杓子山 鹿留山 ( 杓子山:1,597.5m、鹿留山:1,632.0m ) 2016.2.10 登山



【PHOTO & 記録 杓子山 鹿留山 3 】

暫く緩やかな道が続くが、最後に高座山に向けての急登が待っており、 やや溝状になった急斜面を真っ直ぐ登ることになる。
足下に雪はないものの、霜柱ができており、少し滑りやすい。
朝の寒さで地面も凍り気味なのでまだ良いが、暖かくなってきたら、登り、下りとも苦労しそうである。 そのためか、ここにはロープが置かれている。

そのロープに頼らず何とか急斜面を登っていくと、周囲に木々が見られるようになり、 そこを抜けた所が高座山頂上であった。時刻は 9時8分。

狭い頂上には四等三角点が置かれており、振り返れば木々が少々邪魔ではあるものの 富士山を見ることができる (写真)

道はこの山頂を真っ直ぐ進むことになる。
休まずに通過しようとしたところ、ここからの下り斜面は先程までと違って完全に雪に覆われている。
雪の量も多いようであり、この先 軽アイゼンが必要になった場合、雪の上では装着しにくいと考え、この頂上でチェーンスパイクを装着する。
ついでに少々休憩し、9時16分に出発、雪の斜面を下る。

雪は 20センチ程であり、先行者の足跡はあるものの、所々で踏み抜く場所も出てくる。
傾斜は一旦 緩やかになり、細い尾根の樹林帯歩きが続く。足下の雪はこの辺でも 20センチ程で、サラサラしており楽しみながら歩いて行ける。

小さなアップダウンを繰り返しながら徐々に高度を上げていく。
左手樹林越しに 三ツ峠山が見えているが、 ここでも枝が邪魔をして見通すことができない。

やがて、目の前の小さな高みに登り着くと、展望が開ける。
この高みの下方には鉄塔があり、その後方に山が見えている。
あれが 杓子山かと思ったが、 地図を見ると杓子山に続く尾根の一部ではあるものの杓子山ではないようである。

一旦下り、鉄塔の真下を通る。 その鉄塔に至る迄、そして鉄塔を抜けてからの登りでも 少し痩せた尾根が続くので油断は禁物である。

鉄塔を抜けて岩場の登りに入ると、展望がグッと広がる。
先程は見えなかった 悪沢岳よりも右側の 南アルプスの山々が見えるようになり、合わせて 御坂山塊もしっかりと見えるようになる。

杓子山から西に派生していると思しき尾根の後方に 三ツ峠山が見え (写真)、 そこから霜山、天上山へと続く府戸尾 (太い尾根という意味らしい) の尾根が左に下っている。

その府戸尾の後方には御坂山が見え、そこから左に 御坂黒岳、破風山、 中藤山 (なかっとうやま)、不逢山 (あわずやま)、金掘山、 節刀ヶ岳十二ヶ岳、鬼ヶ岳、鍵掛、 王岳とお馴染みの山が続いている。
そしてそれら御坂山塊の後方には南アルプスの山々が並ぶ。

写真 中央の山が御坂黒岳。
その右側、一つ高みを挟んで見えている山が御坂山である。
御坂黒岳の左は破風山、そしては中藤山。
また、その御坂山塊の手前を府戸尾が下っている。

不逢山の後方には 鳳凰三山、 そしてその左に辻山が並び、辻山の左後方には 仙丈ヶ岳が雲に隠れつつも確認できる。 仙丈ヶ岳の左には 北岳、 そしてその頂上付近が少し雲に覆われた 間ノ岳農鳥岳が続く。
そのさらに左の広河内岳は雲に隠れているが、その先の白河内岳、 黒河内岳 (笹山)、 そして 塩見岳、 蝙蝠岳は確認することができる。
蝙蝠岳のさらに左側には 小河内岳、そして 悪沢岳が続き、 その後に先程 高座山への登りで見えた 赤石岳聖岳などの山々が続いている。

こちらは上の写真のさらに左側。
中央に見える黒いドーム型の山が 十二ヶ岳で、 その右側の尖った山が 節刀ヶ岳。十二ヶ岳の左の山は 鬼ヶ岳である。
そして、その後方に見える白き山は、右から 北岳間ノ岳、農鳥岳である。



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