三ツ峠山 ( 三ツ峠山 = 開運山:1,785.2m ) 2016.2.3 登山



【PHOTO & 記録 三ツ峠山 6】

御巣鷹山の施設の下には 11時50分に登り着く。
フェンスに沿って斜面の縁を奥まで進んでみる。

途中、左側の斜面の木に 『 三つ峠 本社ヶ丸 清八峠 』 と書かれた手書きの標識が打ちつけられていたが、雪の斜面に足跡は全くない。
足跡があれば清八山まで行き、清八林道経由にて金ヶ窪登山口に下山しようと思っていたのだが、残念ながらというか、幸いというか、 雪の上に踏み跡が全く無いため、木無山方面に戻ることにする。

一応施設のある高みの縁まで進んでみると、 何とそこから左に下る斜面にピンクテープが続いており、しかも雪の上に足跡があるではないか。
ここを下るべきか、それとも戻るべきか少し迷ったが、折角だから行こうと決め、急斜面を下る。時刻は 11時51分。

雪の上の足跡は明瞭で、恐らく数日前のものであろう。
しかも、ピンクテープも頻繁に続いている。
安心して急斜面を下っていく。

しかし、少し下っていくと足跡が続く左手にトラロープが現れ、 その向こう側に 『 右、千段の滝を経て都留市宝 云々 』 と書かれた標識が現れた。
もしかしたら宝鉱山へと続く道に入ってしまったのか、あるいは入り込んではいけない道に入り込んでしまったのでは という心配が出てくる。

しかし、その後 踏み跡も方向修正され、前方の樹林の間からは 釈迦ヶ岳の姿が うっすらと見えるようになり、ホッとする。

ピンクテープ、木につけられた赤ペンキは頻繁に現れ、 雪の上の踏み跡も明瞭であるため、急斜面をドンドン下る。
道は、少し平らになったかと思うとまた急斜面の下りが始まるというパターンを繰り返しながら高度を下げていく。

ところが、あれ程頼りにしていたピンクテープとペンキ印が 途中からパッタリ見えなくなる。
それでも足跡は続くのでドンドン下って行く。

しかし、山の上部では見られなかった樹氷が周囲に見られるようになってきたところで、 頼りの足跡も少し心許ない状況になる。
恐らくこの辺では風が吹き抜け、雪が飛んだものと思われる。
その少し先でまた足跡を見つけてホッとしたものの、この先本当にこの足跡を頼りに進んで良いものか不安になる。

さらに、足跡の中心にカモシカらしき足跡があるのを見て、オイオイと思い、 不安がさらに増してきたところで、意を決し斜面を戻ることにする。
今思えば、あのまま進んでいれば清八山に至ったのであろうが、 やはりテープ、赤ペンキ類が全く見えなくなり、GPSも持っていないので、その時は本当に不安であった。

しかし、戻るにしても急斜面の登り返しであり、 しかも雪が崩れやすいので登るのが辛い。
喘ぎ喘ぎ足を進め、何とかピンクテープ、赤ペンキがある所まで戻り着く。
この間、15分程の苦闘であった。

さて、ここから周辺を歩き回りテープの続きを探す。
そして、先程下った尾根の左側の斜面下方に、小さな棒につけられたピンクテープを発見してホッとする。

しかし、そこは先程にも増して急斜面の下りとなっており、 雪の上に足跡は全く無い。つまり、一旦下ったら、蟻地獄に入り込むが如く、引き返すことはできないような状態なのである。

とは言え、ピンクテープは点々と続いているようなので、意を決し急斜面に飛び込む。 時刻は 12時25分。

雪の表面はクラストしており、そこに足を踏み入れることで 表面の雪がコロコロと斜面を下って行く。
雪崩を起こす程の雪は積もっていないが、雪は 30センチ近くあり、しかもクラストしているため、足を引き抜く時に引っかかる。
つんのめって転げ落ちないように、踵に体重を掛けながら下って行く。



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