三ツ峠山 ( 三ツ峠山 = 開運山:1,785.2m ) 2016.2.3 登山



【PHOTO & 記録 三ツ峠山 1】

1月27日(水)に 大山に登り、3回連続の 丹沢となったが、 こうなると 丹沢以外の山にも登りたくなってくる。
とは言え、ノーマルタイヤの車では山へアプローチ範囲が狭く、山選びに大変苦労してしまう。
そんな中、昨年の 瑞牆山 カンマンボロン、 年初の 塔ノ岳 尊仏岩跡を訪れたことで 梵字のことが頭に残っていたのか、ふと 三ツ峠山のことが思い浮かぶ。
富士急行線 三つ峠駅から三ツ峠山を目差せば、途中に達磨石と呼ばれるダルマに似た石造物があり、 そこに 『 アーク 』 という梵字が彫られているのである。
調べると、『 アーク 』 は大日如来を意味しており、先般の 尊仏岩跡の石碑に彫られていた梵字 ? も小生の解釈では 『 アーンク 』 でやはり大日如来、さらには 瑞牆山の カンマンボロンも不動明王 (大日如来の化身) とのことであるから、少し因縁めいたもの感じ、 早速 三ツ峠山を目差すことにする。

ただ、下山時に達磨石を見るのでは面白くない訳で、 達磨石のある表登山道を登ることとし (表登山道は 19年ぶり)、なおかつピストン登山を避け、 さらには寒いので山に近い所まで車でアプローチするとの条件にて、アプローチ方法、登山ルートを検討する。
その結果、富士急行線 月江寺駅近くに 24時間営業の富士吉田市市営西裏駐車場があるのを見つけたので、そこに車を駐め、 月江寺駅から電車にて三つ峠駅まで行き、下山後はバスにて富士急行線のいずれかの駅に戻って来るという計画が効率的と判断する。

登る日は 2月3日。天気予報では、朝の 6時頃までは曇りであるものの それ以降は晴れとなっている。
しかし、朝 6時頃の現地の気温は マイナス8℃の予想になっており、さらには前夜の 22時頃に YAHOO天気予報の 『 ○○の今の天気はどうですか ? 』 という欄を確認したところ、現地では降雪との回答が多数寄せられていたのである。
こうなると、車で月江寺駅まで行くのは難しいのでは との心配が頭をもたげ、暫し思案した結果、安全を考えて車を大月駅前に駐めることにする。

2月3日(水)、富士急行線の始発に乗るべく自宅を 5時に出発するつもりであったのだが、 少々寝過ごしてしまい、結局 5時20分過ぎに自宅を出発する。
横浜ICから東名高速道に乗り、海老名JCTから圏央道へ、そして八王子JCTにて中央道へと進む。
空には雲が多く、これは天気予報通りではあるものの、少し心配になる。
大月ICにて高速を下りた後、国道20号線を東京方面に戻って、大月駅近くの駐車場には 6時27分に到着する。
朝食をとり、身支度を調え、第二便である 6時53分の富士急行線に乗るべく、大月駅に向かう。

電車は早朝とあって空いていたが、それでも途中から学生さんなどが乗ってくる。
鉄道の周囲は雪で真っ白。やはり車で月江寺に行くのを止めたのは正解だったと 自分を納得させる。
途中、富士山が見えたのかも知れないが、 ほとんどウツラウツラした状態だったので、確認できていない。


三つ峠駅には 7時21分に到着。
心配された天候も、駅を下りた時には青空がかなり広がっており、日差しも明るく、また家々の間から少し見える 富士山の周囲に雲は全く無い。

国道139号線の方へと進み、国道の少し手前を標識に従って左折する。 この辺はしっかり案内板が立てられているので迷うことはない。
西桂町役場の裏手を進み、最初の十字路を左に曲がる。
ガード下を潜り、車道を進んでいくが、周囲は宅地であり、この時間帯、小学生が通学中である。
また、車道は狭い上に丁度 通勤時間になっているのか、車が頻繁に通るので注意が必要である。

見上げれば、前方に 三ツ峠山の姿が見えている。

三ツ峠山の名前の由来は諸説あるようだが、ここから見えているように、 山頂には三つのトッケ (尖峰 = 突起) があるため、それが訛って三ツ峠山になったというのが一番シックリくる。

なお、三ツ峠山の後方には少し雲が残っているものの、青空の面積の方が多い。
と思って安心していたら、進むに連れ、三ツ峠山後方に雲が増え始める。
さて、本日はどうなることであろう。

車道を 15分弱進んで宅地を抜けると、 やがてフットサル場の所で右にカーブするが、 三ツ峠山へは そのカーブの所から左に入る道を進むことになる。分岐の周囲には多くの標示板が立っている。
周囲の雪は増え、途中、道路上に雪が凍結した箇所も出てくる。

見上げれば、三ツ峠山後方の雲はさらに多くなってきており、 先行きがますます心配になる。
右手に山祇 (やまつみ) 神社を見て、舗装道を緩やかに登っていく。
道の右側は山、左側は公園になっているが、公園の方は完全に雪に埋もれている。但し、道に雪はない。

やがて作業場のような建物が見えてきた所で、 道は右に少し曲がって檜の林に入っていく。
すぐに林を抜けると前方に再び 三ツ峠山が見えてきたが、 そのバックはほぼ灰色になってしまっている。

コンクリートの道を登っていくと、 やがて 『 神鈴の滝遊歩道 』 の分岐が正面に現れるので、ここで林道を離れて遊歩道に入る。時刻は 8時1分。
遊歩道は雪に覆われているものの踏み跡がしっかり残っている。

遊歩道の左側には柄杓流川 (しゃくながれがわ) が流れており、 この辺の川底は全長約 400mにも及ぶ 1枚の岩盤になっていて、『 神鈴の滝 』 と呼ばれる緩やかな流れの滝となっている。

やがて上流に、景観を慮ってか、自然石のように見える堰堤が現れる。
その先に見えている 三ツ峠山はその後方が完全に灰色である。

道は再び先程の車道に合流するが、この辺からは車道も雪に覆われるようになる。
短い樹林帯を抜けると、また周囲が開けてくるが、この辺も公園になっているようである。

そこにトイレがあったので利用させて戴いたが、トイレを済ませて 三ツ峠山の方を見ると、 何と山頂付近にガスが掛かり始めているではないか。
これにはガッカリである。

気を取り直して、再び雪の車道を暫く登っていくと、 やがて 『 眺望逆さ富士 』 と書かれたバス停が現れる。
時は過ぎ、無雪期にはここまでバスが来るようになったのかと驚いてしまったが、どうやらそれは間違いで、 ハイヤーをここまで呼ぶための案内板のようである。
なお、バス停は河口湖畔にある 『 眺望逆さ富士 』 バス停のものを、 ここまで持ってきて再利用しているということらしい。



三ツ峠山 登山データ

上記登山のデータ登山日:2016.2.3 天候:晴れ後曇り、後 雪単独行日帰り
登山路:三つ峠駅−山祇神社−三ツ峠さくら公園−神鈴の滝遊歩道−憩いの森公園− 達磨石−股のぞき−馬がえし−不二石−八十八大師−親不知−一字一石供養塔−屏風岩下−旧 富士見山荘−三ツ峠山(開運山)−御巣鷹山−(バリエーションルート)− 金ヶ窪登山口−三つ峠入口バス停
交通往路:瀬谷−横浜IC−(東名高速道)−海老名JCT−(圏央道)−八王子JCT− (中央自動車道)−大月IC −(国道20号線)−OnePark 大月第2駐車場 (ここまで車にて)−大月駅−(富士急行線)−三つ峠駅
交通復路:三つ峠入口バス停−(富士急行バス)−富士山駅−(富士急行線)−大月駅− (これより車)−OnePark 大月第2駐車場−(国道20号線)−相模湖駅前−(国道412号線)−三ケ木−(国道413号線)−谷ヶ原浄水場−(県道508号線)− 塚場−(県道63号線)−葛輪−田名赤坂−(国道129号線)−塩田原−下当麻−(県道52号線)−相模原公園入口−(県道507号線)− 相武台団地入口−(県道50号線)−中央林間−鶴間二丁目−瀬谷入口−(かまくらみち)− 上瀬谷小入口−上瀬谷小東側−(海軍道路)−瀬谷 (車にて)

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