下は山道に変わり、やがてスギやヒノキの植林帯の中を進むようになる。

傾斜が緩やかな道が暫く続くが、右に大きく曲がって斜面を登り始めると、傾斜がかなりキツくなる。

息が上がってくるが、その急登も然程長くは続かず、樹林を抜けて朝日が当たって明るい場所に登り着くと、 そこには送電線の鉄塔 (高圧線鉄塔 No83笛駒線)が立っていた。
時刻は 7時18分。

鉄塔の下を潜り、土手のような尾根を緩やかに登っていく。

左手を見れば形の良い山が見える。
方角的にはお坊山東峰であろうか。

道は緩やかな登り、あるいは平らな道が続く。

道は一旦下りに入った後、砂礫の斜面を登り始める。
すぐに斜面の先 右手にガードレールが見えてくる。
市営林道大鹿線に到着である。時刻は 7時28分。

これより先の登山道は、すぐ右手に見える林道法面の切れ目のところから始まる。



滝子山(寂敞尾根) 登山データ







登山日:2021.4.26 天候 : 快晴単独行 日帰り
登山路 : 桜森林公園−寂敞苑入口−高圧線鉄塔 No83笛駒線−市営林道大鹿線−寂敞尾根−浜立・寂敞尾根分岐−滝子山−大谷ヶ丸方面分岐− 滝子山三角点峰−大谷ヶ丸方面分岐−白縫神社(鎮西ヶ池)−笹子駅・大谷ヶ丸分岐−迂回路・難路分岐−大鹿山・滝子山(難路)分岐−道証地蔵−田通乃姥神−寂敞苑入口−桜森林公園
交通往路 : 瀬谷−横浜IC−(東名高速道)−海老名JCT−(圏央道)−八王子JCT−(中央自動車道)−大月IC−(国道20号線)− 石井工業瀝青生成工場−(旧甲州街道・一般道)−原平橋−桜森林公園 (車にて)
交通復路 : 桜森林公園−(一般道・旧甲州街道)−石井工業瀝青生成工場−(国道20号線)−大月市初狩町中初狩陸橋先の信号−(県道712号線)− 中央都留カントリー倶楽部入口−(県道702号線)−中央道都留IC−(県道40号線)−寿町交差点−(県道40号線)−つる一丁目2−(国道139号線:富士みち)−中央一丁目交差点−(国道139号線:富士みち)− 上谷三丁目3−(県道24号線:都留道志線)−四里塚−(国道413号線)−青山−(国道412号線)−平山坂下−(県道54号線)−田代丁字路−(県道54号線)−角田大橋丁字路−(一般道)−才戸− (県道63号線)−あつぎ郷土博物館入口−(一般道)−長坂−(県道42号線)−座間下宿−(県道46号線)−座間二丁目−(県道42号線)−西原交差点−(国道246号線)−深見西−(一般道)− 大和小学校前−(一般道)−パチンコ店前−(一般道)−上瀬谷住宅前−(一般道)−上瀬谷小学校前−(一般道)−上瀬谷小学校東側−(海軍道路)−瀬谷 (車にて)

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