杓子山 鹿留山 ( 杓子山:1,597.5m、鹿留山:1,632.0m ) 2016.2.10 登山



【PHOTO & 記録 杓子山 鹿留山 4 】

無論、 富士山も見えているが、 目の前の鉄塔が邪魔で、むしろ 富士山の手前に見えているドーム型の高座山が目立っている (写真)

素晴らしい景色に見とれ、ここで 5分程時間を費やす。

ここからも痩せた尾根歩きが暫く続くが、小さな岩場を通り越して下りに入ると 安定した尾根が続くようになる。

道は再び登りになり、気持ちの良い雪の斜面を登っていく。
しかし、折角 登り着いた高みではあるが、道はそこから下りに入る。

下り着いた所が大榷首峠で、時刻は 10時丁度。
ここから左に下れば不動湯に至り、18年前に登って来た道となる。

大榷首峠からは暫く林道のような平らな道が続き、 林道途中から右の斜面に取り付くことになる。
なお、林道の右手にはモノレール軌道があったが、この上にあるハングライダーの離陸デッキまで荷物を運び上げるためのものらしい。

斜面に取り付いて一登りすると、そのハングライダーの離陸デッキで、 ここからの眺めも素晴らしく、 富士山をしっかりと見ることができる。

また、風向きを見るためであろう、デッキの横には小さな緋鯉がポールに取り付けられている。 風向きはかなり変化しているらしく、緋鯉はクルクル向きを変えながら泳いでいる。

その離陸デッキを過ぎると、道は松林の斜面を真っ直ぐに登っていくことになる。
さほどの急登では無いが、歩き始めてから 2時間半を過ぎているので、少々疲れが出始める。

暫く登ると、道は左に曲がり、日当たりの良い斜面をジグザグに登っていくようになる。 イメージ的には梅園の斜面をジグザグに登るという感じで、あまり背の高くない木々が斜面に疎らに生えた中を進む。

この斜面は南西を向いているため、日当たりが良く、雪がほとんど無い泥の道が続くようになる。 仕方なくチェーンスパイクを外す。
また、ジグザグの振幅は大きく、従って勾配はかなり緩やかである。

ここからも 富士山がよく見えているが、 時刻は 10時半になろうとしているにも拘わらず、富士山の後方、そしてこちらの上空には雲一つ無い。
また、富士山の左には 愛鷹山も見えるようになり、 その手前には山中湖も少し見えている。

日当たりの良い斜面歩きも終わり、 足下には再び雪が出てきたのでチェーンスパイクを装着する。軽アイゼンに比べて簡単に着脱ができるのがありがたい。

ここからは雪に覆われた斜面をほぼ真っ直ぐに登っていく。
右手樹林越しには大洞山、鉄砲木ノ頭などの山々が見え、その後方には神山、 金時山、明神ヶ岳などの 箱根の山も見えている。

周囲に灌木が目立ち始め、足下にササが現れるようになると、 やがて斜面の先に青空が見えてくる。



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