御巣鷹山の施設の下には 11時50分に登り着く。 途中、左側の斜面の木に
『 三つ峠 本社ヶ丸 清八峠 』 と書かれた手書きの標識が打ちつけられていたが、雪の斜面に足跡は全くない。 | |
一応施設のある高みの縁まで進んでみると、
何とそこから左に下る斜面にピンクテープが続いており、しかも雪の上に足跡があるではないか。 雪の上の足跡は明瞭で、恐らく数日前のものであろう。 |
|
しかし、少し下っていくと足跡が続く左手にトラロープが現れ、
その向こう側に 『 右、千段の滝を経て都留市宝 云々 』 と書かれた標識が現れた。 しかし、その後 踏み跡も方向修正され、前方の樹林の間からは 釈迦ヶ岳の姿が うっすらと見えるようになり、ホッとする。 | |
ピンクテープ、木につけられた赤ペンキは頻繁に現れ、
雪の上の踏み跡も明瞭であるため、急斜面をドンドン下る。 ところが、あれ程頼りにしていたピンクテープとペンキ印が
途中からパッタリ見えなくなる。 |
|
しかし、山の上部では見られなかった樹氷が周囲に見られるようになってきたところで、
頼りの足跡も少し心許ない状況になる。 さらに、足跡の中心にカモシカらしき足跡があるのを見て、オイオイと思い、
不安がさらに増してきたところで、意を決し斜面を戻ることにする。 | |
しかし、戻るにしても急斜面の登り返しであり、
しかも雪が崩れやすいので登るのが辛い。 さて、ここから周辺を歩き回りテープの続きを探す。 |
|
しかし、そこは先程にも増して急斜面の下りとなっており、 雪の上に足跡は全く無い。つまり、一旦下ったら、蟻地獄に入り込むが如く、引き返すことはできないような状態なのである。 とは言え、ピンクテープは点々と続いているようなので、意を決し急斜面に飛び込む。 時刻は 12時25分。 雪の表面はクラストしており、そこに足を踏み入れることで
表面の雪がコロコロと斜面を下って行く。 | |