三ツ峠山 ( 三ツ峠山 = 開運山:1,785.2m ) 2016.2.3 登山



【PHOTO & 記録 三ツ峠山 3】

高度を上げながら、時々樹林越しに見える 富士山を楽しむ。
その 富士山を見えにくくさせている木々も、木に付着した雨氷が日の光に輝き、なかなか美しい。

ところがである、高度を上げていくと、 先程 山頂付近にあったガスは下まで下り始めたようで、あれ程明るかった登山道周辺がガスっぽく、そしてやや薄暗くなり始める。

さらには、先程 股のぞきにてしっかり見えていた 富士山が、 今や雲に飲まれようとしているではないか。
股のぞきから僅か 40分程の間に、状況は完全に悪い方に転んでしまったようである。
こうなると気持ちも沈み、ガッカリして足取りも重くなる。

周囲に岩が目立つようになってくると、完全にガスに囲まれてしまったようで、 いかにも冬らしい寒々とした感じが漂い出す。

大岩 (写真) の下に 『 城山 観音 』 と白字で書かれた岩が置かれていたり、 『 不二石 』 と名がついた岩が現れる。
しかし、どういう訳か 『 愛染明王塔 』 は見逃してしまったようである。

そして、その岩群のところから一登りすると、八十八大師に登り着く。 時刻は 10時19分。

八十八大師とは、八十八体の弘法大師像を祀ってある場所で、 遠くて四国八十八ヶ所巡りができない人々のための写しとのことである。
赤い前掛けをかけた八十八の石仏 (今は八十一体が確認されているとか) の顔は、皆異なっていると言われているが、 中には雪から首だけが出ている石仏もあり、かなり寒そうである。

また、ここには石仏群の他、 三ツ峠山中興の祖である 空胎上人の墓や 八十八躰供養塔、そして首がない状態の地蔵尊も置かれている。

石仏群が見下ろす中、ベンチにて暫し休憩する。

周囲は完全にガスに囲まれ、灰色の世界となっている。
この後の天候の回復は見込めそうもない状況になったので、少しユックリ休み、10時32分に出発する。
その際、この後のことも考えてチェーンスパイクを装着する。

ここからは三ツ峠山の南側斜面をトラバースする形で進むようになる。
傾斜は緩やかになるとともに、前方には下から見えた 三ツ峠山の 3つの尖峰 (トッケ) が大きく見えてくる。

すぐに、登山者の安全を祈願して作られた 『 親不知 』 の石碑を通過。
その後、ガレ場を横切り、沢の源頭部の下を進んでいく。
左側はかなり急激に落ち込んでいるため、足下が雪道だけに滑らないように慎重に進む。



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