杓子山 鹿留山 ( 杓子山:1,597.5m、鹿留山:1,632.0m ) 2016.2.10 登山



【PHOTO & 記録 杓子山 鹿留山 10 】

途中、所々で右手の展望が開け、 富士山が見える。
午後になっても山頂近辺に雲一つ無く、本当に本日は良い天気である。
先週の 三ツ峠山が途中からガスに囲まれ、 富士山が見えなくなってしまったことを思うと、本日の天候が殊の外嬉しい。

暫く下っていくと、先の方でガサゴソ音がする。
何事かと見ると、まだ子供ではないかと思われるカモシカが慌てて木の陰に隠れるところであった。
ひなたぼっこでもしていたところに小生が下ってきたので慌てて身を隠したようである。
しかしその後は木の陰からこちらをずっと見ている。
写真に収めはしたものの、顔の前に樹木がありあまりうまく撮ることができなかったのだった。

岩場の下りが続く。
写真は岩場を下って振り返ったところであるが、こちら側から登る場合、ここが一番キツイ思いをすることであろう。

ほぼ雪の無い斜面の下りが続くが、傾斜が緩やかになり、 広い尾根に立つようになると再び雪が現れ出す。
雪は凍っていないのでチェーンスパイクを装着せずにそのまま下り続ける。

暫くほぼ平らに近い尾根道が続いた後、再び斜面の下りに入るが、 こちらは至って普通の斜面であり、岩場など無いのでドンドン下って行くことができる。

再び傾斜が緩やかになり、土手のような道を進むようになるとやがて立ノ塚峠に到着。 時刻は 13時10分。

ここからさらに先に進めば、加瀬山を経て二十曲峠、そして石割山に至ることになる。
そちらには先程 擦れ違った登山者のスノーシューの跡が残っている。

小生はと言えば、立ノ塚峠に下り始めた時点でもう下山する気になっていたため、 迷わず右に道を取り、林道のような雪道を下る。
道は最初 明るい斜面を下っていくが、途中から展望の無い樹林帯を進むようになる。

樹林帯ではほぼ勾配は無くなっているものの、足下の雪はかなりあり、 踏み抜くことが多くなる。
雪の上に残るツボ足の跡を忠実に辿るが、それでも結構 疲れる。
加えて、この林道歩きは大変に長い。

なお、途中から雪の上に車の轍が現れたので助かったが、 踏み抜きが続いていたらかなり体力を消費したことであろう。

長かった林道歩きもやがて広い道路に出る。
立ノ塚峠から内野へ下山するのは 2回目だが、かつてはこのように開けてはいなかった気がする。
18年も経てばかなり変わるものである。

正面には 富士山が大きく見えている。 しかし、この時間は逆光になっており、少々見辛い。

ここからも暫く車道歩きが続くが、やがて養鶏場の脇を通り、内野の集落に入る。
振り返れば、高座山、杓子山、 子ノ神と続く稜線が青空に浮かんでいる (下の写真)

正面に 富士山を見ながら進み、 内野のバス停には 14時5分に到着。
バス停は少し離れて 2つあったが、1つは本数が少なく、スーパーの向かい側にあるバス停の方は 13時59分のバスが出たばかり。
次のバスまで 1時間待ちのため、時間の潰し方を考えていたところ、何と 14時10分過ぎに河口湖駅行のバスがやって来たのであった。
遅れていたようである。
バスは貸切状態で 14時28分に富士山駅に到着。14時33分発の大月行きにうまい具合に乗ることができたのだった。

本日は 18年ぶりとなる 杓子山、鹿留山に登ったが、 好天に恵まれ、雪も部分的に豊富で、楽しい 1日を過ごすことができた。
三ツ峠山で味わったようなスリルも良いが、 やはりノンビリとして何の憂いもなく楽しめる登山も素晴らしい。



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